1986年、銀行員から俳優に転身し、いきなり、「キャバレー」「彼のオートバイ、彼女の島」の2作品同時で映画デビューすると、1991年には「101回目のプロポーズ」で好青年役を演じ、注目された、竹内力(たけうち りき)さんですが、実は、地とは違いすぎるキャラクターに10円ハゲが出来るほどストレスだったそうです。
「竹内力の昔はリーゼントの銀行員?若い頃がイケメンすぎる!」からの続き
「101回目のプロポーズ」で好青年役
竹内さんは、1991年、テレビドラマ「101回目のプロポーズ」で、ヒロインの矢吹薫(浅野温子さん)を想う、沢村尚人役を演じられているのですが、
ドラマが大ヒットすると、竹内さんの好青年ぶりが視聴者に強い印象を残します。
「101回目のプロポーズ」より。浅野温子さんと竹内さん。
ただ、そのことについて、竹内さんは、
(好青年と)みんなそう思ってるようだけど、たまたまヒットした作品のイメージがついちゃうんだよなぁ…。他の作品では、オールバックのヘアスタイルの方が多かったんだけどね。
だから『101回目のプロポーズ』の時は、髪の毛を下げて好青年を意識して頑張っていました。なんてったって、ストレスで「頭に十円ハゲ」ができたからね(笑い)。
田舎の友達からも似合わない役柄で気持ち悪いと言われるし、撮影では普通に歩くと「ガニ股」だと監督から言われるし、あれは非常に辛かったね。控室にいる時点から…しんどかったわ!
と、語っておられ、
好青年役は相当キツかったようです(笑)
「101回目のプロポーズ」より。
「101回目のプロポーズ」より。竹内さんと武田鉄矢さん。
「難波金融伝・ミナミの帝王」の大ヒットでVシネマの帝王に
しかし、1993年には、一転、人気漫画「ミナミの帝王」を原作とするVシネマ「難波金融伝・ミナミの帝王」で、時に冷酷に、時に義理人情にあふれる貸金業を営む主人公・萬田銀次郎役を演じられると、たちまち、大ブレイク。
(そのため、今でも近畿圏に行くと、「銀ちゃん」と声をかけられることも多いそうです)
「難波金融伝・ミナミの帝王」より。
萬田銀次郎は、竹内さんの当たり役となり、以降、60作品もシリーズ化されるほどの大ヒットを記録。哀川翔さんとともに、「Vシネマの帝王」と呼ばれるようになったのでした。
(ただ、当初は大阪弁を話すことができず、とても苦労したそうです)
「萬田銀次郎」は竹内力そのもの
そして、この「萬田銀次郎」、実は、監督に言われて演じていたわけではなく、竹内さんそのものだったそうで、原作である漫画を無視して「萬田銀次郎」というキャラクターを自身で作り上げ、
- メガネ(漫画)⇒サングラス(竹内さん)
- ダサい昔のチンピラの服(漫画)⇒スーツ(竹内さん)
(スーツは、自身がデザインしたファッションブランド「RIKI TAKEUCHI」を着用)
と、変更されており、
そのうち、漫画のほうが(メガネ以外は)歩き方まで、竹内さんを真似するようになったとか(笑)
「難波金融伝・ミナミの帝王」より。
ちなみに、「難波金融伝・ミナミの帝王」時代、竹内さんは、1日150万円を使うほど豪遊されたそうで、
(当時は)全部楽しかったですよ。単純に、自分の好きな仕事を選んでやれているから、こんな良い事はないなって。
辛かったのは、忙しすぎて寝る時間がなかった事くらいかな。撮影が終ったら飲みに出るしね(笑い)。
と、当時を振り返っておられました。
「ミナミの帝王」の降板理由は?
そんな、飛ぶ鳥を落とす勢いだった竹内さんも、2009年には「難波金融伝・ミナミの帝王」を降板。
降板の理由については、はっきりしたことは明かされていませんが、
- 2000年代に入っててVシネマが下火になったこと
- ビデオが売れなくなったこと
- 60作品もつくったため、竹内さん自身がマンネリ化したこと
- スタッフとの確執
が原因ではないかと噂されています。
歌手として
また、竹内さんは、1995年、「難波金融伝・ミナミの帝王」の主題歌の「欲望の街」で歌手デビューを果たされると、2015年には、「桜のように」で演歌歌手としてもデビュー。
「欲望の街」
「桜のように」
そして、2017年には、「恋月夜」をリリースされ、カップリング曲の「紅い川」とともに、主演ドラマ「闇の法執行人」「大馬鹿代」の主題歌にも起用されているのですが、
実は、「恋月夜」と「紅い川」は、歌手・小田純平さんの曲で、飲み屋の有線放送で流れていたのを竹内さんが聴いて感動し、カバーしたいと本人に伝えたところ、小川さんが快諾。
面識はなかったものの、小川さんはコーラスまでしてくれたそうで、同じ九州出身ということで、意気投合されたとのことでした。
「恋月夜」c/w「紅い川」
双子だった?
ところで、2007年11月7日には、双子の弟のRIKIさんが「魁!ミッドナイト」で、歌手デビュー。(お兄さんである竹内さんが歌詞を担当)
「魁!ミッドナイト」
RIKIさんは、東京タワーレコード 新宿店で行われた記念イベントで、「魁!ミッドナイト」を披露し、
会場には、竹内さんも駆けつけるのですが・・・
RIKIさんには会えず、トークイベントを行うと、
(RIKIさんは)ほんとは竹内力さんなんじゃないですか?
との、報道陣からの質問に、
ハァ?ひどいですねぇ。弟ですよ。前は配送センターで荷物の積み下ろしをやってたんですよ。
と、同一人物ではないことを強調されています。
(もちろん、竹内さんには双子の弟はおらず、RIKIさんというのは、竹内さんが演じる別のキャラクターです(笑))
https://www.youtube.com/watch?v=LNR9yzWce8w