念願の佐倉一高に進学し、野球部に入部すると、中学の時とは比べ物にならないほど厳しい練習をしていたという、長嶋茂雄(ながしま しげお)さんですが、我流だったことから、高校2年生の時には、一流選手のバッティング技術を盗もうと、しばしば後楽園球場に足を運んだそうです。

「長嶋茂雄が入部した佐倉一高野球部の練習はスパルタ式だった!」からの続き

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高校2年生の時にはプロ野球の試合を見に後楽園球場に通っていた

長嶋さんは、高校2年生の時、ますます野球がおもしろくなり、よく電車に乗って、プロ野球の試合を見に、後楽園球場へ行っていたそうですが、(テレビがまだない時代だったそうです)

いつも、電車を降りる前から、すでに胸がドキドキしていたそうで、東京・水道橋駅に着くと、階段を飛ぶように降りて出札口を駆け出し、そこからはまるで短距離ランナーのような勢いで、後楽園球場の切符売り場に駆け込んでいたそうです。

「指定席」は外野フェンス沿いのグリーンボックスだった

そして、長嶋さんの「指定席」は、外野フェンス沿いのグリーンボックスと決まっていたことから、後楽園球場の正面の切符売り場には目もくれず、スタンドのカーブに突き当たると右側へ回り込み、裏口の外野席窓口に息せき切って駆けつけると、

強く握りしめ過ぎて、しわくちゃになった百円札を出し、今度はスタンドの急階段を一気に駆け上がったのだそうです。

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一流選手たちのバッティングをじっと観察して技術を盗もうとしていた

実は、長嶋さんのお目当ては、試合そのものではなく、選手たちの技術を盗むことだったそうで、何もかも我流だった長嶋さんは、何とかしてプロの一流選手の技術を吸い取ろうと必死だったそうで、

巨人では、川上哲治選手、青田昇選手、千葉茂選手、阪神では、別当薫選手、藤村富美男選手など、そうそうたる選手たちのバットの構え、スタンスの位置、そして、振り切ったあとのフォロースルーなど、バッティングばかりを目をサラのようにして観察していたそうです。

(選手のどんな細かい動きでも見落とさないようにじっと観察していたそうで、周りの人に話しかけられても返事もしなかったそうです。また、ゲームの勝ち負けはどうでもよかったそうです)

「長嶋茂雄は自宅の庭の柿の木の下で一流選手を真似て素振りしていた!」に続く

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