岡田茉莉子の父親は2枚目俳優の岡田時彦！母親は元宝塚歌劇の田鶴園子！

1951年、映画「舞姫」で女優デビューすると、華やかな容姿と確かな演技力で瞬く間に頭角を現し、日本映画界の黄金時代を支えた、岡田茉莉子（おかだ まりこ）さん。

そんな岡田茉莉子さんは、二枚目俳優の岡田時彦さんと宝塚歌劇団で男役だった田鶴園子さんという、超有名人の両親のもとに誕生しているのですが、お父さんの岡田時彦さんは、岡田茉莉子さんが1歳の時に他界したといいます。

岡田茉莉子のプロフィール

岡田茉莉子さんは、1933年1月11日生まれ、
東京府東京市渋谷区代々木（現・東京都渋谷区代々木）の出身、

学歴は、
東京市赤松尋常小学校
⇒香蘭高等女学校（中高一貫の女子校で岡田茉莉子さんが通われていたのは中学校）
⇒新潟市立沼垂高等学校（現・新潟市立万代高等学校）卒業

趣味は、野球観戦、サッカー観戦、ボクシング観戦

だそうです。

父親は二枚目俳優の岡田時彦、母親は元「宝塚歌劇団」男役の田鶴園子

岡田茉莉子さんのお父さんは、大正末期から昭和初期にかけて、サイレント（無声）映画で活躍した二枚目俳優の岡田時彦（おかだ ときひこ）さんです。

岡田時彦さん

また、お母さんは、宝塚歌劇団で男役を務めていた田鶴園子（たづる そのこ）さんです。

（宝塚歌劇団は、結婚に伴って1932年に退団し、その後、芸能活動はしていません）

田鶴園子さん。

ちなみに、お母さんの妹の美得子さんも「御幸市子」の芸名で、「宝塚歌劇団」で（1936年退団）活躍していたそうです。

岡田茉莉子は1歳の時に父親の岡田時彦を結核で亡くしていた

岡田茉莉子さんは、そんな超有名人の二人のもと、一人っ子として誕生するのですが、お父さんの岡田時彦さんは、岡田茉莉子さんがまだ1歳だった1934年、30歳の若さで結核により他界したそうで、

岡田茉莉子さんは、お父さんについて、

父の記憶はありません。家の壁に一葉のポートレートが飾られており、和紙が1枚かぶせられて。そよ風で揺れるたびに男性の顔が見え隠れする。

『この人が私の父親ですか？』と母に聞くことはできませんでした。それを問えば母を悲しませてしまうことを知っていたからです。私は肝心なことを胸に秘めておく性格なのです

と、語っています。

岡田茉莉子の本名は？芸名の名付け親は父・岡田時彦の親友だった谷崎潤一郎

岡田茉莉子さんの本名は、田中鞠子（たなか まりこ）（結婚後は吉田鞠子）なのですが、芸名「岡田茉莉子」の名付け親は、作家の谷崎潤一郎さんだったといいます。

実は、谷崎潤一郎さんと岡田茉莉子さんのお父さんの岡田時彦さんは親友同士で、お父さんの芸名をつけたのも谷崎潤一郎さんだったそうですが、

岡田茉莉子さんが、東宝演技研究所で基礎訓練を受けていたところ、川端康成さんの小説を原作とする同名映画「舞姫」（成瀬巳喜男監督）に出演することになったそうで、この時、芸名が必要ということで、プロデューサーと一緒に谷崎潤一郎さんの自宅を訪れると、

谷崎潤一郎さんは、岡田茉莉子さんの父・岡田時彦さんの芸名と同じ「岡田」という名字を書いた後に、「マリコ」と読める漢字をいくつか書き、好きな字を選ぶよう言ったそうで、

岡田茉莉子さんは、迷わず、ジャスミンを意味する「茉莉子」を選んだのだそうです。

「岡田茉莉子の生い立ちは？18歳で東宝ニューフェイスに合格し東宝演技研究所に入っていた！」に続く