MVP9回、首位打者5回、本塁打王15回、打点王13回、三冠王2回、最高出塁率12回、ベストナイン18回と、プロ野球最多の記録を保持する活躍で、巨人(読売ジャイアンツ)の9年連続日本一に大きく貢献した、王貞治(おう さだはる)さん。今回は、そんな王さんの凄すぎる成績をご紹介します。
「王貞治が現役最終年に30本塁打するも引退した理由とは?」からの続き
王貞治の現役時代の打撃成績が凄すぎる
それでは、王さんの現役時代の打撃成績をご紹介しましょう。
- 1959年(読売ジャイアンツ)
- 打率.161 7本塁打 25打点 3盗塁
- 31安打 7二塁打 1三塁打 18得点 24四球(敬遠1) 出塁率.262 長打率.316 OPS.569
- 1960年(読売ジャイアンツ)
- 打率.270 17本塁打 71打点 5盗塁
- 115安打 19二塁打 3三塁打 49得点 67四球(敬遠5) 出塁率.375 長打率.448 OPS.823
- 1961年(読売ジャイアンツ)
- 打率.253 13本塁打 53打点 10盗塁
- 100安打 25二塁打 6三塁打 50得点 64四球(敬遠3) 出塁率.358 長打率.444 OPS.802
- 1962年(読売ジャイアンツ)
- 打率.272 38本塁打 85打点 6盗塁
- 135安打 28二塁打 2三塁打 79得点 72四球(敬遠9) 出塁率.376 長打率.565 OPS.941
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1963年(読売ジャイアンツ)
- 打率.305 40本塁打 106打点 9盗塁
- 146安打 30二塁打 5三塁打 111得点 123四球(敬遠12) 出塁率.452 長打率.640 OPS1.092
- 本塁打王(最多二塁打・最多得点・最多四球・最高出塁率)
- 1964年(読売ジャイアンツ)
- 打率.320 55本塁打 119打点 6盗塁
- 151安打 24二塁打 0三塁打 110得点 119四球(敬遠20) 出塁率.456 長打率.720 OPS1.176
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1965年(読売ジャイアンツ)
- 打率.322 42本塁打 104打点 2盗塁
- 138安打 19二塁打 1三塁打 104得点 138四球(敬遠29) 出塁率.490 長打率.666 OPS1.156
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1966年(読売ジャイアンツ)
- 打率.311 48本塁打 116打点 9盗塁
- 123安打 14二塁打 1三塁打 111得点 142四球(敬遠41) 出塁率.495 長打率.715 OPS1.210
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1967年(読売ジャイアンツ)
- 打率.326 47本塁打 108打点 3盗塁
- 139安打 22二塁打 3三塁打 94得点 130四球(敬遠30) 出塁率.488 長打率.723 OPS1.211
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1968年(読売ジャイアンツ)
- 打率.326 49本塁打 119打点 5盗塁
- 144安打 28二塁打 0三塁打 107得点 121四球(敬遠18) 出塁率.475 長打率.722 OPS1.197
- 首位打者・本塁打王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1969年(読売ジャイアンツ)
- 打率.345 44本塁打 103打点 5盗塁
- 156安打 24二塁打 0三塁打 112得点 111四球(敬遠12) 出塁率.472 長打率.690 OPS1.162
- 首位打者・本塁打王(最多安打・最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1970年(読売ジャイアンツ)
- 打率.325 47本塁打 93打点 1盗塁
- 138安打 24二塁打 0三塁打 97得点 119四球(敬遠24) 出塁率.476 長打率.713 OPS1.189
- 首位打者・本塁打王(最多安打・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1971年(読売ジャイアンツ)
