長嶋茂雄はピンチを救う思いから佐倉一高への進学を希望していた！

中学時代、野球部では、主に足の速さで活躍し、中学３年生の時にはキャプテンも務めた、長嶋茂雄（ながしましげお）さんは、兄弟校である佐倉一高の野球部員から入部を頼みこまれ、中学卒業後は佐倉一高に進学しようと決めたそうですが、当初、お父さんからは反対されていたといいます。

「長嶋茂雄は中3の担任の先生に寄せ書き入り整理ダンスを贈っていた！」からの続き

佐倉中学校卒業後は兄弟校である佐倉一高に進学しようと思っていた

佐倉中学校で野球部のキャプテンとして活躍していた長嶋さんは、兄弟校である佐倉一高の野球部員が練習を見に来た際、目をつけられ、

おい、きみが長嶋か。頼むよ

と、入部を頼みこまれたことがあったそうで、

以来、このことがひっかかり、卒業後は、兄弟校である佐倉一高に進学しようと決めていたそうですが・・・

（この頃、佐倉一高は３年計画で野球部の強化に取り掛かっていたそうで、長嶋さんが中学を卒業する年が、その３年計画の１年目だったそうです）

父親は長嶋茂雄が千葉一高に進学することを希望していた

お父さんは、長嶋さんを、少しでも良い大学に入れて一流会社に就職させたかったことから、（情報収集の結果）進学率の良かった千葉一高に入ることを希望していたそうで、

（実は、千葉一高は野球の名門でもあり、長嶋さんが佐倉中学校卒業間際には、早くも、千葉一高からもスカウトの声がかかっていたそうで（千葉県下では、この千葉一高、成田高、銚子商、市川高が野球でAクラスだったそうです）、印旛郡大会が開催された際、スカウトマンが長嶋さんのプレーを見ていたのか、担任の佐藤先生のところに、かなり熱心な誘いがあったそうです。ただ、お父さんは、野球よりも進学率が良かったことから、千葉一高を希望していたそうです）

長嶋さんは、お父さんと、

お父さん：茂雄よ。一高にはいって勉強したほうが将来のためになるんじゃないか。野球をやりたいのなら、あそこにもいい部があるだろう

長嶋さん：でも・・・

お父さん：お前の担任の佐藤先生も、やっぱり一高へいったほうがいいとすすめてくれてるぞ

長嶋さん：だけど、一高は通うのに遠いよ

お父さん：それくらいのこと、なんでもない。電車のなかで本を読みなさい、本を・・・

長嶋さん：そんな。同じ一高でも、ぼく、一高へ入りたいよ。佐高（佐倉一高）へ行きたいんだ

お父さん：・・・・

（千葉一高へは、臼井に住んでいた長嶋さんの自宅からは小一時間はかかったそうで、京成電車でいったん津田沼まで出て、そこから国鉄総武線に乗り換えて千葉市に出なければならなかったそうです）

という、やり取りをしたそうで、

お父さんは、とうとう黙ってしまったそうです。