夫・大伴昭さんとは、公私ともに良きパートナーとしてお互いを尊重し合いながら、楽しい日々を送っていたという、芳村真理(よしむら まり)さんですが、大伴さんが引退してから2年ほど経った頃、大伴さんに認知症の症状が現れ始めたといいます。

「芳村真理は夫・大伴昭の亭主関白に全て応えていた!」からの続き

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夫・大伴昭が「遺伝性の認知症」と診断される

外資系企業の社長などを歴任していた大伴昭さんと結婚した後は、亭主関白ながらも、有能な実業家である大伴さんとの暮らしに充実していたという芳村さんですが、

2007年に大伴さんが引退し、それまで東京と神奈川県茅ヶ崎市の家を行き来していた生活が、茅ヶ崎市の家で大半を過ごす生活になると、

2009年、大伴さんが、「急におとなしくなった」という知人の指摘を受け病院で検査をしたところ、「遺伝性の認知症」と診断されてしまったそうです。

(大伴さんのお母さんも晩年は認知症だったそうです)

夫・大伴昭に家政婦と間違えられる

そして、診断から1年以上経ったある夕方、いつものように2人でリビングで過ごしていると、

突然、大伴さんから、

あなたは、いつまでここにいるんですか?

と、言われたそうで、

芳村さんは、初めは、冗談で言ってるのかと思い、

何言ってるのよ

と、言い返したそうですが、

それでも、さらに、大伴さんが、真顔で、

何時に帰るんですか?

と、言ったことから、

芳村さんは本気で言っているのだと分かり、「じゃあ、失礼します」と、とりあえず、車に乗って家を出たのだそうです。

(あまりのショックに胸がドキドキしながら、車を走らせたそうです)

家政婦と間違えられる度に外で3~4時間つぶして帰宅していた

ただ、2時間ほどして(夜の8時頃)恐る恐る帰宅すると、

大伴さんは、

ママ、どこに行ってたの?心配してたんだよ

と、いつもどおりに戻っていて、芳村さんはホッとしたそうですが、

大伴さんは、ついさっき、妻である芳村さんを通いのお手伝いさんと間違えていたことも覚えていなかったそうです。

そして、その日から、夕暮れ時になると、大伴さんは、芳村さんが自分の妻であることが分からなくなったそうで、そのたびに、芳村さんは、夕食を食卓の上に置いて家を出て、外で3~4時間ほど時間をつぶして家に戻る、という毎日を送るようになったそうです。

(芳村さんは、すでに認知症に関する本を何冊も読んでいたそうですが、その中に書かれていた「夕方になると様子がおかしくなる」という症状とぴったりだったそうです)

夫・大伴昭は急に怒り出して暴言を吐くことも

それでも、この程度の記憶障害なら、芳村さん一人の力で何とか対応できたそうですが、そのうち、芳村さんが、大伴さんの好きな料理を並べても、

俺はこんなものは頼んでない!

と、暴言を吐き、食卓をひっくり返したり、竹刀を持ち出して怒ったり、ということが増えていったそうで、

芳村さんは、たまりかねて、

(警察に)通報しますよ

と、言い返すこともあったそうです。

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お手伝いさんになりきっていたこともあった

ただ、その後、芳村さんは、この言葉を反省し、

(大伴さんの言動について)何があってもすべてを肯定する

と、決意したそうで、

大伴さんが「まだ食べてない」と言えば、そのまま受け止めて会話をするほか、必要に応じて、”お手伝いさん”になりきるようにしたのだそうです。

「芳村真理は夫・大伴昭の「認知症」による徘徊で疲れ切っていた!」に続く

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