1953年、テスト生として大阪(阪神)タイガースに入団すると、阪神11年間で176勝、ロッテ9年間で140勝、大洋1年間で4勝と、通算320勝(日本プロ野球歴代3位)するほか、290完投、74完封、防御率2.45という凄まじい記録を残し、2001年には野球殿堂入りも果たした、小山正明(こやま まさあき)さん。今回は、そんな小山さんの現役時代の成績をご紹介します。
「小山正明は大毎オリオンズ移籍1年目に30勝で最多勝を獲得していた!」からの続き
プロ野球選手(現役)時代の投手成績
それではここで、小山さんの現役時代の投手成績をご紹介しましょう。
- 1953年(大阪タイガース)
5勝1敗0セーブ 22奪三振 防御率3.41(登板16 完投3 完封1 無四球0 投球回60.2) - 1954年(大阪タイガース)
11勝7敗0セーブ 75奪三振 防御率3.04(登板40 完投5 完封1 無四球1 投球回166.0) - 1955年(大阪タイガース)
7勝4敗0セーブ 75奪三振 防御率2.27(登板27 完投5 完封1 無四球2 投球回131.0) - 1956年(大阪タイガース)
17勝13敗0セーブ 220奪三振 防御率1.67(登板59 完投8 完封4 無四球3 投球回232.1) - 1957年(大阪タイガース)
15勝17敗0セーブ 201奪三振 防御率2.38(登板52 完投14 完封5 無四球6 投球回250.0) - 1958年(大阪タイガース)
24勝12敗0セーブ 252奪三振 防御率1.69(登板53 完投24 完封4 無四球10 投球回313.1)で、(最多完投・最多無四球) - 1959年(大阪タイガース)
20勝16敗0セーブ 254奪三振 防御率1.86(登板52 完投22 完封8 無四球6 投球回344.0)で、(最多完封・最多無四球・最多投球回) - 1960年(大阪タイガース)
25勝19敗0セーブ 273奪三振 防御率2.36(登板60 完投23 完封7 無四球5 投球回362.0) - 1961年(阪神タイガース)
11勝22敗0セーブ 204奪三振 防御率2.41(登板46 完投18 完封4 無四球3 投球回291.1) - 1962年(阪神タイガース)
27勝11敗0セーブ 270奪三振 防御率1.66(登板47 完投26 完封13 無四球10 投球回352.2)で、最多奪三振(最多完投・最多完封・最多無四球) - 1963年(阪神タイガース)
14勝14敗0セーブ 98奪三振 防御率3.59(登板34 完投12 完封0 無四球1 投球回233.0) - 1964年(東京オリオンズ)
30勝12敗0セーブ 193奪三振 防御率2.47(登板53 完投25 完封3 無四球3 投球回361.1)で、最多勝(最多完投・最多投球回) - 1965年(東京オリオンズ)
20勝20敗0セーブ 171奪三振 防御率2.35(登板50 完投22 完封4 無四球3 投球回322.1) - 1966年(東京オリオンズ)
20勝13敗0セーブ 187奪三振 防御率2.07(登板49 完投23 完封7 無四球7 投球回304.0)で、(最多完投・最多無四球) - 1967年(東京オリオンズ)
13勝11敗0セーブ 126奪三振 防御率3.24(登板44 完投9 完封1 無四球3 投球回225.1) - 1968年(東京オリオンズ)
4勝4敗0セーブ 53奪三振 防御率3.31(登板25 完投0 完封0 無四球0 投球回87.0) - 1969年(ロッテオリオンズ)
11勝7敗0セーブ 136奪三振 防御率2.96(登板33 完投8 完封2 無四球1 投球回182.1) - 1970年(ロッテオリオンズ)
16勝11敗0セーブ 141奪三振 防御率2.30(登板38 完投18 完封4 無四球3 投球回242.2) - 1971年(ロッテオリオンズ)
17勝8敗0セーブ 111奪三振 防御率3.24(登板35 完投16 完封1 無四球5 投球回211.0)で、(最多無四球) - 1972年(ロッテオリオンズ)
9勝6敗0セーブ 57奪三振 防御率4.08(登板28 完投7 完封2 無四球1 投球回152.1) - 1973年(大洋ホエールズ)
4勝4敗0セーブ 40奪三振 防御率2.54(登板15 完投2 完封2 無四球0 投球回74.1)
と、現役生活21年(阪神(大阪)タイガース、ロッテ(東京)オリオンズ、大洋ホエールズ)で、通算856登板 320勝232敗 3159奪三振 防御率2.45(完投290 完封74 無四球73)という凄まじい成績を残しています。
タイトルは最多勝利1回、最多奪三振1回、最高勝率1回
そんな小山さんは、
- 最多勝利1回(1964年)
- 最多奪三振1回(1962年)※当時連盟表彰なし。セントラル・リーグでは、1991年より表彰
- 最高勝率1回(1962年)
などのタイトルを獲得しています。
シーズン最多完封勝利ほか記録多数
また、小山さんは、そのほかにも、
- シーズン30勝以上1回(1964年)
- シーズン20勝以上7回(1958-1960年、1962年、1964-1966年)
- シーズン最多完封勝利13(1962年)※セ・リーグ記録
- シーズン最多無四死球試合10(1958年、1962年)※セ・リーグ記録
- 連続試合完封勝利5(1962年7月7日-7月22日)※セ・リーグ記録
- 連続イニング連続無失点47(1962年7月7日-7月29日)
- 両リーグ100勝以上(セ180勝、パ140勝 ※日本プロ野球史上唯一)
- 通算防御率2.454 ※2000投球回以上かつ最優秀防御率未獲得では歴代最高
- オールスターゲーム出場11回(1957-1960年、1962-1967年、1970年)
と、凄まじい記録を残しています。
沢村賞、野球殿堂競技者表彰を受賞
そして、
- 沢村栄治賞1回(1964年)
- 野球殿堂競技者表彰(2001年)
を受賞しています。
背番号
ちなみに、小山さんの背番号は、以下のように変遷しています。
- 49(大阪(阪神)タイガース 1953年)
- 6(大阪(阪神)タイガース 1954-1956年)
- 14(大阪(阪神)タイガース 1957年)
- 47(大阪(阪神)タイガース、東京オリオンズ、ロッテオリオンズ、大洋ホエールズ 1958-1973年)
- 71(阪神タイガース 1974-1975年)
- 81(阪神タイガース 1982-1983年、1998年)
- 87(西武ライオンズ 1990-1991年)
- 82(福岡ダイエーホークス 1993-1994年)
「小山正明はサンテレビ解説を惜しまれながら勇退していた!」に続く