1960~1961年には、小津安二郎監督、黒澤明監督などの巨匠の作品に次々と出演すると、1966年には、映画「紀ノ川」で数々の映画賞を総なめにし、演技派女優としての地位を確立した、司葉子(つかさ ようこ)さんですが、プライベートはどのようなものだったのでしょうか。今回は、そんな司さんの夫・相澤英之さんとの馴れ初めなどをご紹介します。
「司葉子のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き
夫・相澤英之との馴れ初めは?
司さんは、1969年、35歳の時、当時、大蔵官僚だった相澤英之さん(当時50歳)と結婚しているのですが、司さんが相澤さんと初めて知り合ったのは、1969年1月、フランス語を教えてもらっていた教師にお礼をしようとレストランでパーティーを開いた時で、
その教師の奥さんがフランス人だったことから、司さんは、寂しい思いをさせないようにと、フランスの事情に通じていた一番上のお姉さんのご主人に助っ人を頼んだそうですが、
義兄はパーティーを盛り上げるため、仲間を3人呼んだそうで、その中の一人が、義兄と同じ第一高等学校(現在の東京大学)の同級生で親友だった相澤さんだったそうです。
(相澤さんは、当時、既に奥さんに先立たれていて、毎日深夜まで働きつつ、男の子2人を男手一つで育てていたそうで、それを心配した義兄が、お嫁さんを紹介してあげようと、司さんを紹介したともいわれています)
夫・相澤英之と映画や芝居の話を意気投合していた
さておき、パーティーの1週間後、相澤さんから、「義兄と赤坂で飲んでいるので、今から自宅に遊びに行ってもいいか」と電話がかかってきたそうで、
司さんは、
強引な人だな・・・
と、思ったそうですが、
それでも、そんな相澤さんの屈託のなさが心地よく感じるほか、6歳でお父さんを亡くしていた司さんは、15歳年上の相澤さんに父性的なものを感じたそうで、
その後、相澤さんと親しくなると、そのうち、大蔵官僚というお堅いイメージとは裏腹に、文学青年で、芸能にも詳しいことが分かり、映画やお芝居の話で盛り上がるなど、意気投合したのだそうです。
(相澤さんは、大学時代、歌舞伎研究会に在籍し、歌舞伎座の3階席に入り浸っていたそうですが、新派(現代劇)の大ファンでもあったそうです)
出会って半年でプロポーズされていた
一方、相澤さんは、司さんを一目見た時からその美貌に魅了されたそうで、熱烈なアプローチの末(5回ほどデートを重ね)、出会って半年後、
この年じゃ面と向かっては照れくさいから
と、電話でプロポーズしたのだそうです。
「司葉子は当初は相澤英之からのプロポーズを受けるか迷っていた!」に続く
当時の司さんと相澤英之さん。