掛布雅之の現役(プロ野球選手)時代の成績が凄い！

１９７４年、ドラフト６位で阪神タイガースに入団すると、１９７９年には、チーム新記録の４８本塁打で本塁打王、１９８２年と１９８４年にも本塁打王に輝くなど、素晴らしい成績で、ミスタータイガースと呼ばれた、掛布雅之（かけふまさゆき）さん。今回は、そんな掛布さんの現役時代の素晴らしい成績をご紹介します。

「掛布雅之は複数球団のオファーを断り33歳で現役を引退していた！」からの続き

プロ野球選手（現役）時代の打撃成績

それではここで、掛布さんの現役時代の打撃成績をご紹介しましょう。

１９７４年（阪神タイガース）
３３安打打率２割４厘３本塁打１６打点１盗塁（８二塁打０三塁打１３得点２８四球敬遠０出塁率３割２分５厘長打率３割９厘）
１９７５年（阪神タイガース）
７８安打打率２割４分６厘１１本塁打２９打点０盗塁（１５二塁打３三塁打３４得点２２四球敬遠３出塁率２割９分９長打率４割１分６厘）
１９７６年（阪神タイガース）
１３２安打打率３割２分５厘２７本塁打８３打点５盗塁（２０二塁打 ７三塁打 ６９得点５４四球敬遠４出塁率４割７厘長打率６割８厘）で、（最多三塁打）
１９７７年（阪神タイガース）
１２６安打打率３割３分１厘２３本塁打６９打点４盗塁（１８二塁打４三塁打５９得点５０四球敬遠１出塁率４割５厘長打率５割８分）
１９７８年（阪神タイガース）
１４８安打打率３割１分８厘３２本塁打１０２打点７盗塁（１７二塁打２三塁打７３得点６３四球敬遠７出塁率４割長打率５割７分）
１９７９年（阪神タイガース）
１５３安打打率３割２分７厘 ４８本塁打 ９５打点１０盗塁（２０二塁打３三塁打 １０７得点 ５８四球敬遠０出塁率３割９分８厘 長打率６割９分）で、本塁打王（最多得点・最高長打率）
１９８０年（阪神タイガース）
５９安打打率２割２分９厘１１本塁打３７打点２盗塁（７二塁打０三塁打２７得点２６四球敬遠１出塁率３割２厘長打率３割８分４厘）
１９８１年（阪神タイガース）
１５６安打打率３割４分１厘２３本塁打８６打点１盗塁（２５二塁打１三塁打８４得点 ８５四球 敬遠１８ 出塁率４割４分３厘 長打率５割５分）で、（最多四球・最高出塁率）
１９８２年（阪神タイガース）
１５１安打打率３割２分５厘 ３５本塁打９５打点 ６盗塁（２７二塁打 ０三塁打７９得点７９四球 敬遠１６出塁率４割２分３厘長打率６割１分）で、本塁打王・打点王（最多二塁打・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率）
１９８３年（阪神タイガース）
１４３安打打率２割９分６厘３３本塁打９３打点６盗塁（２５二塁打２三塁打７２得点７２四球敬遠８出塁率３割８分８厘長打率５割６分１厘）
１９８４年（阪神タイガース）
１１９安打打率２割６分９厘 ３７本塁打 ９５打点３盗塁（１４二塁打１三塁打７９得点 １０２四球 敬遠８ 出塁率４割６厘 長打率５割５分７厘）で、本塁打王（最多四球・最高出塁率）
１９８５年（阪神タイガース）
１４３安打打率３割４０本塁打１０８打点３盗塁（１６二塁打４三塁打１０２得点 ９４四球 敬遠６出塁率４割１分５厘長打率６割３厘）で、（最多四球）
１９８６年（阪神タイガース）
６４安打打率２割５分２厘９本塁打３４打点０盗塁（１１二塁打１三塁打３３得点２５四球敬遠０出塁率３割２分３厘長打率４割９厘）
１９８７年（阪神タイガース）
８８安打打率２割２分７厘１２本塁打４５打点０盗塁（１４二塁打３三塁打３３得点３３四球敬遠２出塁率２割８分８厘長打率３割７分２厘）
１９８８年（阪神タイガース）
６３安打打率２割５分５本塁打３２打点１盗塁（１３二塁打０三塁打２８得点２８四球敬遠０出塁率３割２分２厘長打率３割６分１厘）

と、現役生活１５年１６２５試合で（阪神タイガース）、通算１６５６安打打率２割９分２厘３４９本塁打１０１９打点４９盗塁（２５０二塁打３１三塁打８９２得点８１９四球敬遠７４出塁率３割８分１厘長打率５割３分１厘と、素晴らしい成績を残しています。

本塁打王3回、打点王1回などのタイトル

そんな掛布さんは、

本塁打王3回 （1979年、1982年、1984年）
打点王1回 （1982年）
最多出塁数2回 （1981年、1982年）※セ・リーグでは1967年から1984年まで最多出塁数、1985年からは最高出塁率が採用されている。

などのタイトルを獲得しています。

4打数連続本塁打、10打席連続四球などを記録

また、掛布さんは、そのほかにも、

1イニング2本塁打 対ヤクルトスワローズ19回戦（阪神甲子園球場）、7回裏に立野政治から右越ソロ、井原慎一朗から右越3ラン※史上9人目10度目（1982年8月24日）
4打数連続本塁打 ※史上9人目、歴代2位タイ（1978年8月31日-9月1日）
10打席連続四球 ※セ・リーグ記録（1984年10月3日-10月5日）
10打数連続安打（1981年8月5日-8月7日）
12打席連続出塁（1981年8月5日-8月7日）
オールスターゲーム出場10回（1976-1985年）

などの記録も残しています。

ダイヤモンドグラブ賞6回、ベストナイン7回、オールスターゲームMVP3回などを受賞

そんな掛布さんは、

ベストナイン7回（1976-1979年、1981年、1982年、1985年）
ダイヤモンドグラブ賞6回 ※セ・リーグ三塁手部門を6度受賞は歴代最多タイ（他に岩村明憲）（1978年、1979年、1981-1983年、1985年）
オールスターゲームMVP3回（1978年第3戦、1981年第2戦、1982年第3戦）
月間MVP1回（1979年4月）
ベスト・ファーザーイエローリボン賞（スポーツ部門1999年）

などの賞も受賞しています。

背番号

掛布さんの背番号は、阪神に入団した１９７４年から現役を引退する１９８８年までの現役時代１５年間と、２０１６～２０１７年の２年間の阪神の二軍監督時代を通して、ずっと「３１」だったのですが、

この「３１」について、長嶋茂雄さんの３番と王貞治さんの１番を足して３１番にした、という話がありますか、掛布さんは、このことについて、

テスト生同然の高校出の野手が31番でしょう。ただただ信じられない気持ちでした。しばらくして“掛布の31は長嶋茂雄の３と王貞治の１を足した番号”と言われ始めましたが、もらった時は全くそんな意識はありませんでした。

むしろ前の年までウィリー・カークランドがつけていたことの方がうれしかった。カークランドといったら、外国人選手でありながら田淵幸一さんと並ぶタイガースの顔だったわけでしょう。その背番号を僕がつけている。もう、うれしくって何度も鏡ごしに背番号をのぞいたものですよ

と、語っています。

ちなみに、掛布さんは、阪神に入団すると、兵庫県西宮市にある若手選手の合宿所・虎風荘に住んでいたそうですが、１９７４年春、同期入団の中谷賢平選手が、突然、掛布さんの部屋に息せき切って駆け込んで来て、