１９５３年、テレビ女優第一号の一人として「NHK放送劇団」の一員となられて以来、なんと、６５年以上に渡って芸能活動を続け、８０代後半に差し掛かる現在も、なお、第一線で活躍されている、黒柳徹子（くろやなぎ てつこ）さんですが、実は、「ユニセフ」の活動やパンダの保護活動も長年続けておられるのです。
「黒柳徹子のデビューからのドラマ映画ほか出演作品を画像で！」からの続き
ユニセフ親善大使を30年以上
黒柳さんは、１９８４年から、「ユニセフ」（UNICEF 国際連合傘下の国際連合児童基金）の親善大使を務められているのですが、
実は、「国連総会日本政府代表顧問」「国連日本政府代表部公使」「国連日本政府代表部特命全権公使」「ユニセフ執行理事会議長」「国連人権委員会日本政府代表」を歴任されていた緒方貞子さんが、当時のユニセフ事務局長、ジェームス・グラントさんに黒柳さんを紹介されたそうで、
ジェームス・グラントさんは、黒柳の著書「窓際のトットちゃん」を読まれたほか、黒柳さんの、子どもへの愛や、障害を持つ人々や環境活動などの実績を知り、黒柳さんを、親善大使に任命されたのだそうです。（アジア人として初めてのユニセフ親善大使）
ユニセフでの活動は30カ国以上
以降、黒柳さんは、毎年、アフリカ、アジアなど発展途上国を欠かさず訪問されているのですが、なんと、その訪問国数は３０カ国。
また、２００２年に黒柳さんがアフガニスタンとソマリアを訪問した際には、テレビチームも同行し、視察の様子を撮影しているのですが、
その後、この視察の様子が、日本で９０分間のドキュメンタリー番組として２本放送されるほか、「徹子の部屋」、「ニュースステーション」をはじめとする報道番組、新聞、雑誌など、様々なメディアで広く伝えられたことで、アフガニスタンやソマリアにおける、子供と母親を支援するための資金提供を呼びかけることができたのだそうです。
また、黒柳さんは、個人でも募金活動を行われていのですが、黒柳さんのもとへ寄せられた募金は、事務費用などには一切使用せず、１００％ユニセフ本部に送られ、子どもたちのために使われているのだそうです。
（黒柳さんのもとへ寄せられた募金総額は２０１４年時点で５０億円以上にもなるそうです）
ちなみに、黒柳さんは、かつて、
（内戦、殺戮、地雷などがある危険な国に）なぜそこまでして行くのか？ 怖いとかためらうとかの気持ちはないのか？
と、質問された際、
ユニセフ親善大使として少しでも皆様に知ってもらう。（だから）あまり大変と思わない。何かあったら、その時はその時でね。
戦争を通してきた人間って、そういう所が有りますよ。だって、いつ死ぬか分からなかったんですから、小学生の時から。飢えた事も親のいない寂しさも（疎開経験で）分かり合えますから。
と、おっしゃっているのですが、
黒柳さんの支援は、「やってあげる」のではなく、トモエ学園の「皆、一緒に行う」の思想なのだそうです。
（黒柳さんは、２０００年１０月には、ユニセフよりその功績を称えられ、「ユニセフ子どものためのリーダシップ賞」の最初の受賞者に選ばれ、２０１５年には、日本政府より「文化功労者」に選ばれています。）
パンダの保護活動も
ところで、黒柳さんを「パンダ」で多くの人が調べられているようです。
というのも、黒柳さんは、「日本パンダ保護協会」の名誉会長も務められているのです。
黒柳さんは、幼い頃、叔父さんからアメリカのおみやげにパンダのぬいぐるみをプレゼントしてもらったそうですが、それ以来、パンダが大好きになり、ずっとパンダの研究に励んできたそうで（ただ、昔は調べようにも資料がなかったため、ほそぼそと研究を続けていたそうです）、
テレビの仕事をするようになってからは、当時、日本ではあまり知られていなかったパンダを日本人に紹介していたというのです。
黒柳さんとパンダのぬいぐるみ
そして、１９７２年、日中国交の記念にと、２匹のパンダ「カンカン」「ランラン」が初めて日本にやってくると、一躍、パンダブームが巻き起こるのですが、
その日以来、パンダは日本人の間でも人気の動物となり、今や、パンダを知らない人はいないほど認知度が高まったのでした。
（黒柳さんは、「カンカン」「ランラン」が上野動物園に来た時、パンダの雰囲気だけでも感じたいと思い、仕事を抜け出して上野動物園の裏口に駆けつけ、近所の子供たちに混ざって長時間待ったそうですが、肝心のパンダはコンテナの中にいたため、結局、外からは全然見られなかったそうです。）
ちなみに、黒柳さんによると、パンダは絶滅の危機にあるほか多くの問題を抱えているそうで、黒柳さんたち「日本パンダ保護協会」の人たちは、そんなパンダが、安全で幸せな毎日を過ごせるように活動されているのだそうです。
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