母方の曾祖父は安田財閥の創始者・安田善次郎さん、父方の祖父は元日本興業銀行の第4代総裁の小野英二郎さんという、華麗なる一族を先祖に持つ、オノ・ヨーコさんですが、横浜正金銀行の役員だったお父さんのもとに誕生すると、幼少期から芸術的な教育を受けて育ったといいます。

「オノ・ヨーコの家系図は?先祖(曽祖父)は安田財閥の創始者の安田善次郎!」からの続き

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幼少期は広大な別荘で過ごすも孤独だった

オノさんは、横浜正金銀行(後の東京銀行(現在の三菱UFJ銀行))の役員だったお父さん・小野英輔さんと、お母さん・磯子さん(安田財閥人・安田善三郎さんと暉子さんの娘)のもと、3人兄弟(弟・啓輔さん、妹・節子さん)の長女として東京で誕生するのですが、当時、サンフランシスコに赴任していたお父さんと暮らすため、2歳の時にサンフランシスコに転居。

さらに、その2年後には、日本に帰国すると、鎌倉にある安田家の広大な別荘で、何人ものお手伝いさんや、外国人のピアノ教師、バイブルを教える家庭教師、さらには、オノさん専属のお付きの人などに囲まれて何不自由なく育ったそうですが、お父さんは海外出張、お母さんは様々な交際でそれぞれ忙しく、とても孤独な少女時代を過ごしたといいます。


(左から)父・小野英輔さん、母・磯子さん、オノさん。

幼少期から音楽好きな両親の影響を受けて育つ

また、オノさんは、由緒ある家柄から、幼い頃より、その精神性を高めるために、ありとあらゆる芸術教育を受けたそうで、

中でも、お父さんが音楽が好きで、特に、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスの3人の音楽家を尊敬していたことから、ピアノを習わされていたそうですが、

演奏カリキュラムは、ほとんどがこの3人の曲だったそうで、お父さんは、オノさんが、この3人の曲を奏でるのを聴いて、とても満足していたそうです。

(お父さんは、この3人の頭文字をとって「3B」と呼んでいたそうです)

また、お母さんも、音楽が好きな人だったそうで(特に、伝統的な和楽器が好きで、7~8つもの和楽器を演奏することができたそうです)、オノさんは、そんな両親の影響を受け、幼い時に、音楽的な素養を身につけることができたそうです。

ちなみに、オノさんは、両親について、

私は、アルノルト・シェーンベルクやアルバン・ベルクといった作曲家を愛する両親に育てられたのです。彼らは高尚な芸術は受け入れましたが、私がモーツァルトを弾くようなアーティストだったら、もっと好ましく思ったことでしょうね。

と、語っています。

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学習院大学では哲学を学んでいた

そんなオノさんは、学習院中・高等科を卒業後の1952年には、(女子学生として初となる)学習院大学の哲学科に入学すると、マルクス主義と実存主義に強い影響を受けたそうで、周囲から変人扱いされていることを感じ始めていたそうですが、

翌年1953年、20歳の時には、お父さんの赴任先であるニューヨーク郊外のスカーズデールに家族と共に移り住むため、学習院大学を中退。お嬢様学校として有名な、サラ・ローレンス大学に入学すると、そこで、詩と音楽を学び始めたのだそうです。

「オノ・ヨーコの最初の夫は実験音楽の奇才・一柳慧!」に続く

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