山口百恵さんから依頼を受けて、夫・宇崎竜童さんと共に制作した楽曲「横須賀ストーリー」が大ヒットとなった、阿木燿子(あき ようこ)さんですが、山口さんとは現在も親交があるといいます。

「阿木燿子が山口百恵に作詞した「横須賀ストーリー」は当初アルバム収録曲だった!」からの続き

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阿木燿子&宇崎竜童夫妻と山口百恵&三浦友和夫妻は現在も親交

1976年、山口百恵さんから曲の制作を依頼されたことがきっかけで、山口さんと知り合った阿木さん&宇崎さん夫妻ですが、山口さんと知り合って40年以上が経った現在も、年に1~2回は、山口さんの夫・三浦友和さんも交え、4人で食事に行くなど親交が続いているそうで、

阿木さんが、ある時、思い切って、山口さんに、

私たちに曲を依頼したのは百恵さん自身だっていう噂がありますけど、本当なんですか?

と、聞くと、

(ずっと聞きたくても聞けなかったことだったそうです)

山口さんは、

はい、そうです

と、答えたそうで、

阿木さんはそれを聞き、驚いたそうです。

(当時、アイドルは事務所の言いなりになるのが一般的で自己主張など考えられない時代だったため、阿木さんは、まだ、10代のアイドルが自分たちのような駆け出しのコンビに自分から曲を書いてほしいと言ってくるはずがないと、全く信じていなかったそうです)

山口百恵は「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」の「涙のシークレット・ラブ」が好きだった

実は、山口さん(当時16歳)は、当時、宇崎さん作曲の「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」のシングル「涙のシークレット・ラブ」(1976)を繰り返し繰り返し聴くほど、好きだったそうで、

宇崎さんに曲を書いてほしい・・・

と、恐る恐る口にしていたそうです。

ただ、周囲のスタッフは、「イメージが違いすぎる」と言って、まともに取り合ってくれず、その橋渡しをした音楽プロデューサーの酒井政利さんも、「異色過ぎる」と、周囲から猛反対にあったと語っています。

それほど、阿木さん&宇崎さんと山口さんの組合わせは、当時では考えられないことだったそうですが、

阿木さんは、

あの時代に、アイドルでありながら、事務所に自分の意見を言えたというのがすごい。結婚・引退もそうですけど、百恵さんは自分の運命を、自分で切り拓いていったんですね

と、語っています。


涙のシークレット・ラブ

阿木燿子は山口百恵の潔さを絶賛

また、山口さんは、1980年、結婚と同時に芸能界を引退すると、以来、ただの一度も芸能界に復帰していないのですが、

阿木さんは、

あれだけの大スターだった人が普通の主婦に徹しているんです。『国立の家を売ろうかって、夫婦で真剣に話し合ったこともあったんですよ』と、百恵さんがさりげなくおっしゃったことがあって

百恵さんが1本CMに出れば済む話だと思うんですが、そんな発想すら出てこないこと自体、すごいことでしょう。かつての山口百恵は絶対に出てこない。あんなに潔い人ってそういないと思います。

と、山口さんの潔さを絶賛しています。

(山口さん三浦さん夫妻は、1988年に国立に家を建てると、1990年代半ばには二世帯住宅に改築して三浦さんの両親を呼び寄せているのですが、その後、三浦さんの仕事が激減したことがあったそうで、そんな時でも、山口さんは、「十万円なら十万円の生活、千円なら千円の生活をするだけ」と言っていたそうで、芸能界に復帰して自分が稼ごうとする気は全くなかったそうです。また、山口さんは、主婦業こそ天職だと語っていたこともあったそうです)

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阿木燿子&宇崎竜童の舞踊劇「Ay曽根崎心中」に山口百恵の長男・三浦祐太朗が出演

ちなみに、阿木さんは、2001年から、近松門左衛門の代表作をフラメンコで表現した舞踊劇「Ay曽根崎心中」のプロデュースと作詞を担当しており、

(夫の宇崎さんが音楽監督として作曲を手掛けています)

2014年からは、山口さんの長男で歌手の三浦祐太朗さんが主人公・徳兵衛役で参加し、2018年には、阿木さん&宇崎さんが提供した「菩提樹」を劇中、歌唱しているそうですが、

阿木さんは、祐太朗さんについて、

声が似ているんですよね。目をつむって聞いていると、百恵さんを彷彿(ほうふつ)とさせる。なんとも言えない湿り気、シャドウというか、陰影があるというか・・・

それにしても、本当に不思議ですよね。気が付いたら親子2代にお世話になることになって・・・

と、語っています。

(「菩提樹」は、山口百恵さんが引退前に歌ったラストソング「さよならの向う側」(阿木さん&宇崎さん作)のアンサーソングとなっているそうです)

「阿木燿子が若い頃は山口百恵に提供した「プレイバックpart2」が大ヒット!」に続く


「Ay曽根崎心中」の製作発表会より。(左から)宇崎竜童さん、阿木さん、三浦祐太朗さん。

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