1966年、「ミスター・ユニバース(アマチュア)」初出場では、チェスター・ヨートンさんに破れた、アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)さんですが、ドイツ・ミュンヘンに戻ると、その日からトレーニングを始め、次回大会では、見事、史上最年少で優勝を果たします。

「シュワルツェネッガーは若い頃Mr.ヨーロッパで優勝していた!」からの続き

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腕の太さは22インチ(55.6センチ)もあった

憧れのレッグ・パークさんと出会い、一緒にトレーニングする機会に恵まれたシュワルツェネッガーさんは、レッグ・パークさんのアドバイスを忠実に実行するうち、みるみるうちに、たくましくなっていったそうで、

(この頃、シュワルツェネッガーさんの腕は、約19インチ(48センチ)もあり、曲げると22インチ(55.6センチ)にもなったそうです)

この時すでに、前回、「ミスター・ユニバース(アマチュア)」で負けたチェスター・ヨートンさんも、もはや、シュワルツェネッガーさんの敵ではなくなっており、敵は1人もいないように思われたそうです。

新たな強敵・デニス・ティネリーノ

そんな中、次回の「ミスター・ユニバース(アマチュア)」には、アメリカからデニス・ティネリーノさんが乗り込んでくることを知り、写真でティネリーノさんを見ると、

ティネリーノさんは、シュワルツェネッガーさんよりも脚のカットが良く、特にカーフ(ふくらはぎ)が素晴らしかったそうで、

ロンドンで一緒にトレーニングに励んでいた、リッキー・ウェインさんに、

ティネリーノはどう?

と、尋ねると、

リッキーさんも、

すばらしいの一語につきる

今のままなら君は負けるかも知れない

と、言ったそうです。

ただ、そんなことではめげないシュワルツェネッガーさんは、

わかった。たしかに奴は今度のミスター・ユニバースの最有力候補だが、オレは必ず奴をたたきつぶす!

と、息巻いたのだそうです。

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20歳の時に史上最年少で「ミスター・ユニバース」に輝く

そんなシュワルツェネッガーさんは、その後、ドイツ・ミュンヘンに戻り、コンテストまでの2週間、全身全霊をかけて、全身のキレを出すことに集中すると、

コンテストの前日に行われた予選では、「アーノルド! アーノルド!」と、ほかの誰よりも多い、観客の熱狂ぶりから勝利を確信。

また、一緒に参加したボディビルダーたちも、「アーノルド、君の優勝さ」と口をそろえて断言するほか、その夜、ホテルのロビーで会った人たちも、みんな優勝は間違いないと、太鼓判を押してくれたそうで、

(とはいえ、さすがにその夜は、緊張してなかなか眠れなかったそうです)

いよいよ迎えた本番では、ティネリーノさんを破り、トールマンクラスで見事優勝。

そして、ミディアムクラス、ショートマンクラスには、シュワルツェネッガーさんの敵はおらず、ついに、1967年、20歳の時、史上最年少で、念願の「ミスター・ユニバース(アマチュア)」に輝いたのでした。

(ちなみに、司会者が観客の拍手の中で叫んだ、「1967年アマチュア・ミスター・ユニバース・・・アーノルド・シュワルツェネッガー!!」という声は、今でも忘れられないそうです)

「シュワルツェネッガーは昔ウィダー社の創業者に誘われ渡米を果たしていた!」に続く

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