「チューリップ」の全盛期に、高校時代から苦楽を共にしてきた吉田彰さんに脱退された、財津和夫(ざいつ かずお)さんですが、吉田さんは、印税分配率の低さや経済的な事情のほか、財津さんから伝達事項を直接伝えられたことがないことに強い不満を抱いていたといいます。
「財津和夫は「チューリップ」で吉田彰から不満を抱かれていた!」からの続き
吉田彰への伝達事項が財津和夫から直接伝えられたことは一度もなかった
吉田彰さんは、事務所から、財津さんが「ソロ活動をしたいからグループの仕事を減らして欲しい」という希望を持っていることを告げられるも、財津さん本人からは、一切、何も言われなかったことに、不満を顕わにしているのですが、
それまでも、財津さん本人から伝達事項が直接伝えられたことはなかったそうで、財津さんには強い不信感を抱いていたそうです。
吉田彰は財津和夫の意向をデスクマネージャーを通じて伝達されていた
例えば、当時の所属事務所「シンコーミュージック」の編集部から、「完全コピースコア」の譜面の本を制作していほしいと依頼があり、困難な仕事だと予想しつつも、引き受けることにすると、
(当時の所属事務所「シンコーミュージック」は楽譜も出版していたそうですが、初期の「チューリップ」の譜面には間違いが多かったことや、吉田さんたちが学生時代には、かなり間違った譜面が横行しており、正しい譜面がほしいといつも思っていたこともあり、実際に、自分たちがどんな音を出しているのかを正確に知ってもらいたいと思っていたことから引き受けたそうです)
実際、採譜と書き込みは、想像以上に時間と労力が必要だったそうですが、それでも、やっていくうちに、自分でもいい本ができると喜んでいたそうですが、
そんな中、財津さんからではなく、デスクマネージャーから、
譜面を書いてバイトしている。そんな暇があったら練習に励んで欲しい。
と、伝達されたのだそうです。
(吉田さんは、この考え方自体については間違っていないと認めているそうですが)
吉田彰は第3者を通じて伝達してくる財津和夫に強い不満を抱いていた
また、吉田さんは、「シンコーミュージック」以外からも、「チューリップ」の譜面には音符の間違いやコードの間違いが多すぎるため、譜面の採譜、監修の仕事をやってほしいと依頼を受け、仕事をしたそうですが、
それから、1年ほど経った頃、
バイトで稼いでいる奴がいる。
と、これまた、財津さんではなく、別の人から伝えられたそうで、
財津さんが「(譜面の採譜、監修の仕事を吉田さんに)やって欲しい」という考えているにもかかわらず、「アルバイトをするな」と言うことに対し、強い不満を抱いたのだそうです。
「財津和夫の考えを確信し吉田彰はチューリップを脱退していた!」に続く