- 打率.276 39本塁打 101打点 8盗塁
- 120安打 18二塁打 2三塁打 92得点 121四球(敬遠17) 出塁率.435 長打率.597 OPS1.032
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1972年(読売ジャイアンツ)
- 打率.296 48本塁打 120打点 2盗塁
- 135安打 19二塁打 0三塁打 104得点 108四球(敬遠18) 出塁率.435 長打率.654 OPS1.089
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1973年(読売ジャイアンツ)
- 打率.355 51本塁打 114打点 2盗塁
- 152安打 18二塁打 0三塁打 111得点 124四球(敬遠38) 出塁率.500 長打率.755 OPS1.255
- 首位打者・本塁打王・打点王(最多安打・最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1974年(読売ジャイアンツ)
- 打率.332 49本塁打 107打点 1盗塁
- 128安打 18二塁打 0三塁打 105得点 158四球(敬遠45) 出塁率.532 長打率.761 OPS1.293
- 首位打者・本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1975年(読売ジャイアンツ)
- 打率.285 33本塁打 96打点 1盗塁
- 112安打 14二塁打 0三塁打 77得点 123四球(敬遠27) 出塁率.451 長打率.573 OPS1.024
- 打点王(最多四球・最多敬遠・最高出塁率)
- 1976年(読売ジャイアンツ)
- 打率.325 49本塁打 123打点 3盗塁
- 130安打 11二塁打 1三塁打 99得点 125四球(敬遠27) 出塁率.479 長打率.725 OPS1.204
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1977年(読売ジャイアンツ)
- 打率.324 50本塁打 124打点 1盗塁
- 140安打 15二塁打 0三塁打 114得点 126四球(敬遠16) 出塁率.477 長打率.706 OPS1.183
- 本塁打王・打点王(最多得点・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率・最高OPS)
- 1978年(読売ジャイアンツ)
- 打率.300 39本塁打 118打点 1盗塁
- 132安打 20二塁打 0三塁打 91得点 114四球(敬遠17) 出塁率.436 長打率.611 OPS1.048
- 打点王(最多四球・最多敬遠・最高出塁率)
- 1979年(読売ジャイアンツ)
- 打率.285 33本塁打 81打点 1盗塁
- 116安打 15二塁打 0三塁打 73得点 89四球(敬遠10) 出塁率.415 長打率.565 OPS.980
- (最多四球・最多敬遠・最高出塁率)
- 1980年(読売ジャイアンツ)
- 打率.236 30本塁打 84打点 0盗塁
- 105安打 10二塁打 0三塁打 59得点 72四球(敬遠8) 出塁率.342 長打率.462 OPS.803
と、現役生活22年2831試合で(読売ジャイアンツ)、通算2786安打 打率.301 868本塁打 2170打点 84盗塁(422二塁打 25三塁打 1967得点 2390四球(敬遠427) 出塁率.446 長打率.634 OPS1.080)と、凄まじい成績を残しています。
王貞治のタイトルが凄すぎる(ホームラン王15回、首位打者5回、打点王13回(三冠王2回)ほか)
そんな王さんは、
- 首位打者5回 (1968-1970年、1973-1974年)※5回は歴代4位タイ、セ・リーグ歴代2位、セ・リーグ左打者最多。3年連続はセ・リーグタイ記録
- 本塁打王15回 ※最多記録、13年連続は最長記録(1962-1974年、1976-1977年)
- 打点王13回 ※最多記録、8年連続は最長記録(1962年、1964-1967年、1971-1978年)
- 最多出塁12回 ※最多記録、12年連続は最長記録(1967-1978年)※出塁率は1962-1979年まで18年連続でトップ
- 最多安打3回(1969年、1970年、1973年)※当時連盟表彰なし~1994年より表彰
