「俳優養成所」に入所すると、「俳優座」の設立者・千田是也さんに可愛がってもらうほか、授業も楽しく、充実した毎日を過ごしていたという、愛川欽也(あいかわ きんや)さんですが、ひょんなことから、ドラムに夢中になったといいます。

「愛川欽也は「俳優養成所」で千田是也に可愛がられていた!」からの続き

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「俳優養成所」の授業が楽しくて仕方なかった

不合格だと思いこんでいた「俳優養成所」の試験に合格すると、入所してからは、「俳優座」の設立者・千田是也に可愛がられたという愛川さんは、授業も楽しいことばかりだったそうで、

「俳優養成所」の授業は、お芝居の稽古をするというよりも、学校と同様、ほとんど朝から夜までびっちり授業で、演劇の授業も難しく、実習でやる芝居でも、演出家の先生に怒られたり笑われたりしたそうですが、愛川さんにとっては、好きな世界の勉強だったため、少しも苦痛ではなかったそうです。

高校を中退

一方、高校は、愛川さんが苦手な数学や化学などを勉強しなくてはならず、自然と足が遠ざかっていったそうで、ある日のこと、高校を辞めようと、担任の先生にその旨を伝えると、

先生は、愛川さんの俳優になりたいという想いを理解してくれたうえで、もし万が一、また学校を続けたいと思った時のために、今すぐ高校を辞める必要はないと言い、さらには、適当に追試までしてくれると言ってくれたそうで、

愛川さんは、先生の言葉に甘えて、高校を辞めることを考え直し、月に何回かは高校へも顔を出すようにしたそうですが・・・

やはり、同級生や他の先生に対しては気まずく、先生に迷惑をかけているとの思いのほか、何よりも、「俳優養成所」での楽しい生活に浸っていたかったことから、結局は高校を中退したのだそうです。

「俳優養成所」の友達のバイト先のダンスホールに演奏を観に行くと・・・

こうして、あっという間に1年が過ぎ、18歳になった愛川さんは、「俳優養成所」に通いながらアルバイトをする日々を送っていたそうですが、

ある日のこと、「俳優養成所」の友達のクタクタ(と愛川さんは呼んでいたそうです)に誘われて、クタクタが所属しているバンドが出演しているダンスホールに演奏を観に行くと、

(クタクタは、ジャズバンドのドラマーのアルバイトをしていたそうです)

タンゴバンドのメンバーに急に欠員が出たことから、ドラムのところに座っているだけでいいからとバンドに参加するよう頼まれたそうで、好奇心の強い愛川さんは、すぐに快諾したのだそうです。

タンゴバンドのドラマーとして飛び入り参加することに

すると、(実際にドラムを叩いてしまわないように)ワイヤーブラシを持たされ、スネアと呼ばれる平たいドラムをピアノのリズムに合わせてそっと叩くふりをするよう言われたそうですが、

ピアノに合わせて叩くふりをしているうち、血が騒ぎ出し、叩くふりでは収まらず、自然にスネアに向かってワイヤーブラシを振り下ろしてしまったそうで、

そのうち、ワイヤーブラシをスティックに持ち替えてスネアを叩き、その後も、わかりやすいリズムの時だけ、ドラムを叩き続けたのだそうです。

(自分の叩く音がタンゴバンドのほかの楽器の演奏にどんどん混じっていくのを聴くと、なんとも言えない感覚に襲われたのだそうです)

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ドラムの楽しさに目覚める

こうして、すっかりドラムに魅了された愛川さんは、愛川さんたちのタンゴバンドの演奏が終わり、クタクタのスイングバンドと交代する際、

クタクタに、

俺、ここで見てていいかい?勉強したいから

と、聞くと、了承してくれたため、

フロアから見えない位置に椅子を置き、余っているスティックを手に、クタクタがドラムを叩くのをマネて、自分の太ももをドラムに見立てて叩いたのだそうです。

「愛川欽也が若い頃は(バンド)ドラマーのバイトに夢中になっていた!」に続く

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