夫・大島渚さんとは、長年、幸せな結婚生活を送っていたという、小山明子(こやま あきこ)さんですが、1996年に大島さんが脳出血で倒れると、そのことで小山さんはウツ病になってしまったといいます。

「小山明子の子供は大学教授とドキュメンタリー監督!」からの続き

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夫・大島渚が脳出血で倒れ生活が一変

夫・大島渚さんとは、1955年、20歳の時に、撮影現場で知り合うと、5年で360通にも及ぶラブレターのやり取りを経て、幸せな結婚生活を送っていたという小山さんですが、

1996年2月下旬、大島さんが、渡航先のイギリス・ロンドンのヒースロー空港で脳出血で倒れ、右半身が麻痺して歩行の自由を失い、車椅子生活を余儀なくされるほか、言語障害も残ってしまうと、生活は一変してしまったといいます。

夫・大島渚の介護でウツ病となり何度も自殺を考えていた

実は、大島さんがロンドンで倒れた時、小山さんは、ちょうど仕事中で、すぐにはロンドンに駆けつけることができなかったそうで、このことで自分を責めるようになると、やがて、無力感に襲われ、ウツ病を発症したそうで、

小山さんは、自殺をするのではと心配した家族によって、大島さんと同じ病院の閉鎖病棟に入院させられたそうですが、ウツ病が完治しないまま、大島さんの介護のために退院し、その後、女優業を休業して、大島さんの介護に専念することに。

しかし、これまで、家事はずっとお手伝いさんや義母任せで、カロリー計算などもしたことがなく、思うように介護ができなかったことから、ますますウツ病が悪化し、2000年までに4回も入退院を繰り返したのだそうです。

(女優という仕事柄、病気を公表できなかったことも負担となったそうで、自殺も何度も考え、かかりつけの医師に「眠れない」と嘘をついて睡眠薬を処方してもらい、自宅を飛び出して死に場所を探したこともあったそうです)

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ウツ病から立ち直るきっかけとなった出来事とは?

しかし、そんな中、ある出来事がきっかけでウツ病から立ち直ることができたといいます。

それは、ある日のこと、大島さんに付き添い、リハビリ室で待機していたところ、

隣にいた年配の婦人が、

奥さん。あの方、有名な映画監督の大島渚よ。大変ねえ~

と、話しかけてきたそうで、

小山さんは、「そうなんですか」と返事をしたそうですが、すぐ目の前にいる自分が大島渚の妻である小山明子であることに気づかれたなかったことに、心臓が凍りそうなほどのショックを受けたそうで、

帰って鏡を見ると、頭は真っ白で、十数キロ痩せ、化粧もしていない老婆のような姿の自分に愕然としたそうで、このことをきっかけに、ウツ病から立ち直ることができたのだそうです。

ちなみに、小山さんは、

20歳で女優になって四十数年。いかに自分が夫に依存していたかを知るんです。精神的にも自立しなければ、と思いました

と、語っています。

(その第一歩として、地元・神奈川県藤沢市の広報誌で見つけた社会保険健康センターのスイミングスクールへ通い始めると、女優仲間の山本富士子さんに誘われて「一筆画」を始めるほか、ガーデニングも楽しむなど、リフレッシュを心がけるようにしたそうです)

「小山明子は夫・大島渚の他界後に次々と大病を患っていた!」に続く

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