映画やテレビドラマで薄幸な女性を数多く演じ、「日本一不幸役が板につく女優」として、高い評価を受けている、木村多江(きむら たえ)さんですが、今回は、そんな木村さんの生い立ちからブレイクまでの経緯をご紹介します。
年齢は?身長は?学歴は?本名は?
木村さんは、1971年3月16日生まれ、
東京都のご出身、
身長162センチ、
血液型はA型、
学歴は、
白百合学園小学校
⇒白百合学園中学校
⇒白百合学園高等学校
⇒昭和音楽芸術学院ミュージカル科卒業
特技は、
バレエ、日本舞踊、
ちなみに、「木村多江」は本名です。
お嬢様学校から舞台女優に
木村さんは、幼い頃、弟さんと漫才をして、家族を笑わせることが好きだったそうで、人を楽しませたいとの思いから、中学生の時には演劇部に入部。
高校時代には、樹木希林さん主演のテレビドラマ、「台所の聖女」を観て号泣し、女優を志すようになったそうで、
「台所の聖女」に出演する樹木希林さん。
その後、お父さんの猛反対を押し切り、お嬢様学校である白百合学園高校から、ひとりだけ、(エスカレーター式に大学に進学できるにもかかわらず)「昭和音楽芸術学院」に進学。
19歳の時には、舞台女優として、活動をスタートされたのでした。
21歳で父親が死去
しかし、木村さんが21歳の時、お父さんが、49歳の若さにも関わらず、過労で突然他界。
まだ、駆け出しの木村さんは、朝から晩までアルバイトを3つ掛け持ちして、学生だった弟さんを養われたそうですが、実は、お父さんとは、猛反対を振り切った経緯から、言い争いが絶えなかったそうで、
そんな中でのお父さんの死に、木村さんは、自分が心配をかけたせいだと、自責の念でいっぱいになったそうで、
生きる気力を失い、お芝居することが唯一の罪滅ぼしだと思って、ひたすら仕事に打ち込んでいました。
でも、当時の私は、自分も自分の芝居も好きになれず、人と関わるのも避けていました。
と、語っておられます。
「リング~最終章~」「らせん」で貞子
しかし、そんな自身の心情のせいか、1999年には、テレビドラマ「リング~最終章~」「らせん」での、恐ろしさの中にも悲哀感のある、怨霊・山村貞子役の演技で、一躍、脚光を浴びると、
「リング」より。
2003年には、テレビドラマ「白い巨塔」で、ガンに全身を侵され死亡する会社員役、
「白い巨塔」より。
2009年には、映画「ゼロの焦点」で、売春婦だった過去を持つ未亡人役、
「ゼロの焦点」より。
同じく2009年、映画「沈まぬ太陽」では、夫を飛行機事故で亡くし、アルコール依存症に陥った女性の役、
「沈まぬ太陽」より。
ほか、不幸な役や命を落とす役を多く演じられ、やがては、「日本一不幸役が似合う女優」と、唯一無二のポジションを確立。その演技は高い評価を受けるようになったのでした。