1980年代には数々の女優賞を受賞し、名実ともに名女優の地位を確立された、十朱幸代(とあけ ゆきよ)さんですが、駆け出しの頃、プライベートでは、ロカビリー歌手として大ブレイクした小坂一也さんと真剣交際されていたことがありました。今回は、そんなお二人の馴れ初めについてご紹介します。
「十朱幸代のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き
小坂一也にベタ惚れだった
十朱さんは、1959年、17歳の時、映画「惜春鳥」での共演がきっかけで、歌手で俳優の小坂一也さんと知り合うと、周囲の誰もが十朱さんを子ども扱いする中、小坂さんだけがレディーとして扱ってくれたことがとても嬉しく、交際に発展したそうで、
まだ、メールがなかった時代、連絡を取り合うのはもっぱら手紙だったそうですが、十朱さんは、小坂さんにベタ惚れで、せっせとラブレターを書いていたそうです♪
家族ぐるみの交際
そして、交際まもなく、小坂さんにプロポーズされ、小坂さんが、「惜春鳥」の木下恵介監督に、
将来、幸代ちゃんと結婚したいと思っています
と、報告されたことから、
木下監督が十朱さんのお父さんで俳優の十朱久雄さんに、
罪のない若い2人のため、よくよく善処されますようお願い申し上げます
と、手紙を書いてくれたそうで、お二人は家族ぐるみの交際に発展。
十朱さんによると、
彼とは家族も公認のおつき合いでした。私の父は俳優だったけど、ほんとにふつうの家庭で、みんな仲が良かったので、そういう家庭が彼には居心地よかったんだと思います。
と、交際は順調だったそうで、
当時、すでにスターだった小坂さんに対し、十朱さんはまだ、駆け出しの女優だったのですが、交際を隠すことなく、毎日のように外食をするほか、ショッピング、ドライブ、映画、ボウリング、ゴルフ、とデートを楽しまれていたそうです♪
十朱さん(18)と小坂一也さん(25)♪(後の男性は十朱さんの父・十朱久雄さん)
結婚しないことを前提とした交際だった
とはいえ、十朱さんは、この時すでに、家庭より仕事と決めていたため、小坂さんとは結婚しないことを前提とした交際だったそうです。
(当時、女性は結婚すると家庭に入るのが当たり前の時代で、女優業と家庭を両立するということは考えられないことだったため、どちらか一方を選択しなければならなかったそうです)
内輪だけの結婚式(未入籍)
ただ、その後は、十朱さんの仕事がどんどん忙しくなっていき、なかなか二人の時間がゆっくり取れないまま、あっという間に時が過ぎていったことから、
1974年、31歳の時、十朱さんは、自宅に小坂さんのための部屋を作られたそうですが、(交際を公表していたこともあり)芸能マスコミには「ついに結婚か」と書き立てられたそうで、
十朱さんは、
こんなに書かれるんなら、籍は入れないまでも“結婚した”と発表しよう
と、内輪だけのアットホームな式を挙げられたのだそうです。(その後も未入籍)