司会を務めた「なるほど!ザ・ワールド」「出没!アド街ック天国」などが長寿番組となり、すっかり司会者としてのイメージが定着した、愛川欽也(あいかわ きんや)さんですが、実は、俳優としても、長期に渡ってテレビドラマに出演していました。

「愛川欽也のデビューからの出演ドラマ映画監督作品を画像で!」からの続き

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「十津川警部シリーズ」を自ら降板していた

愛川さんは、1981~2012年、土曜ワイド劇場西村京太郎トラベルミステリー「十津川警部シリーズ」で、十津川省三(主人公)のパートナーの亀井刑事役を、実に31年間に渡って演じており、

愛川さん演じる人情味溢れる亀井刑事は好評で、ドラマの視聴率も良かったそうですが、2012年、自ら申し出て降板したそうで、

愛川さんは、その理由について、

このドラマの亀井刑事は、30年以上演じてきましたので、ひときわ思い入れはあります。が、“亀さん”は事件現場で結構動き回るのですよ。

永遠の青年を自任する僕も、さすがにキツい時があります。そこで、元気なうちにほかのどなたかにバトンタッチしたいなと考えたわけで

セリフを覚えられないから、みんなに迷惑がかかる。だったら、もう俳優業は引退しようと思ってる

と、語っています。

(愛川さん降板後の2012年、第58作目からは、亀井刑事役は高田純次さんが演じています)

初代亀井刑事役は綿引勝彦だった

ちなみに、「十津川警部シリーズ」は、1979年から放送されているのですが、当初は、大映製作で、亀井刑事役は、綿引洪(綿引勝彦)さんだったのですが、

1981年に東映製作となってからは、亀井刑事役は、31年間(第1作「終着駅殺人事件 上野~青森 ミステリー特急ゆうづる」から第57作「スーパービュー踊り子連続殺人」まで)、愛川さんが演じています。


「十津川警部シリーズ」より。愛川さんと大場久美子さん。

十津川警部が三橋達也の時は亀井刑事が主役格だった

また、主人公の十津川警部役は、当初は三橋達也さんで、第33作目まで、18年間、”三橋十津川・愛川カメさん”と親しまれていたのですが、

実は、高齢の三橋さんを考慮して、十津川警部はあまり動き回らない設定にし、亀井刑事(愛川さん)を主役格として描かれていたそうです。


「東北新幹線「やまびこ5号」の殺意」より。(左から)高橋惠子さん、三橋達也さん、愛川さん。

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十津川警部が高橋英樹になってからの亀井刑事が本来(原作)の形だった

ただ、2000年の第34話「津軽陸中殺人ルート」から、高橋英樹さんが十津川警部役を演じるようになると、原作通り、十津川警部が活躍するストーリーとなって、(高齢になった)愛川さん演じる亀井刑事は、普段は穏やかだが行動派のベテラン刑事として原作に近いキャラクターとなったそうで、

原作者の西村京太郎さんは、

この愛川が亀井のイメージに一番近い

と、語っています。

「愛川欽也の最初の妻は?うつみ宮土理とは不倫の末の結婚だった!」に続く


「十津川警部シリーズ」より。高橋英樹さん(左)と愛川さん(右)。

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