2020年7月18日、突然、自ら命を絶った三浦春馬さんと、共演した経験を持つ、國村隼(くにむら じゅん)さんは、2021年7月14日、三浦さんの一周忌を前に、「週刊文春」で三浦さんとの想い出を明かしています。
「國村隼のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き
「週刊文春」で三浦春馬との想い出を語る
2020年7月18日、俳優の三浦春馬さんが、30歳という若さで、突然、自ら命を断っているのですが、それから1年を迎える2021年7月14日、國村さんは、「週刊文春」(2021年7月22日号)の取材に応じ、在りし日の三浦さんとの想い出を語っています。
國村さんによると、三浦さんと初めて会ったのは、親子愛がテーマの映画「CHiLDREN チルドレン」(2006年公開)で、三浦さんはまだ15~16歳だったそうですが、この時からすでに、お芝居をする時、心情的な部分からスッと入ってきたそうで、
素直なお芝居をする子やなぁ
という印象を持ったといいます。
「CHiLDREN チルドレン」より。三浦春馬さんと國村さん。
映画「進撃の巨人」での三浦春馬について
そして、その後、映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」(2015年公開)で三浦さんと共演した折には、
國村さんが撮影に入った時、
2日前、高いところに吊り下げられて大声で叫ぶシーンを2日間撮ってたんです。そしたら声が出なくなっちゃって
と、笑って挨拶してくれ、はにかんだ表情が三浦さんらしいと思ったそうですが、
一方、撮影現場では非常にストイックで、クランクアップの時には、
座長として何もできなくてすみませんでした
と、謝る一幕もあったそうです。
(誰もが、謝る必要などない程よくやっていた思っていたそうですが、三浦さんの中では、「まだまだ足らない」と思っていたのだろうと慮っていました。)
左は主人公・エレンに扮する三浦さん、右はオリジナルキャラクターのクバル役に扮する國村さん。
ミュージカル「キンキーブーツ」の三浦春馬に魅了されていた
また、2016年には、ミュージカル「キンキーブーツ」で、主人公・ドラァグクイーン役を演じる三浦さんを映像で観たそうですが、
あの作品は映像でしか観ていないのですが、その時、本当に驚きました。映画やドラマでよく知っている、仕事で一緒になる、三浦春馬とは全く違う一面を見たんです。
私の知らない、撮影現場とは全く違った声で歌いながら、強くて、しかも華麗な姿で踊っていました。一瞬で人を魅了するような舞台俳優で、その時は一度、彼の舞台を生で観てみたいと思いましたね・・・
と、三浦さんの演技に魅了されたといいます。
三浦春馬の自死について
そして、三浦さんは、2021年8月に公開された、映画「太陽の子」が生涯最後の出演作品となっているのですが、
國村さんは、戦地で深い心の傷を負った軍人・裕之役を演じた三浦さんの演技を、
彼は、キャラクターの痛みを三浦春馬として感じ表現するタイプ。自分が表現する役柄と、三浦君自身との“共鳴作用”が大きかったのではないでしょうか。非常に深く、真実味のある演技でした
と、絶賛しつつ、
三浦さんが自ら命を絶ったことにふれ、
自分の心情を吐露できるような相手、ちゃんと甘えることができるような相手がいれば、ずいぶん色んなものが変わったんじゃないかなと・・・。責任感が強いがあまり、弱音を吐かなかった、いや、吐けなかった、ふと、そんなことも思います
と、慮っていました。