1970年に夫・ジョン・レノンさんが「ビートルズ」を抜け、その後、「ビートルズ」が解散すると、「ビートルズ」解散の元凶として、激しいバッシングに遭った、オノ・ヨーコさんですが、実際のところはどうだったのでしょうか。今回は、引き続き、ポール・マッカートニーさんの証言をご紹介します。
「オノ・ヨーコはジョンレノンにとって母親的存在だった!」からの続き
オノヨーコはビートルズのど真ん中に座っていた
ジョン・レノンさんは、オノさんと出会って以来、オノさんのアーティストとしての活動に影響を受けたほか、育ての親だったおばさんと性質がそっくりだったことから、唯一無二の女性として、オノさんに夢中だったと言われているのですが、
「ビートルズ」のメンバーだった、ポール・マッカートニーさんは、
僕たちはちょっとした脅威を感じた。レコーディングの間、彼女はアンプの上に座っていたからね。ほとんどのバンドはそういうことに対応できないだろう。僕たちは対応したけど、皆の絆が固かったので、すごくうまくはできなかった。
僕たちは性差別者じゃないけど、女の子たちがスタジオに来ることはなかった。だけど、ヨーコはコントロール室なんかじゃなく、僕たち4人の真ん中にいたんだからね
と、語っています。
中央がオノさん。(右隣がジョンさん)
ポール・マッカトニーはオノヨーコが「ビートルズ」解散の原因でないことを強調するも・・・
ただ、ポールさんは、2012年10月のインタビューでは、
ヨーコがビートルズをバラバラにしたんじゃない。ビートルズは自らバラバラになった。
と、語っているほか、
2016年の米ローリングストーン誌のインタビューでも、
僕の大きな気づきは、ジョンがこの女性を愛してるなら、それは正しいのだということ。僕たちはいかなる抵抗も、克服しなければならないと気づいたんだ。
最初は少し難しかったけど、次第に、僕たちは克服した。ヨーコが大好きだ。彼女は皆が知ってる通り、”ヨーコ”だからね
と、語っており、「ビートルズ」の解散の原因がオノさんによるものではないことを強調するようになっています。
「ビートルズ」の解散の原因はジョンレノンとするも・・・
また、ポールさんは、2018年にインターネットラジオ局「SiriusXM」の番組にゲストとして出演した際にも、
(解散の原因は)ジョンだよ。とあるミーティングにジョンがやって来て「なあみんな、俺はグループを抜けるよ」と言ったんだ。
今になって振り返ると、彼は人生においてそういう段階に達していたんだよね。僕ら全員もそうだけどさ。
と、語っており、
あくまで、「ビートルズ」解散の原因は、オノさんではなく、ジョンさんの意志によるものと強調しています。
「オノ・ヨーコは銃撃されたジョン・レノンのすぐ近くにいた!」に続く
(左から)ジョージ・ハリスンさん、オノさん、ジョン・レノンさん、ポール・マッカートニーさん、リンゴ・スターさん。