1979年、刑事ドラマ「西部警察」に出演したことがきっかけで、渡哲也さんと知り合うと、1983年には、渡さんに憧れ、渡さんが所属する「石原プロモーション」に入社した、舘ひろし(たち ひろし)さん。そんな舘さんは、この後、刑事ドラマ「あぶない刑事」で一躍ブレイクを果たします。
「舘ひろしは渡哲也に憧れて石原プロモーションへ入社していた!」からの続き
「あぶない刑事」シリーズでブレイク
1983年、渡哲也さんに憧れて、「石原プロモーション」に正式入社した舘さんは、1986年には、刑事ドラマ「あぶない刑事」で、ダンディなタカこと鷹山敏樹役に抜擢されると、
派手なカーチェイスや華麗なガンアクションに、舘さんのハーレーにまたがってショットガンを構える姿が見事にハマったほか、
ダブル主演を務めた、ユージこと柴田恭兵さんや同僚の女性刑事・カオル役の浅野温子さんとのコミカルで息のぴったり合った掛け合いで、ドラマは高視聴率を記録し、シリーズ化。
「あぶない刑事」(1986年10月~1987年9月)
「もっとあぶない刑事」(1988年10月~ 1989年3月)
「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル’98」(1988年)
「あぶない刑事」より。
また、映画も、
「あぶない刑事」(1987年)
「またまたあぶない刑事」(1988年)
「もっともあぶない刑事」(1989年)
「あぶない刑事リターンズ」(1996年)
「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」(1998年)
「まだまだあぶない刑事」(2005年)
「さらば あぶない刑事」(2016年)
と、度々、続編が制作されほどの人気となり、舘さんは一躍人気を博しました。
「あぶない刑事」より。柴田恭兵さんと舘さん。
「さらば あぶない刑事」で完結
ところで、1986年にテレビドラマとして放送されて以来、実に30年以上に渡り、高い人気を誇っていた「あぶない刑事」シリーズも、ついに、2016年、映画「さらば あぶない刑事」で完結しているのですが、
舘さんは、2005年公開の「まだまだあぶない刑事」以来、10年ぶりの出演だったにもかかわらず、慣れ親しんだキャラクターだったことから、何の抵抗もなく、すぐに「タカ」に戻ることができたとのこと。
また、舘さんによると、今回は、
シリーズの後半は、やや軽くなりすぎていたので、(本来の刑事ドラマに)原点回帰したかった。物語をしっかり固め、ハードボイルドでスタイリッシュ、ファッショナブルな作風に戻したいと提案した
と、制作に入る前に、ユージ役の柴田さんとともに、村川透監督らと議論を重ねたとのことでした。
「あぶない刑事」は「西部警察」と真逆の刑事ドラマを目指していた
というのも、
「あぶ刑事」は、「西部警察」とは真逆の位置づけにある作品。刑事ドラマの悲壮感を全否定したかったんですね。悲しい事件が起きても、ジョークで笑って次へ進む…そこが売りだったんですけど、今回の映画はちょっと違います。
とのことで、
ギャグは恭さま(柴田恭兵)にお任せして、僕が演じるタカは、とにかくハードボイルドでスタイリッシュに…。菜々緒さん演じる恋人とのエピソードにも、ぜひ注目してほしいですね。
脚本も相談しながら変えて、しつこく直していきました。銀星会どころじゃない、国を超えたレベルの事件になっているし、「この人何者?」と思わせるくらいキレのある恭さまの走りと僕のバイクアクション、歳を重ねた“大人のハードボイルド”を楽しんでいただければ…と思います!
と、舘さんも大満足の仕上がりになっているそうです♪
また、今回は、派手なカーチェイス、華麗なガン・アクションに加え、吉川晃司さんとの一騎打ちのオートバイアクションも見どころとなっているとのことでした。
(「さらば あぶない刑事」は、定年退職を5日後に控えた、港警察署捜査課の刑事コンビ、タカとユージが、ヨコハマに進出してきた中南米の犯罪組織に立ち向かう姿を描いており、町田透(仲村トオルさん)は課長に、同僚だったカオル(浅野温子さん)は神奈川県警重要物保管所所長となっているそうです)
「さらば あぶない刑事」より。舘さん(左)と柴田恭兵さん(右)。