1967年、「ザ・タイガース」のヴォーカルとして「僕のマリー」で歌手デビューして以来、数多くのヒット曲を連発し、ミュージシャンとして揺るがぬ地位を築いた、沢田研二(さわだ けんじ)さんですが、プライベートでは、双子の女性デュオ「ザ・ピーナッツ」の姉・伊藤エミさんと結婚されていたことがありました。今回は、そんな沢田さんと伊藤さんの馴れ初め、結婚、沢田さんの不倫、離婚についてご紹介します。
「沢田研二のデビューからのディスコグラフィーを画像で!」からの続き
「ザ・ピーナッツ」の双子の姉・伊藤エミと結婚
沢田さんは、1975年、双子の女性デュオ「ザ・ピーナッツ」の双子の姉で、7歳年上の伊藤エミさんと結婚されています。
お二人は、沢田さんが「東京の女(とうきょうのひと)」という曲を「ザ・ピーナッツ」に作曲したことをきっかけに知り合われると、その後、7年間の交際を経て、1974年11月、沢田さんが伊藤さんにプロポーズされたそうで、
(この「東京の女」は、「ザ・ピーナッツ」の最大のヒット曲で、近年では、椎名林檎さんがカバーをされています。また、沢田さんは、この曲以外にも何曲か「ザ・ピーナッツ」に曲を提供されているそうです)
1975年6月4日、比叡山延暦寺で結婚式を挙げられると、沢田さんは、同年7月20日、オープンエアの大コンサート「比叡山フリーコンサート」で、「僕の妻です」と伊藤さんをファンに紹介されています。
「比叡山フリーコンサート」での沢田さんと伊藤エミさん。
(沢田さんのファンが「ギャーッ」と悲鳴を上げたそうですが、共演者だった内田裕也さんが、「お前ら、ジュリーを祝ってやれ!」とファンを叱ったのだとか♪)
「ザ・ピーナッツ」は解散、伊藤エミは芸能界引退
ちなみに、沢田さんは、結婚するにあたり、伊藤さんに歌手を辞めるよう言ったそうで、そのため、「ザ・ピーナッツ」は1975年4月に解散。
伊藤さんは、この「比叡山フリーコンサート」を最後のステージとして、芸能界を引退されると、1979年3月には、男の子が誕生し、幸せな家庭を築かれているかと思われていたのですが・・・
(以降、「ザ・ピーナッツ」は公式の場にいっさい姿を見せなかったそうです)
田中裕子と不倫関係になり伊藤エミと離婚
1983年6月、沢田さんが、映画「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」(1982)の共演で知り合った、女優の田中裕子さんと不倫していることが発覚。
「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」より。田中さんと沢田さん。
沢田さんが、田中さんのマンションに足繁く通うようになり、やがて、家に帰らなくなると、なんと、田中さんが、「必ず彼と一緒になる」とマスコミを通じて宣言。
沢田さんもまた、不倫を認める発言を公の場で繰り返し、ついに、1986年、沢田さんが、伊藤さんと一人息子を残し、家を出ていくと(この時、判を押した離婚届を置いてきたとも言われています)、約1年後の1987年1月、沢田さんと伊藤さんは離婚されたのでした。
ちなみに、当時、沢田さん・伊藤さんご夫婦と親交の深かったハナ肇さんは、週刊誌「女性セブン」の取材に対し、
ヒデ(エミさんのこと。本名・日出代)はジュリーを愛するがゆえに、離婚届に判を押したと思う。愛する人の望むようにしてやるのが本当の愛情なんだというきれいな気持ちで決心したんだと思う。
と、伊藤さんを思いやる発言をされているのですが、
沢田さんが伊藤さんに支払った慰謝料は、自宅、テニスコート、伊豆の別荘等の資産を含め18億円と言われており、これは、当時、日本芸能界史上最高額だったそうです。(長男の親権は伊藤さん)
離婚理由は?
ところでなぜ、なぜ、沢田さんは、家庭を捨ててまで、田中さんのもとに走ったのでしょうか。
熱心なファンの話によると、沢田さんは、自分よりも優れた強い者に惹かれる傾向があるようで、7歳年上で、「ザ・ピーナッツ」で活躍中だった伊藤さんは、出会った当初、沢田さんにとって、尊敬できる存在だったのですが、
結婚後、仕事を辞め、沢田さんに従順に尽くすようになった伊藤さんは、もはや、尊敬できる存在ではなくなってしまい(生活を頼られるだけの存在)、まるで、母親とわがままな息子のような関係になってしまったことが原因ではないかとのことでした。
(沢田さんは、家でも、自分が「ジュリー」であることを求められ、憧れられることに嫌気が差していたとも)
実際、婚姻中、伊藤さんが病気を患って入院された際、お見舞いに来た沢田さんに、伊藤さんは、
忙しい時にすみません
と、詫びたそうですが、
それに対し、沢田さんは、
悪いと思っているなら、お前の小遣いから入院費を払っておけよ
と、言い放ったうえで、
ほらそれはできないだろ
と、言ったというのです。
この話が本当だとすると、従順すぎる伊藤さんや、このような関係に、沢田さん自身、嫌気が差していたのかもしれません。
沢田さんと伊藤エミさん。