16歳の時に「ひばりプロダクション」の副社長に就任すると、17歳の時には社長に就任し、18歳になる直前には、美空ひばりさんが亡くなり、10億3千万円余りを相続したという、加藤和也(かとう かずや)さん。
そんな加藤和也さんは、2001~2004年まで、リアリティ番組「マネーの虎」に出演すると、「世界一のパスタ料理店を開きたい」と語った立花洋さんに投資しています。
今回は、加藤和也さんが立花洋さんに投資した経緯、立花洋さんの開店後の状況、現在について、立花洋さんの視点やコメントを交えながらご紹介します。
「加藤和也の妻との馴れ初めは?子供がいない理由とは?」からの続き
加藤和也は「マネーの虎」に投資する側で出演していた
加藤和也さんは、2001年から始まった、一般人起業家が事業計画をプレゼンテーションし、投資家たる審査員が出資の可否を決定するというテレビ番組「マネーの虎」に、投資する側の「虎」の一人としてレギュラー出演していました。
加藤和也は立花洋のパスタ料理店に980万円を投資していた
この番組内で、加藤和也さんは、「世界一のパスタ料理店を開きたい」と語った立花洋さん(62歳)に980万円をポンと投資しているのですが、
(立花洋さんは、この時、無職でした)
立花洋さんが、利益主義の考え方を強く否定し、
食材からこだわって顧客満足を追求したい
と、語った際、
ほかの虎(投資する側)たちが、「商売が成り立たない」「利益はない」などと、採算が取れないと危惧する中、加藤和也さんは、「おいしいパスタを食べてもらいたい」という立花洋さんの”まっすぐな人柄”に惹かれて投資したのでした。
立花洋さん(左)と加藤和也さん(右)。
加藤和也が立花洋のパスタ料理店に口を出したのは店名だけだった
立花洋さんによると、加藤和也さんは、
僕を銀行だと思ってください
金は出すけど口は出さない
などと、言ってくれ、
店名だけは、ピンとくるものにさせてほしい
と、言ったそうで、
立花洋さんは、たくさん名前の案を出したそうで、最終的に、パスタと居酒屋を意味するイタリア語・ベットーラを合わせた造語である「ラ・パットーラ」を提案すると、
それだ!
と、言われたのだそうです。
立花洋さん。
加藤和也は立花洋にさりげなく気配りしていた
すると、立花洋さんは、パスタ料理店を順調に繁盛させ、湘南地域で4店舗を経営するまでになっているのですが、立花洋さんによると、加藤和也さんは、立花洋さんのパスタ料理店が開店するたびに、大きな花を届けてくれたほか、
時々、
今日はたまたま近くまで行くので、ちょっと寄っていいですか
と、言って来店すると、料理を食べ終わり、帰る際にはのし袋をくれたそうで、
立花洋さんは、
たまたま来たわけじゃない、ちゃんとお祝いを用意してくれている。しかも、お店の子たちにジュースを買ってあげてと別にくださる。本当に社長は気遣いの人、しかもさりげなく粋なんです
と、語っています。
加藤和也が投資したパスタ料理店は立花洋が後継者と考えていた人物の裏切りに遭い全店舗閉店となっていた
そんな中、立花洋さんは、一時は、パスタ料理店を年商2億円にまでしているのですが、2017年、後継者と決めた人物に裏切られ、お金を横領され逃げられたそうで、失意の中、2019年3月までに、すべての店舗を閉鎖したといいます。
これに関し、加藤和也さんのコメントなどは見当たりませんでしたが、
立花洋さんは、
この先、どうしようか。もう働く気も起こらなかった。缶コーヒーを飲みながら、毎日、ぼんやり海を見ていました。そんなとき、加藤社長が、昔、騙されたり裏切られたりしたと聞いたことを思い出したんです。
詳細は言いませんでしたけど、商売をしているとそういうこともあるよ、と。僕とはスケールが違いますからね、大勢の人が寄ってきたり離れていったりしたでしょう。
社長はよく乗り切ったなあ。それだったら、僕ももう少し別の道でがんばってみるかと思えるようになったんです
と、語っており、
加藤和也さんの言葉を胸に、次の事業への下準備をしているのかもしれません。
(2024年現在、立花洋さんの情報はありません)
16歳の時に「ひばりプロダクション」の副社長に就任すると、翌年には社長に就任し、以降、美空ひばりさんに関する事業や権利の管理などを手掛けている、美空ひばりさんの長男・加藤和也(かとう かずや)さん。 そんな加藤和也さんの …