「必殺」シリーズや「はぐれ刑事純情派」などで、国民的人気俳優となられた、藤田まこと(ふじた まこと)さんですが、プライベートでは、奥さんの巨額の借金に苦しめられていたようです。

「藤田まことのデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き

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嫁との結婚式の費用は無断CMと引き換えだった

藤田さんは、1959年、26歳の時、一般女性の幸枝さんという方と結婚されています。

ただ、藤田さんは、当時はまだ、駆け出しのコメディアン(俳優)だったため、結婚資金がなく、新居を購入するにあたり、新居のほか、なんと自身を担保に入れて家を購入。

さらには、結婚式と披露宴を行う予定のホテルに、

私の結婚式には大物の芸能人がたくさん来ます。その模様をビデオに撮ってCMを作ってください。

と、結婚式の模様を収めた映像を、1年間、式場のテレビコマーシャルに使用させることと引き換えに、式と披露宴の費用を無料にさせたのだそうです。

ちなみに、事前に何の説明も聞かされていなかった、披露宴に参加した芸能人からは、苦情が殺到したそうですが、

最終的には、中田ダイマルさんが

今回のカタに自分のところで一生タダ働きさせる

と、仲裁してくれ、解決したと言われています。

嫁の借金は30億

こうして、結婚された藤田さんは、3人のお子さんにも恵まれ、公私ともに順調かと思われたのですが・・・

「必殺」シリーズで絶頂期を迎えていたにもかかわらず、妻・幸枝さんの事業の失敗などで、なんと、約30億円もの借金を抱えてしまいます。

というのも、幸枝さんは、大阪の北新地などで飲食店やブティックなどを手広く経営するほか、バブル絶頂期の1987年には、藤田さん人気の後押しも利用して、京都の観光名所・嵐山の一等地に、高級レストラン「嵐山主水」も開店。

さらには、大阪府豊中市に、敷地面積380坪(1256平方メートル)、地上2階、地下1階の豪邸を建設していたのです。(土地代だけで10億円といわれたこの豪邸は、「主水御殿」と呼ばれました)

それが、バブル崩壊とともに資金繰りに行き詰まり、1993年、幸枝さんが振り出した約束手形3通(合計5000万円)が大阪市内の金融業者(闇金融や暴力団関係者)に出回ったことで、藤田さんが自宅などを担保に約30億円もの借金を抱えていることが判明したのでした。

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死ぬまで借金返済

それでも、藤田さんは幸枝さんの自己破産を選ばず、年間2億円の返済を目標に掲げられると、テレビや映画の出演のほか、忙しいスケジュールの合間を縫って、トークショー、歌謡ショー、クラブなどにも出演するなど、年中無休で借金返済に追われる日々を送られるのですが、

そんな努力もむなしく、2009年には、滞っていた3億円の支払いを大阪地裁に命じられ、亡くなるまで借金生活が続いたのでした。

ちなみに、藤田さんは、「スポーツ報知」のインタビューで、幸枝さんの借金について、

欲の出し過ぎもあったし、お人よしやったんでしょうね。いい苦労をしました。

と、人懐っこい表情で苦笑いしておられたそうで、

借金に追われる毎日でも、愚痴一つこぼすことなく、

私の姿を見て、何らかの勇気を持ってもらえれば

と、リストラ世代にエールを送られるほどの力強さを見せていたそうです。

実は、藤田さんは、若い頃、自身が仕事や遊びにかまけて家庭を顧みなかったことを悔いておられたそうなので、もしかしたら、その罪滅ぼしにと、借金返済に励んでおられたのかもしれません。

「藤田まことの孫娘は花リーナ!息子は覚醒剤で逮捕されていた?」に続く


1999年に借金地獄を本音で綴った著書「人生番狂わせ

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