- 三冠王2回(1973年、1974年)※史上3人目、セ・リーグ初。2年連続は最長タイ、34歳シーズンでの達成はNPB史上最年長
と、凄まじい数のタイトルを獲得しています。
王貞治のNPB記録が凄すぎる(通算868本塁打、シーズン打率3割30本塁打100打点12回ほか)
また、王さんは、そのほかにも、
- 通算本塁打868 ※世界記録
- 通算満塁本塁打15 ※セ・リーグ記録、左打者記録、歴代2位、2015年に埼玉西武ライオンズの中村剛也に抜かれるまでNPB記録
- 通算サヨナラ本塁打8 ※セ・リーグタイ記録
- シーズン50本塁打以上3回 ※NPB記録、1964年の初達成時は史上3人目(1964年、1973年、1977年)
- シーズン40本塁打以上13回(8年連続含む)※NPB記録(1963-1970年、1972-1974年、1976-1977年)
- シーズン30本塁打以上19回(19年連続)※日本記録、20本塁打以上でもNPB記録(1962-1980年)
- シーズン10本塁打以上21回(21年連続)※NPBタイ記録(1960-1980年)
- 7試合連続本塁打 ※NPBタイ記録(1972年9月11日-9月20日)
- 4打席連続本塁打 ※2022年8月2日に村上宗隆に抜かれるまでNPB記録(1964年5月3日)
- 4打数連続本塁打 ※2022年8月2日に村上宗隆に抜かれるまでNPB記録(1964年5月3日)
- 1試合4本塁打 ※NPBタイ記録(1964年5月3日)
- 1試合3本塁打以上5回 ※セ・リーグ記録
- 1試合2本塁打以上95回 ※NPB記録
- 通算安打2786 ※セ・リーグ記録
- 通算最多出塁率.446
- 通算最多出塁数5290個
- シーズン最多出塁数294個(1974年)
- シーズン最高出塁率.532(1974年)
- シーズン打率3割以上13回(1963-1970年、1973-1974年、1976-1978年)※セ・リーグ記録、張本勲の16回に次ぐ史上2位
- 8年連続シーズン打率3割 ※セ・リーグ記録、張本勲の9年連続に次ぐ史上2位)
- シーズン100安打以上21回(21年連続)※NPB記録(1960-1980年)
- 打率ベストテン入り17回(16年連続含む)※NPB記録(1960年、1962-1977年)
- 全イニング出場首位打者(1969年)※史上初(他にイチロー(1995年)、松井秀喜(2001年)、西岡剛(2010年)、長谷川勇也(2013年)、秋山翔吾(2017年)が達成)
- 同一球場で1000安打(後楽園球場)
- 通算得点1967 ※NPB記録
- 通算打点2170 ※NPB記録
- 通算犠飛100 ※セ・リーグ記録、左打者記録
- 通算長打率.634 ※4000打数以上で歴代1位
- シーズン最高OPS 1.293 ※NPB記録
- シーズン最高RC27 14.9825(1974年)
- シーズン最高RCWIN 10.68(1973年)
- シーズン最高XRWIN 9.70(1973年)
- シーズン100得点以上10回 ※NPB記録(1963-1966年、1968-1969年、1972-1974年、1977年)
- シーズン100打点以上14回(7年連続含む)※14回はNPB記録(1963-1969年、1971-1974年、1976-1978年)※7年連続は、2010年にアレックス・ラミレスに抜かれるまでNPB記録だった。
- リーグ最多得点15回(13年連続含む)※連続記録、獲得回数ともにNPB記録
- リーグ最多長打13回(13年連続)※連続記録、獲得回数ともにNPB記録(1962-1974年)
- リーグ最多塁打12回(7年連続含む)※連続記録、獲得回数ともにNPB記録。3年以上連続を2回は史上唯一
- 最高長打率14回(11年連続含む)※連続記録、獲得回数ともにNPB記録。2年以上連続を2回は史上唯一
- 通算出場試合2831 ※同一球団での通算出場試合数としては歴代1位、歴代3位、セ・リーグ歴代2位(2013年に谷繁元信に更新されるまでセ・リーグ記録だった)
- 通算打席11866 ※セ・リーグ記録、歴代2位
- サイクル安打(1963年4月25日 対阪神タイガース6回戦 後楽園球場)※史上22人目
- 通算四球2390 ※NPB記録
- 通算故意四球427 ※NPB記録
- シーズン故意四球45 ※NPB記録(1974年)
- 通算死球114 ※歴代15位タイ、左打者では稲葉篤紀に抜かれるまで歴代1位だった。現在は阿部慎之助、稲葉、青木宣親、松中信彦についで歴代5位
