一躍、社会現象を巻き起こし、放送終了時には、その落胆から「あまちゃんロス」な視聴者が続出した、2012年度前期のNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に、ヒロインのおばあちゃん役で出演されていた、宮本信子(みやもと のぶこ)さん。今回は、そんな宮本さんと「あまちゃん」のエピソードを宮本さん自身のコメントも交えてご紹介します。

「宮本信子のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き

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「あまちゃん」で「夏ばっぱ」

宮本さんは、2013年、海女(あま)の町・北三陸を舞台に、海女を目指すヒロインの挫折や奮闘を描いたNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で、主人公のあまちゃんことアキ(のんさん=当時・能年玲奈さん)のおばあちゃん、「夏ばっぱ」こと天野夏役を演じられているのですが、

海女である「夏ばっぱ」は、リアス式海岸にも恐れず潜っていくほか、海女をやりながら、うに弁当を販売し、その後駅前でスナックと喫茶店を経営しているバイタリティあふれるおばあちゃんで、同時に、独特なファッションセンスをしているという役どころ。

実は、これは、宮本さんのアイディアだそうで、「夏ばっぱ」は、海女という厳しい仕事をしている一方で、遠洋漁業で働く夫・忠兵衛(蟹江敬三さん)が帰ってくると、ソワソワするなど、乙女な一面があるため、

きっと愛する旦那様からプレゼントされたものなら、肌身離さずに身につけたんじゃないかと想像したんです

と、忠兵衛からの外国みやげを、いつもワンポイントで身につけているという設定にしたのだそうです♪


「あまちゃん」より。蟹江敬三さんと宮本さん。

(東京育ちで引きこもりがちだったアキは、そんな「夏ばっぱ」の姿に衝撃を受け、北三陸に移り住んで海女修行に励むことを決意します)

「あまちゃん」でののんの演技を絶賛

ちなみに、宮本さんは、自身が演じた「夏ばっぱ」について、

本当に動じない人で、素晴らしい人物

と、思われたそうですが、

ヒロインを演じたのん(当時・能年玲奈)さんについても、

主人公のアキを演じたのんちゃん(当時・能年玲奈さん)も本当にすばらしかったですね。心がきれいじゃないとできないお芝居に、私も強く心を打たれました。

と、讃え、

大きな反響があって、社会現象となったドラマでしたが、私自身こうした作品に出会えて幸せでした。

と、「あまちゃん」に出演された喜びを語っておられました。


「あまちゃん」より。宮本さんとのん(当時・能年玲奈)さん

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母親の介護をしながら「あまちゃん」に出演していた

ところで、宮本さんは、「あまちゃん」の撮影中、実のお母さんの介護をされていたといいます。

というのも、宮本さんの近所の住人によると、宮本さんのお母さんは、2010年頃から寝たきりとなり、要介護認定を受けるも、宮本さんは、お母さんを施設に入れず、自宅で介護されていたというのです。

ちなみに、宮本さんは、「あまちゃん」の撮影中ずっと、お母さんが縫った巾着袋とお母さんの愛用しているカラフルなペンダントを持って、役作りに励まれたそうですが、その2つを身に着けた宮本さんがテレビで映っているのを見たお母さんは、とても喜んでおられたそうです。

また、宮本さんは、撮影現場で、介護用品の話をすることはあっても、介護の苦労を語ることは一切なく、いつも明るく前向きだったそうで、宮本さんのお人柄が伺えます。

「宮本信子の夫・伊丹十三との馴れ初めは?」に続く

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