「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役、「銀河鉄道999」の星野鉄郎役ともに、それぞれ、原作者の水木しげるさんと松本零士さんの強い推薦で起用された、野沢雅子(のざわ まさこ)さんは、1986年、「ドラゴンボール」でも、原作者の鳥山明さんの強い推薦で孫悟空役に起用されたといいます。
「野沢雅子は若い頃「銀河鉄道999」で星野鉄郎役を松本零士に抜擢されていた!」からの続き
野沢雅子は鳥山明の「Dr.スランプ アラレちゃん」を観て出たいと思っていた
野沢さんは、1986年には、テレビアニメ「ドラゴンボール」で、主人公・孫悟空の声を演じているのですが、実は、野沢さんは、原作者の鳥山明さんの作品「Dr.スランプ アラレちゃん」(1981~1986年)を観た時、
なんて面白い作品なんだろう!私もいつか鳥山先生の作品に出てみたいな
と、思っていたそうで、
そんな矢先に、「ドラゴンボール」のオーディションへの参加オファーがあったそうです。
(実は、「Dr.スランプ アラレちゃん」は、東映のプロデューサーが原作をアニメ化するか迷って、野沢さんに原作を読んで意見を聞かせてほしいと言ってきたことがあったそうで、野沢さんが原作を読んだところ、とてもおもしろく、アニメ化の後押しをした経緯があったそうです)
野沢雅子は「ドラゴンボール」のオーディションで初めて悟空を見て絶対やりたいと思っていた
すると、「ドラゴンボール」のオーディションでは、孫悟空の絵があり、「これが今日のオーディションの人物です」と言われたそうですが、
野沢さんは、この時、初めて見た悟空に、尻尾があり、それがとてもかわいくて、絶対やりたい、という気持ちでオーディションに臨んだそうで、見事、合格したのだそうです。
野沢雅子は鳥山明にオーディションで「(悟空の声は)野沢雅子しかいない」と言われていた
実は、「ドラゴンボール」の孫悟空役のオーディションでも、「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役、「銀河鉄道999」の星野鉄郎役のオーディションの時と同様、原作者の鳥山明さん本人に選んでもらったそうで、
鳥山さんは、声優に詳しくなかったそうですが、プロデューサー陣が他の候補者も推していた中、オーディションで野沢さんの声の演技を聞いて「悟空だ」と感じ、
(悟空の声は)野沢さんしかいない
と、すぐに野沢さんに決めてくれたのだそうです。
(オーディションの選考は役者の名前シールを外したテープを聞いて行われたそうです)
ちなみに、野沢さんは、
私は絵を見たら“すっ”と役に入れるタイプなので、それで出た声がたまたま悟空のイメージと一致したんだと思います。
と、語っています。
(後に、鳥山さんが選んでくれたと知った野沢さんは、作品の世界を描いている原作者に認められたことがとてもうれしく、悟空役は「宝物だ」と思っているそうです)
「野沢雅子はドラゴンボールで悟空・悟飯・悟天を演じ分けたことがなかった!」に続く