- シーズン最多四球158個 ※NPB記録(1974年)
- シーズン最多四死球166個 ※NPB記録(1974年)
- 連続試合四球18 ※NPB記録(1970年)
- シーズン100四球以上16回(16年連続)※NPB記録(1964-1978年)
- リーグ最多四球18回(18年連続)※NPB記録(1962-1979年)
- シーズン守備機会1607 ※一塁手としてのセ・リーグ記録(1963年)
- シーズン刺殺1521 ※一塁手としてのセ・リーグ記録(1963年)
- シーズン守備機会連続無失策991 ※一塁手としてのセ・リーグ記録(1980年4月25日-10月10日)
- 5504試合連続退場なし ※NPB記録(1959-1988年、1995-2008年)
- シーズン打率3割30本塁打100打点12回(7年連続含む)※NPB記録(1963-1969年、1973-1974年、1976-1978年)
- 日本シリーズ通算出場回数14 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算出場試合77 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算得点58 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算本塁打29 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算犠飛5 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算四球83 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算安打68 ※歴代4位
- 日本シリーズ通算二塁打6 ※歴代18位タイ
- 日本シリーズ通算塁打161 ※歴代2位
- 日本シリーズ通算打点63 ※歴代2位
- 日本シリーズ本塁打4 ※歴代1位タイ(1963年)
- 日本シリーズ四球9 ※歴代1位(1967年、1976年の2度)
- オールスターゲーム出場20回 (1960-1964年、1966-1980年)
- オールスターゲーム出場試合58 ※歴代1位
- オールスターゲーム通算打数188 ※歴代1位
- オールスターゲーム通算犠飛3 ※歴代1位
- オールスターゲーム通算四球33 ※歴代1位
- オールスターゲーム通算得点25 ※歴代3位
- オールスターゲーム通算安打40 ※歴代6位
- オールスターゲーム通算二塁打8 ※歴代6位タイ
- オールスターゲーム通算本塁打13 ※歴代2位タイ
- オールスターゲーム通算塁打87 ※歴代3位
- オールスターゲーム通算打点31 ※歴代2位
と、凄まじい記録の数々を残しており、プロ野球最多の記録を保持しています。
王貞治の表彰が凄すぎる(野球殿堂、MVP9回、ベストナイン18年連続18回ほか)
そんな王さんは、
- 最優秀選手(MVP)9回 ※最多記録(1964-1965年、1967年、1969-1970年、1973-1974年、1976-1977年)
- ベストナイン18回(18年連続)※18年連続は最長記録(1962-1979年)
- ダイヤモンドグラブ賞9回(9年連続)※9年連続は一塁手部門歴代最長(1972-1980年)※1972年から表彰、9度受賞は駒田徳広に次ぐ一塁手歴代2位
- 野球殿堂競技者表彰(1994年)
- 正力松太郎賞4回(1977年、1999年、2003年、2006年)※1977年は選手として表彰
- オールスターゲームMVP3回(1963年 第2戦、1977年 第3戦、1979年 第1戦)
- 国民栄誉賞(1977年)※第1号受賞者(王さんを称える為に当時の政府・福田赳夫内閣に創設された賞)、外国籍(中華民国籍)での唯一の受賞者
- 文化功労者(2010年)
と、賞も数多く受賞しています。
王貞治の背番号は?
ちなみに、王さんの背番号は、巨人に入団した1959年から現役を引退する1980年までと、巨人の監督に就任した1984年から巨人の監督を退任する1988年まで、ずっと「1」で、1989年3月16日には、巨人の永久欠番(認定)となっています。
そして、1995年、ダイエーホークスの監督に就任した際には、「89」を着けています。
(「野球」「破竹の勢い」にかけているそうです)
「王貞治は現役引退と引き換えに助監督に就任させられていた?」に続く