「ゲゲゲの鬼太郎」「銀河鉄道999」など、数々の人気テレビアニメ作品で主人公の声を務め、特に、「ドラゴンボール」シリーズの悟空、悟飯、悟天の声で絶大な人気を博し、少年役の声を務める女性声優の地位を確立した、野沢雅子(のざわ まさこ)さんですが、実は、「ドラえもん」でドラえもんの声を担当していたこともあったといいます。
「野沢雅子はドラゴンボールで悟空・悟飯・悟天を演じ分けたことがなかった!」からの続き
日テレ版「ドラえもん」でドラえもんの声を担当していた
テレビアニメ「ドラえもん」のドラえもんの声は、ある年代の方には、大山のぶ代さんの声のイメージが強いかと思われますが、大山さんがドラえもんの声を担当したのは、テレビ朝日系列(第2作目)で放送開始となった1979年から2004年までの26年間で、
実は、それ以前の1973年に日本テレビ系列(第1作目)で放送されていた「ドラえもん」では、野沢さんがドラえもんを演じています。
「ドラえもん」の声は富田耕生⇒野沢雅子⇒大山のぶ代⇒水田わさびと変遷していた
ちなみに、日本テレビ系列(第1作目)で最初(1~13回)にドラえもんを演じたのは富田耕生さんで、ドラえもんは、オヤジのような声だったそうですが、その後、野沢さん(当時37歳くらい)がドラえもんを引き継いで、一転、少年っぽい声に変わり、
その後、大山のぶ代さん、そして、2005年から現在の水田わさびさんになってるそうです。
(富田耕生さんは、「平成天才バカボン」のパパ、「名探偵コナン」の鈴木次郎吉、「あっぱれさんま大先生」のナレーション」なども担当しています)
野沢雅子出演の日テレ版「ドラえもん」は封印され「幻のドラえもん」と呼ばれていた
ただ、この日本テレビ系列(第1作目)の「ドラえもん」は、1979年に一回だけ再放送されただけで、その後、封印され、「幻のドラえもん」と言われているといいます。
実は、テレビ朝日系列の「ドラえもん」(第2作目)の放送がスタートした3か月後に、富山テレビで、この日本テレビ系列(第1作目)の「ドラえもん」が再放送されているのですが、
その際、原作者の藤子f不二雄(藤本弘)さんが激怒し、
原作とは似て非なるものだ
たしかに一度は許諾して作ったものだけど、私が作った原作のイメージと全然違うし、放送して欲しくない。できたら何とかしてほしい。
と、訴え、
藤子f不二雄(藤本弘)さんの事務所「藤子スタジオ」が、小学館と連名で、
再放送は許諾できない。法的措置も考える。
と、富山テレビに内容証明を送って抗議するなど、大問題に発展したそうで、
その後、現在に至るまで、日本テレビ系列(第1作目)の「ドラえもん」は封印され、再放送の目処が立っていないのだそうです。
(「旧ドラえもん(日テレ版)はオヤジ声?悪ガキのび太と怖くないジャイアン?」)
「ドラえもん」との縁は細く長く続いていた
とはいえ、野沢さんはというと、テレビ局が変わっても、「ドラえもん のび太の宇宙漂流記」(1999年)、「ドラえもん のび太とロボット王国」(2002年)、「ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~」(2012年)などの劇場版に、ゲスト出演しており、ドラえもんとの縁はずっと続いているようです。
「野沢雅子のデビューからの声優作品(アニメ,洋画吹替)を画像で!」に続く