睡眠時間が2時間という超ハードスケジュールをこなす日々の中、ノイローゼ気味になっていたという、中村メイコ(なかむら めいこ)さんは、自殺未遂をするも助かり、駆けつけて来てくれた神津善行さんと交際するようなったといいます。

「中村メイコは若い頃ノイローゼ状態になっていた!」からの続き

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海に入り自殺を試みる

当日、仕事があった中、ふと気づくと、お気に入りの雑貨屋に行くも、店員の何気ない言葉にカチンときて、無性に悲しくなり、死にたい、死んでしまおうと、タクシーに乗って湘南方向に向かったという中村さんは、

なぜか、横浜の南京町(現在の横浜中華街)で、タクシーの運転手さんを誘い、一緒にラーメンを食べたそうですが、その後、(戦後しばらく住んでいた)茅ヶ崎海岸に行くと、とにかく悲しくて悲しくて仕方なく、さらには、すべてが面倒くさく、もう、現実には戻りたくないという気持ちでいっぱいになり、死のうと、海に入ったそうですが・・・

中村さんは、(運動は苦手だったそうですが)泳ぎが得意だったため、本能で泳いでしまい、沖に行っても沈まず、そのうち、疲れてきたそうで、その後の記憶がなく、気がつくと、波打ち際に浮かんでいたそうです。

徳川夢声の娘に助けられ神津善行に連絡してもらう

すると、そこを、たまたま(茅ヶ崎で旅館を経営していた)徳川夢声さんの娘さんが通りかかり、

メイコちゃんじゃない!

と、驚きつつも、旅館に連れて行ってくれたそうで、

旅館に着くと、

パパやママに、すぐ知らせる?

と、聞かれたそうですが、

中村さんは、

絶対、嫌だ

ここへお願いします

と、神津善行さんの連絡先が描かれた小さなメモを渡したのだそうです。

(この時はまだ、神津さんとは交際していなかったそうですが、両親や芸能界の人に連絡すると大ごとになりそうだったため、芸能界以外で唯一、親しくしていた神津さんに連絡しようと思ったのだそうです)

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神津善行が駆けつけて来てくれ交際に発展

すると、神津さんはすぐに駆けつけて来てくれ、さらには、関係者に連絡し、事務処理までしてくれたそうで、このことをきっかけに、神津さんとは以前より親しくなり、ほどなくして交際に発展すると、

最初のデートでは、銀座にジェームス・ディーン主演の映画「エデンの東」を観に行ったそうですが、驚いたことが2つあったといいます。

まず、一つ目は、神津さんが、チケット売り場でチケットを買う時、定期券から学生証を取り出しながら、中村さんに、

学生証を出せば、割引になるんです

と、教えてくれたことで、学生割引という制度をこの時初めて知ったという話。

そして、もう一つは、続けて、神津さんから、

お金がないので、普通席で観ましょう

と、言われたことで、

学割に関しては、驚きつつも新鮮に思えたそうですが、普通席で観ようと言われたことには、(神津さんが支払ってくれたものの)正直戸惑ったそうです。

というのも、中村さんは、それまで、指定席でしか映画を観たことがなく、やはり、芸能人という意識もあり、普通席で映画を観ているのを誰かに観られていたら嫌だな、という気持ちがあったのでした。

ただ、同時に、この頃の中村さんは、普通の女の子として生きてみたい、という気持ちが強かったため、周りを気にしながらも、普通席で映画を観たそうですが、結局、周囲の人たちは映画に夢中で、誰も中村さんを気にしておらず、心配する必要はなかったそうです(笑)

「中村メイコに失恋して永六輔は「上を向いて歩こう」を作詞していた?」に続く

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