ロッテ入団当初、極端なアッパースイングだったことから、山内一弘監督にバッティング指導を受けるも、どうしても山内監督の打撃理論がしっくりこず、監督の指導を拒否したという、落合博満(おちあい ひろみつ)さんですが、後に、タイトルを獲得するようになって、ようやく、山内さんの指導内容が理解できるようになったといいます。

「落合博満はロッテ入団直後に山内一弘監督に打撃指導されるも拒否していた!」からの続き

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山内一弘監督の指導は入団当初は理解できなかったもののタイトルを獲った時に理解できるようになっていた

ロッテ入団1年目に、山内一弘監督から直々にバッティング指導を受けるも、どうしてもしっくりこず、なんと、指導を拒否したという落合さんは、ロッテの先輩の土肥健二選手や、阪急ブレーブスの加藤秀司選手などを参考にして、試行錯誤を繰り返したといいますが、

後に、山内監督の指導について、

そのときは分からなかったが、特にインコース打ちは、後で考えると参考になるものが多かった

と、語っているほか、

自身のyoutubeチャンネル「博満の部屋」で、ゲストに田淵幸一さんを招いた際、山内監督の話になり、田淵さんに、

山内さんの打法、教えてもらったことあるでしょ

と、振られると、

俺、拒否した。“できませんから、もう教えないでください”って。ぶん殴られるの覚悟でね。ところがね、4年目、5年目になったら、山内さんから教わったこと全部自分が吸収してやってた

と、語っており、

入団当初は理解できなかったものの、レギュラーに定着し、タイトルを獲るようになると、山内監督の言っていたことが理解できるようになったといいます。

阪神時代の田淵幸一も山内一弘の指導が理解できなかった

実は、田淵さんも、阪神時代、山内さん(打撃コーチ)に指導を受け、やはり、

インサイドの打ち方、俺、何言ってるか全然わかんなかった、バットをね、“押す”なんていう言葉ないやん。バットは“振る”じゃん。あの人は“押すんだ”って言うんだよ

と、当初は山内さんの指導が全く理解できなかったことを明かしてるのですが、

(田淵さんも、2年半くらい経って、ようやく、山内さんの言っていることが理解できたのだそうです)

落合さんも、

“バットをどこで持ってるんだ、手だろ。手は腕の一部だろ?”って。だからバットをね、腕の延長で自由自在に扱えるように手を使いなさい”と言われた

胴体っていうのは、体の一部だから。回そうと思ったら腰はすぐ回る。そうすると手が遅れて出てこない。目の前に手を出しなさい、手を先に出しなさい

と、言われ、理解できなかったと明かしています。

(山内監督は、熱心な指導で有名で、指導を始めると止まらないことから、「やめられない、とまらない」のフレーズでお馴染みの「かっぱえびせん」と呼ばれたそうです)

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金田正一を毛嫌いしていた?

ちなみに、落合さんは、ロッテに入団してすぐのキャンプで、ロッテの前監督だった金田正一さんに打撃フォームを辛辣(しんらつ)にダメ出しされているのですが、それ以来、金田さんを毛嫌いしていたようで、

後年、2000本安打を達成し、(金田さんが立ち上げ、会長を務めていた)名球会に入会する資格を得た際には、名球会入りを拒んでいるほか、

後に、落合さんは、

自分は社会人野球などで経験を積み、ある程度年齢がいってからプロ入りしたので大丈夫だったけど、もし、高校を卒業したばかりの選手があれだけ偉い人(金田さんは現役時代400勝しています)に酷評されたら潰れちゃう

と、語っています。

(実は、金田さんのほかにも、落合さんのアッパースイングに否定的な評論家は多かったのですが、そんな中で、NPB唯一の通算3000安打を達成した張本勲さんだけは落合さんを絶賛していました)

「落合博満のロッテ入団1年目は二軍成績抜群も一軍ではいまいちだった!」に続く

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