映画監督のアーサー・ルービンさんの紹介で、ユニバーサルと契約するも、なかなか芽が出ず、端役ばかりが続いた、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)さんですが、とうとうユニバーサルを解雇されてしまいます。

「クリント・イーストウッドが若い頃は演技が下手で端役ばかりだった!」からの続き

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ユニバーサルを解雇される

1955年、ジャック・アーノルド監督の映画「半魚人の逆襲」の端役で映画デビューするも、相変わらず、住宅用プールの土台を掘る仕事や、ガソリンスタンドで働いて生計を立てていたイーストウッドさんは、

その後、「Francis in the Navy」「Lady Godiva of Coventry」「世紀の怪物/タランチュラの襲撃」「ネバー・セイ・グッドバイ」「Star in the Dust」などに端役で出演するほか、「Allen in Movieland」でテレビドラマデビューも果たすのですが、


「世紀の怪物/タランチュラの襲撃」より。

同年10月25日には、ディレクターのロバート・パーマーさんにより、ユニバーサルを解雇されてしまいます。

過去に自分をクビにしたディレクターを門前払いしていた

このことについて、後に、イーストウッドさんは、

ユニバーサルと契約を結んだんだが、1年半ほどでクビになってしまった。プログラム全体にコストがかかりすぎて縮小されたんだ、大した作品も作っていなかったし。

なので50年代は小さな役で食いつないでいた。テレビの生番組やテレビ映画、たまに映画の端役ももらったよ。

と、語っているのですが、

ディレクターのロバート・パーマーさんにクビにされたことは決して忘れず、それから約20年後にイーストウッドさんが映画製作会社「マルパソ・プロダクション」(1967年)を設立した際、パーマーさんが入社を求めてきたそうですが、門前払いしたそうです。

強盗に襲われるも逆に威嚇して追い払っていた

また、この頃、イーストウッドさんは、妻のマーガレットさんや友人たちとともに夕食に出掛けた際、レストランの前で、銃を持った強盗に襲われ、友人たちは逃げようとしたそうですが、イーストウッドさんだけは、その場にとどまり、

引き金を引け。その前にお前たちを殺してやる

と、威嚇し、強盗を追い払ったことがあったほか、

さらに、別の日には、友人とバーにいた際、船乗りのグループと喧嘩になり、「ハリウッドの馬鹿野郎」と罵られたうえに殴られ、船乗りたちに反撃して、二人を病院送りにしたこともあったそうですが、イーストウッドさんの強気の性格が伺えます。

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アーサー・ルービン監督のオファーで生計を立てていた

さておき、その後、イーストウッドさんは、アーサー・ルービン監督からのオファーで生計を立てつつ、

1950年代後半頃は、俳優仲間とともに、ジャック・コスリンさんの主催する演技教室に通い、演技指導を受けたそうですが、なかなか芽が出なかったそうです。

(ちなみに、ルービン監督とは、俳優として成功した後は疎遠となったそうで、映画「許されざる者」(1992年)でオスカーを受賞した際にようやく再会したそうです)

「クリント・イーストウッドは昔「ローハイド」でブレイクしていた!」に続く

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