「明治大学替え玉事件」騒動で、芸能界での全ての仕事を失い、表舞台から消えた、なべおさみさんですが、その間、どのような生活をされていたのでしょうか。今回は、なべさんが芸能界を干されてから現在に至るまでの経緯についてご紹介します。

「なべおさみの息子なべやかんが「替え玉受験」について27年ぶりに言及!」からの続き

Sponsored Link

コレクションの高級時計「パテックフィリップ」を売って生活していた

「明治大学替え玉事件」騒動で全ての仕事を失ってしまったなべさんは、その間、コレクションしていた高級時計「パテック フィリップ」を切り売りして生活していたそうで、この時計のお陰で、何年も食べていくことができたそうですが、

実は、なべさんが、中学2年生の時、銀座にあったジャズ喫茶「テネシー」でライブを堪能していた際、ある紳士が「パテックフィリップ」の魅力を教えてくれたそうで、

あの時代にカシミアのジャケットを着ていて、漂わせている雰囲気もただならぬムードだったよ。ステージの合間の休憩時間に「ジャズ好きなのかい?」って話しかけてきたんだ。

僕がシュリー・マンが好きだって言うと、“こいつやるな”って顔をしてね。いろいろなことを教えてくれたんだ。「君はこれからの人生で本物をたくさん目にしていかなきゃダメだよ。物には本物、贋物のほかに似非物というのがある。これを見分けなきゃいけない」ってね。

そのときに「時計もこれが本物なんだよ」ってつけていたのが、パテックの時計だったんだよね。1953年なのに60万円だって言ってた。

と、この時以来、

いつかは自分もパテックを

と、理想とするこの時計を手に入れるため、頑張って働き、30年経って、ようやく手に入れることができたのだそうです。

(なべさんは、それ以来、この紳士と二度と会うことはなく、長い間、この紳士が誰なのか知らないままだったそうですが、後に偶然見た雑誌で、連合国軍占領下の日本で吉田茂首相の側近として活躍した白洲次郎氏だったことを知ったそうです)


左が「パテックフィリップ」。1970年代当時で300万円はしたそうです。

吉本興業に所属

そんななべさんは、1992年、1年ぶりに、「笑っていいとも!」内のコーナー「テレフォンショッキング」のゲスト出演で、芸能界復帰を果たすと、以降、舞台や講演活動を中心に活動されているのですが、

(この時、1年ぶりにテレビの仕事ができたお礼にと、番組放送中に、はめていた腕時計をはずし、ホスト役のタモリさんにプレゼントされたそうです)

2019年には、5月1日付けで「吉本興業」に所属すると、同年8月27日には、京都・よしもと祇園花月で、「吉本新喜劇」に出演。

終演後、祇園花月恒例の観客とのイベントに出席された際、

川畑泰史座長から、

子供の時によう見てたんですけど、妙な事件がありましてね、ちょっと・・・

と、いじられると、

にんまりと笑って、

今日ね、劇場へ来て、表から入ろうと思ってたら、こちらです-と案内されたのは裏口でした
(※芸人が出入りする「楽屋口」を「裏口」と表現)

と、自身の「明治大学替え玉事件」騒動と絡めたジョークを飛ばし、観客を爆笑の渦に巻き込んでいます♪


吉本新喜劇の舞台より。なべさん(左)と座長の川畑泰史さん(右)。

Sponsored Link

80歳にしてYuTubeチャンネルを開設

そして、2020年2月28日には、80歳にして、YuTubeチャンネルを開設されているのですが、

なべさんは、YuTubeチャンネルを開設した理由と今後の抱負について、

僕と同年代の人は、まだたくさん生きているわけで、その人たちに「お互い頑張ろうぜ」っていうエールを送りたかったですし、若い人の感覚をいっぱい取り込みながら、真似事をしていきたいなっていう想いもありYouTubeを始めました。

内容については、「こういうふうにして楽しく生きていけばいいんじゃないか」って提案したいし、自分が話すだけじゃなくて、輝いている人間と語ってみたりとか、「若い人がなぜあの店に行くのか?」って年寄りが実験しに出かけてみたりするのもいいのかなと思っています。

これからYouTubeをどう捉えていくかの勉強会でもあるし、実験劇場でもある。いろんなことをやっていきたいですね。80年間で培ってきた「良いもの」を混ぜながら喋るので、その中で色々なことに気付いてくれる人が、100人の中で1人でもいれば嬉しいですね。

と、語っており、まだまだ、なべさんの挑戦は続きそうです。

(知らないより知っておいた方がいい言葉や知っているけど説明できない言葉など、ニッポンの言葉の由来や季節の言葉、文化風習にまつわるエピソードなどを紹介されているのだそうです)

「なべおさみの妻は元女優の笹るみ子!」に続く

Sponsored Link