超能力が使えるという、ぶっ飛んだ嘘をつき、テレビやラジオに活動の場を広げていったという、笑福亭鶴瓶(しょうふくてい つるべ)さんですが、東海ラジオ「ミッドナイト東海」のパーソナリティを務めていた時には、生放送中に、ゲストやリスナーの父親にブチギレしたこともあったそうです。

「笑福亭鶴瓶が若い頃は超能力(スプーン曲げ&透視)で売り出していた!」からの続き

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「ミッドナイト東海」ではパーソナリティのほか番組の企画作りも

鶴瓶さんは、1974年、公開録音ラジオ番組「まるぶつWAIWAIカーニバル」(近畿放送(現・KBS京都))で、兄弟子の笑福亭鶴光さんからバトンを受け取る形で、初のレギュラー番組を担当すると、

その後は、近畿・中京地区でラジオ・テレビを中心に人気を博し、1975年には、東海ラジオ「ミッドナイト東海」(名古屋からの放送だったそうです)のパーソナリティに起用されているのですが、

この番組では、番組の企画作りにも参加したそうで、番組で流すレコードは事前に全部聞き、ゲストのことも調べるなど、入念な事前準備をして取り組み、

当初、リスナーからのハガキがまったく届かなかった頃には、鶴瓶さん自ら、自分宛てにハガキを書いて出すなど、なんとか番組を盛り上げようと、工夫していたそうです。

生放送中にロックシンガーと大ゲンカ

そんな中、ある時、名古屋で人気のロックシンガーがゲストに来たことがあったそうですが、(当時、アーティストはメディアに出ない方がかっこいいという風潮があったからか)そのロックシンガーは、まるで、「出てやっている」とでも言いたげな態度で威張っていて、まるで会話が噛み合わなかったそうで、

辛抱たまらず、鶴瓶さんが、

出ていけ、コラァ!

と、切れると、

そのロックシンガーも、

なんやと、コラァ!

と、応戦し、二人の罵声が生放送されたことがあったそうです。

「四畳半のコーナー」では人生相談をするも・・・

また、「ミッドナイト東海」では、「四畳半のコーナー」という、リスナーと直接電話でしゃべる企画があったそうで、ある時、鶴瓶さんは、中学2年生の男の子からの電話に対応すると、

(一般的には、ブースの外で一旦スタッフがリスナーの話を聞き、問題がないかを確認してからタレントにつなぐという方式を取るのですが、鶴瓶さんは、リスナーからかかってきた電話をダイレクトに取っていたそうです)

その男の子は、

本当は地元の中学に行きたかったのに、9月の中頃から高知県の全寮制の学校に転校することになってしまった

と、悩みを吐露したそうで、

鶴瓶さんが、「なんで?」と聞き返すと、なんでも、父親が医者で、息子である自分を医者にするため、無理やり全寮制の学校に入れさせようとしているとのことでした。(その男の子は医者にはなりたくなかったそうです)

そこで、鶴瓶さんが、

そんなことあんのん?それやったら・・・

と、言いかけたそうですが、

突然、男の子が、

アッ、ゴメン。切る

と、電話を切ろうとしたそうで、

鶴瓶さんが、

なんで切るねん。お前からかけてきたんやんか

と、言うと、

その子は、

親父が部屋に入ってきたから・・・
(お父さんが怖い)

と、言ったそうで、

鶴瓶さんは、

だったらお父さんと代われ

と、お父さんと代わることになったのですが・・・

生放送中にリスナーの父親と大ゲンカ

電話口に出た父親(35歳くらい)は、

誰だ、お前は?

と、最初からケンカ腰だったそうで、

鶴瓶さんが、

ごめんなさい。これラジオなんですよ

と、状況を説明し、

息子さんが学校のことで悩んでいて、こうやって電話をかけてくれて、ぼくが中に入るのもアレやからもう電話を切ります。さっきお話を聞いたんですけど今からしゃべったってください

と、言ったにもかかわらず、

お前に指図されることない

と、言ってきたそうで、

鶴瓶さんは、それはそうだと言いつつ、男の子の悩んでいる状況を伝えようとしたそうですが、

それでも、父親は、それを遮るように、

お前はなんだ?こんな時間に電話かけてきて、お前、誰だ?

と、言ってきたことから、

鶴瓶さんは、

笑福亭鶴瓶と申します。息子さんが、こっちに電話をかけてきてくれたんです

と、言うと、

その後、

父親:笑福亭鶴瓶?知らん。あっ、お前、あのモジャモジャ頭のやつか?

鶴瓶さん:あ、そうです

父親:お前、どこの大学や?

鶴瓶さん:いや、京都産業大学の中退

父親:そんなやつにそんなことを言われてもなぁ

と、いうやりとりがあったそうで、

ついに、鶴瓶さんは怒り爆発。

なにぬかしとんねん、アホンダラ。あのな、コレ電波流れとんのや!俺もな、低姿勢でちゃんとこうやって話しとんねん。そんなに人気はないけどリスナーも聞いとるんや!

あなたの息子さんが悩んどることを聞いてあげて、あんたが出たときも「おたくの家のことやから僕はよお解決せんけど、今、電話を切った後に解決してあげたらどうですか」と言うとるだけやないか。何も悪いことないやないか!

と、まくし立てたのでした。

すると、父親は反論しようとしたそうですが、今度は、鶴瓶さんがそれを遮り、

お前な、自分とこの子供の精神的な病気もよう治さんとなに他人の体を診とんねん。コラァ!アホンダラ!こっちは生放送やっとんねん!いつでも来い、コラァ!

と、言い、

最後に、

(その父親が営んでいた病院の実名を挙げながら)千種区の〇〇病院には行くなぁー!

と、絶叫したのでした。

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リスナーの署名活動により番組降板を免れていた

ちなみに、その後、鶴瓶さんは、番組を降板させられそうになるのですが、リスナーである中・高校生を中心に、「鶴瓶を辞めさせるな」と、署名活動が行われるほか、(それまでは全くハガキが来なかったのに)鶴瓶さんを擁護するハガキが2000通以上寄せられ、降板を免れたそうで、

鶴瓶さんの熱い気持ちは、ちゃんと若いリスナーに伝わっていたのでした。

「笑福亭鶴瓶は昔「独占!男の時間」で股間露出し東京進出に失敗していた!」に続く

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