「脱線トリオ」解散後も、身体をくねらす芸を持ち味に、個性的な脇役として数々のコメディ映画に出演し、人気を博していた、由利徹(ゆり とおる)さんですが、
1971年、居酒屋で医師を数十回殴ったとして告訴され、傷害の疑いで逮捕されています。
今回は、なぜ、由利徹さんが居酒屋で数十回も医師を殴ったのか、また、逮捕に至った経緯も合わせてご紹介します。
「由利徹のギャグは?長万部にカックンに裁縫(花街の母)パントマイム!」からの続き
由利徹は傷害の疑いで逮捕されていた
由利徹さんは、1971年12月21日、居酒屋で一緒に飲んでいた医師を、付き人と共に数十回殴ったうえに足蹴りにしたとして、3週間のケガを負わせ、傷害の疑いで逮捕されています。
由利徹が医師を殴ったのは演技を批評されたから?
被害者の医師Aさんによると、Aさんは、同年12月13日の夜、東京・世田谷区医師会の忘年会に出席した後、同区内の医師3人と渋谷区内の料理店で再び飲酒していたそうですが、
そこに、たまたま(12月14日午前零時頃)、知り合いの医師が由利徹さんと付き人らしき男性と一緒に店に来たため、一緒に飲もうということになったそうです。
こうして、Aさんは、由利徹さんらと店の2階で雑談をしながら一緒に飲んでいたそうですが、
そんな中、Aさんが、
由利さんの演技はかつての脱線トリオ時代の方がおもしろかった。もう少しがんばってほしい。
と言うと、
由利徹さんの付き人らしき男性から、いきなり、Aさんの顔や目、頭を数十回殴られたうえ、足蹴りにされて、3週間のケガを負わされたそうで、Aさんは、由利徹さんを告訴したのだそうです。
ちなみに、Aさんは、このケガにより、2日間休診、12月20日の時点でも眼科に通院を余儀なくされたそうで、
Aさんは、
私も由利のギャグが好きだった。ファンの一人として希望を言ったのに、突然殴られた
と、憤慨しています。
由利徹が医師を殴った本当の理由とは?
一方、由利徹さんはというと、
Aさんが「なんだ、役者だって先生と呼ばれているのか」と言うので、つい、カッとなった。申し訳なかった
と、Aさんに暴力をふるったことを認めているのですが、
やはり、
ファンの一人として希望を言っただけなのに、突然殴られた
というのとは、少し違っていたようです。
ちなみに、由利徹さんは、12月3日~12月27日まで新宿コマ劇場で行われていた「年忘れコマ喜劇」の「旅姿花の東海道」に出演中だったのですが、この騒動で降板。
新宿コマ劇場の支配人は、
(由利徹さんには)うちにはもう10年近く出てもらっているが、酒グセが悪いというようなことはなかった。由利さんは主役の一人なので困る
と、語っていたといいます。
「由利徹は志村けんに弟子入り志願されていた!その理由とは?芸の共通点は?」に続く
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