ミルウォーキー・ブリュワーズでメジャーを目指すも、最終ロースターの25人に残ることが出来なかった、江夏豊(えなつ ゆたか)さんですが、実は、そのまま、半月、マイナーに残っていれば、メジャーに昇格出来たといいます。
「江夏豊はレジージャクソンとの真剣勝負で踏ん切りをつけていた!」からの続き
1Aストックトンへの入団を持ちかけられるも断っていた
ミルウォーキー・ブルワーズから解雇を通告された江夏さんは、その後、サンシティーに止まり、他球団からのオファーを待ったそうですが、どこの球団からもオファーはなかったそうで、
4月8日には、ミルウォーキー・ブルワーズのゼネラル・マネジャー、ハリー・ダルトンさんにより、ミルウォーキー・ブルワーズから1Aストックトンへの入団を持ちかけられたそうですが、
自分の年齢を考え、そこまでゆっくりとしていられない(このワンチャンスに賭けていた)
と、断ったそうで、
ここで、江夏さんのメジャー挑戦は完全に終わります。
(また、球団は親切で、指導者として勉強するなら支援するとも言ってくれたそうです)
南海への移籍の噂を完全否定していた
そんな江夏さんは、一部で、南海への移籍が報じられたのですが、
4月17日に帰国すると、
たった1度に賭けたことに敗れたのだから、キッパリ(野球は)あきらめた
と、言い、
南海への移籍の噂を完全否定しています。
マイナーに残っていればメジャーリーガーになれた
また、ミルウォーキー・ブルワーズのスカウト部長だったレイ・ポイテビントさんは、
リリーフの左腕投手のボブ・マッカラーとエナツを比べてみると、エナツの方が少し良かった。だが、チーム事情でエナツに一旦マイナー行きを宣告することとなり、彼には電話で『チャンスはある。しばらくマイナーにいてくれ』と伝えた。
エナツはマイナー行きを受け入れてくれると思ったが、記者会見を開いて日本に帰ってしまった。その半月後にマッカラーは骨折した。エナツがもし残っていたら、大リーガーになれた
と、語っているのですが・・・
メジャーリーグに挑戦した理由は死に場所が欲しかったから
江夏さんは、メジャーリーグに挑戦した理由について、
大リーグ入りが一番の目的やったら絶対に残っている。マイナー下位からのスタートもあったし、翌年再挑戦することもできた
オレは不完全燃焼を起こして燻り続けている『投手魂』の『死に場所』が欲しかった。オレは広岡という男に『死に場所』(西武)を取られた。もう一度納得出来る場所で投げてみたかった。大リーグのキャンプに参加して納得できた
と、明かしており、メジャーリーグのキャンプで完全燃焼し、思い残すことがなくなったとしています。
「江夏豊の現役(プロ野球選手)時代の成績が凄すぎる!」に続く