1968年、原作者・水木しげるさんに強く推薦され、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」で主人公の鬼太郎役に抜擢された、野沢雅子(のざわ まさこ)さんは、1978年には、日本中に一大ブームを巻き起こした、アニメ「銀河鉄道999」でも、原作者・松本零士さんに強く推薦され、主人公・星野鉄郎役に抜擢されています。
「野沢雅子のアニメ初主演は「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役だった!」からの続き
「銀河鉄道999」での星野鉄郎役は原作者・松本零士の強い推薦によるものだった
野沢さんは、1978年には、テレビアニメ「銀河鉄道999」で、主人公・星野鉄郎役を演じているのですが、実は、オーディションに原作者の松本零士さんも参加していたそうで、
野沢さんの声を聞いた松本さんが、
頭の中で思い描いていた通りの、見事な少年の声!
と、野沢さんを強く推薦し、鉄郎役に決定したのだそうです。
「銀河鉄道999」のイベントでは松本零士の話が止まらず時間切れで声優陣の出番がなくなったことも
すると、1978年9月14日に放送を開始した「銀河鉄道999」は、最高視聴率22.8%の大ヒットを記録し、日本中に大ブームを巻き起こしたそうで、
日本各地でイベントが開催されると、野沢さんも、イベントに参加するため、松本零士さんと共に日本全国縦断の旅に出たのだそうです。
(松本さんはイベントが大好きだったそうです)
ちなみに、松本さんは、話がとても上手だったそうですが、句点(まる)がなく、読点(てん)でずっとつなげて話をしていたことから、話が終わらず、係の人に「野沢さん、早く出て行って止めてください」と言われ、結局、松本さんの話だけで時間切れとなり、野沢さんたちは、舞台に出て、「じゃどうも、さようなら」と、言うだけで終わったこともあったそうです。
また、松本さんは、イベントを頼まれると、気前よく快諾するため、ダブルブッキングもあったそうで、北海道のイベントに行くはずが、(松本さんがダブルブッキングしたことにより)野沢さんは、急遽、九州に行くはめになり、びっくりしたことがあったそうです。
(北海道へは機関車役の柴田秀勝さんが行ったそうですが、北海道から帰ってきた柴田さんには、なぜ、自分が北海道に行かなきゃならなかったのかと愚痴をこぼされたそうです)
「銀河鉄道999」のイベントでは声量が大きすぎてマイクを壊したことも
また、「銀河鉄道999」のあるイベントでは、
東映のスタッフに、
野沢さん、このマイクは今日初めて使うんです。出たばかりの高いマイクを買ったんです。指向性もあるので、野沢さんが大きな声で言う時は下がってください
と、言われたため、
野沢さんは、部屋の一番後ろまで下がって「メーテル!」と叫んだそうですが、マイクが止まってしまったそうで、
あれ、トチってないのになんでだろ
と、思っていると、
スタッフが入ってきて、一生懸命、マイクを付け替え始めたそうで、
ああ、やっぱり私の声悪いから、いい声じゃなきゃダメなマイクだったんだ
と、思っていたそうですが、
イベントが終わった後に、
実は野沢さん、あれだけ下がってもらったんですが、野沢さんの声量がすごくて飛んじゃって壊れたんです
と、言われたそうで、
なんと、声量が大きすぎて、新しいマイクを壊してしまったこともあったのだそうです。
「野沢雅子の孫悟空(ドラゴンボール)は鳥山明の一声で決まっていた!」に続く