1983年、俳優業への不安から、知人のアドバイスに従い、世界各地を旅していた際、南米ペルーでケーナの美しい音色の虜になると、帰国後は、独学でケーナを学び、現在は、ケーナ奏者としても活動している、田中健(たなか けん)さん。実は、そんな田中さんが使っているケーナは、なんと、俳優・平泉成さんの手作りなのだそうです。

「田中健はケーナ奏者としても活動していた!」からの続き

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現在は平泉成の手作りのケーナを使用

俳優として活動するかたわら、ケーナ奏者としても活動している田中さんですが、1992年、テレビドラマ「学校があぶない」で、俳優の平泉成さんと知り合い、ケーナの良さを伝えると、

平泉さんは、

ちょっと貸して、作ってみたい

と、48歳から、趣味としてケーナ作りに熱中するようになったそうで、

このことがきっかけとなり、田中さんは平泉さんの作ったケーナを使うようになり、現在では、田中さんのケーナは、すべて、平泉さんの手作りなのだそうです。

平泉成はケーナ制作のためキャンピングカーを購入していた

そんな平泉さんは、1000本近く田中さんのためのケーナを作ってきたそうですが、自身が納得できるケーナを作るまではお金をとらないと決めていて、これまで、一銭も受け取っていないそうですが、

(そのため、田中さんは、平泉さんがコンサートを観に来てくれる時が一番緊張するそうです)

ケーナは甲高いよく通る音が出ることから、家でケーナ作りをすると音がうるさく、奥さんがノイローゼ気味になったそうで、

なんと、ケーナ作りのためにキャンピングカーを購入し、車内で作業ができるようにカスタマイズして、川原などの野外でケーナを制作しているそうで、平泉さんのケーナへの傾倒ぶりも半端ありません。

(田中さんも、自宅でケーナの練習をしていると、奥さんからはもちろん、近所からもクレームが来て、家の前に張り紙をされたこともあったことから、平泉さん同様、ケーナの練習は、もっぱら車の中でするそうですが、それでも、職務質問はしょっちゅう受けるのだそうです)

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熱すぎるケーナへの想い

ちなみに、田中さんは、

それから25年経ちましたが、この時の音をしっかりと覚えていて“自然に音が鳴っている”という感じをいつも求めていますし、これからも表現していきたいと思っています。

僕は空気感や雰囲気を出す為に、透明感のある音を目指しています。それは、難しいことをやるよりも、綺麗な宝石を扱うように、ひとつひとつの音を大切にして演奏することが大切だと思っています。

その為に、基本リズムは“波の音”をイメージしているんです。それはヒーリングっぽい感じなんだけど、“人間のリズム”で刻むのではなく“自然のリズム”に合わせて刻むことがポイントなんです。

1曲全体をしっかりイメージして演奏できれば、呼吸が楽になり、音楽も自然になってくる。そして、それが出来た時は楽しくなりますね。ここまで来るには悩んだ時期もあったし、結構大変でした。

だから、スピーカーもECLIPSE TDシリーズスピーカーのように、存在を主張しないことが重要なんです。いかにも鳴っているぞというスピーカーだと、雰囲気が台無しになってしまいますからね。

今後は景色の良いところや、神社やお寺といった神秘的な場所で活動して行こうと思っています。そのような場所だと、ケーナの音に自然な響きが乗って深みが出るだろうね。魅力を一層引き出してくれるんじゃないかと思いますし、すごく楽しみです。

と、語っています。

「田中健の元妻・古手川祐子との離婚理由が切なすぎる!」に続く


田中さんのオフィシャルブログより。ケーナを制作中の平泉さん(左)と田中さん(右)。

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