１９６９年１１月、１９歳の時、ファーストシングル「ダニエル・モナムール」でデビューすると、翌年の１９７０年には、セカンドシングル「経験」が男性を中心に大ヒットし、一躍ブレイクを果たした、辺見マリ（へんみ まり）さんですが、人気絶頂の１９７２年、歌手の西郷輝彦さんと結婚されています。今回は、そんなお二人の馴れ初めと結婚までの経緯をご紹介します。
「辺見マリが若い頃は｢やめて～｣の｢経験｣が大ヒットしていた！」からの続き
デビューするも芸能界に嫌気が差し始めていた時に西郷輝彦と知り合う
実は、辺見さんは、スカウトされてからデビューするまでの間に、芸能界の嫌な部分がいろいろと見えてきて、デビューする頃には、すでに芸能界に嫌気が差し始めていたそうで、
（賞レースはすでに誰かが決まっており、どれだけ頑張っても、どれだけ美人でも、売れるとは限らず、売れるためには、努力ではない別の力が働いていることを知ったそうです）
ちょうど、そんな時に、西郷輝彦さんと知り合ったそうです。
そして、西郷さんから、
（クリスマスの時期だったことから）次のクリスマスイブに会えたらいいね
と、言われたそうですが・・・どれだけ待っても音沙汰がなかったそうです。
（当時は携帯電話がない時代だったため、辺見さんは待つことしかできなかったそうで、待つことで恋心がどんどん盛り上がっていったそうです）
西郷輝彦と交際に発展
そんな中、あるディナショーの仕事の後、作詞家の安井かずみさんと共に、コシノジュンコさんのパーティーに誘われると、
ああ、そういえば西郷さんも来てるみたいよ
と、教えてもらったそうで、
辺見さんとしては、
あの時の約束はどうなっちゃってんの～！
と、怖さ半分、期待半分でパーティーに行かれたそうですが、西郷さんは来ていなかったそうです。
そこで、周りの人に聞いたところ、どうやら西郷さんは風邪をひいてしまったそうで、辺見さんはいてもたってもいられなくなり、西郷さんの電話番号を教えてもらうと、なんと、その場から西郷さんに電話をかけて、
来てくださいよ～
と、お願いしたのだそうです。
すると、西郷さんは、
じゃあ、今から行くから
と、無理を押して来てくれたそうで、その時、ようやく、お互いの家の電話番号を交換し、正式に交際することになったのだそうです。
西郷輝彦にベタぼれだった
とはいえ、当時すでにスターだった西郷さんが相手だったため、外で会う訳にはいかず、デートはもっぱらどちらかの家だったそうで、
辺見さんとしては、できれば毎日会いたいほど、西郷さんにベタぼれだったそうですが、お互い仕事が忙しく、そういう訳にもいかなかったことから、なんとかスケジュールを調整して次に合う日を決める、そんな日々だったそうです。
ちなみに、辺見さんは、交際を始めた頃、１週間ほどアメリカに行く仕事が入ったそうですが、その１週間でさえも長く感じ、西郷さんに会うのが待ちきれないほどだったそうです♪
21歳という若さで結婚を決意していた
こうして、二人とも若かったこともあり（辺見さん２１歳、西郷さん２４歳）、一気に気持ちが盛り上がると、すぐに結婚の話がまとまり、周囲からは「結婚はまだ早いんじゃないか」と言われたそうですが、
辺見さんは、結婚して家庭に入ることが昔からの夢で、３０歳くらいまでには結婚して子どもを持つことに漠然とした憧れがあったことや、頑張ろうと思っていた芸能界が自身の思っていた世界と違ってショックを受け、芸能界にそれほど執着がなかったこと、そして、何より、好きな人に巡り会えたことから、ほとんど悩むことなく、結婚を決断したのだそうです。
また、当時、芸能人は、今と違って雲の上の「スター」だったため、特に女性はどんなキャラクターであろうと、恋愛はご法度（はっと）で、誰かと交際しているということが明るみに出るだけで、完全に芸能人生が断たれたことから、
誰にも分からないように密かに交際を続け、最後には結婚、という形を取らなければならなかったことも、この結婚を後押ししたそうで、
辺見さんは、後に、
決めていたのは、まず私は芸能界を辞めて家に入ること。その分、芸能界では西郷さんに頑張ってもらえればいい。
西郷さんのことは男性としても歌手としても尊敬していましたし、自分の分まで頑張ってほしいと、夢を託すような感覚があったかもしれません。
と、語っておられます。
「辺見マリは人気絶頂時に引退し西郷輝彦と結婚していた！」に続く
仲睦まじい様子の辺見マリさんと西郷さん。
