1979年、特撮ドラマ「仮面ライダー(スカイライダー)」の主人公・筑波洋役に抜擢されてテレビドラマデビューすると、たちまちブレイクした、村上弘明(むらかみ ひろあき)さんですが、実は、当初、オーディションへの参加を嫌がっていたといいます。
「村上弘明が若い頃は「仮面ライダー(スカイライダー)でブレイクしていた!」からの続き
「仮面ライダー(スカイライダー)」のオーディションは乗り気ではなかった
「仮面ライダー(スカイライダー)」の主人公・筑波洋役に抜擢され、たちまち、ブレイクした村上さんですが、実は、事務所から、「仮面ライダー(スカイライダー)」のオーディションの話をされた際、これまで特撮ヒーローものなどは見たことがなく、
やりたいと思わなかった、むしろやりたくないと思ってた
と、事務所に断りを入れていたのだそうです。
ただ、マネージャーからは、
何を生意気なことを言ってるんだ。行って自己アピールしてきなさい。大丈夫、最後まで受からないから
と、言われ、不本意ながら、オーディションを受けることにしたのだそうです。
バイクの免許がないまま走行審査を受けバイクを突っ込んでいた
また、オーディションのエントリーの条件は、「27歳以下、身長175センチ以上、バイクに乗れること」で、村上さんはバイクの免許を持っていなかったため、マネージャーにその旨伝えたそうですが、それでも、マネージャーは気にせず応募したそうで、
当然、バイクの走行の審査では、ギアの切り替え方も止め方も分からず、石ノ森章太郎さんらのいる審査員席にバイクが突っ込んで、村上さんは飛び降り、審査会場は大変な騒ぎに。
さすがに、これでダメかと思ったそうですが・・・
あれよあれよと審査に通り、最終審査の前に、東映の人から、「ほぼ決まりだから」と言われたそうで、
村上さんは、
話が違う
と、思ったのだそうです(笑)
「仮面ライダー」に選ばれたのは銀座のホステスの意見だった?
ちなみに、審査員によると、バイクについては、撮影しながら少しずつ練習させることで、村上さんを最終候補の5人に残したそうですが、5人の中で、演技経験のない素人は、村上さんたった一人だけだったそうです。
それでは、そんなズブの素人の村上さんが、なぜ、主役に抜擢されたかというと・・・
原作者の石ノ森章太郎さんが、銀座に飲みに行った際、最終候補者5人の写真をテーブルの上に並べて、
次の仮面ライダーなんだけど、どの人がいいと思う?
と、ホステスさんに聞いたところ、その場のみんなが村上さんの写真を指したから、と村上さんは誰かから聞いたそうで、
素人の僕が主役に選ばれたのは銀座のホステスさんの意見からだったのか?
と、とてもショックを受けたのだそうです。
ただ、それから随分経った頃、プロデューサーの平山亨さんにその話をしたところ、平山さんはそれを否定し、毎日放送の宣伝の根岸さんという女性が、絶対にこの人が良いと強く推薦してくれたからだと教えてくれたそうで、
村上さんは、
僕が芸能界にデビューできたのは、その毎日放送の根岸さんのおかげだったんですね。
と、根岸さんに感謝しているとのことでした。
「村上弘明は「仮面ライダー」で俳優デビューしたことを両親に内緒にしていた!」に続く
「仮面ライダー(スカイライダー)」より。(クリックでyoutube)