公演期間中にもかかわらず、弟子の尾上音三郎さんが引退してしまったことが報道された際、長男・尾上丑之助くんへの指導が厳しすぎるとして、以前から音三郎さんにきつく当たっていたことも報道された、五代目尾上菊之助(ごだいめ おのえ きくのすけ)さんですが、その背景には、甥(姉・寺島しのぶさんの長男)・眞秀くんの”尾上菊五郎”襲名の可能性が浮上し、丑之助くんの将来を取り巻く状況への焦りがあったといわれています。

「尾上菊之助(5代目)は弟子の尾上音三郎に土下座謝罪を迫っていた?」からの続き

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もともとは温厚で控えめも音羽屋一門の中心となってからは高圧的な物言いが増えていた

菊之助さんは、もともとは、温厚で控えめな人だったそうですが、2016~2017年頃、お父さんの七代目尾上菊五郎さんが体調を崩しがちとなり、自身が「音羽屋」一門の中心として采配を振るうようになってからは、高圧的な物言いが増えるようになったそうで、

(同じ頃、菊之助さんは、テレビドラマへの出演で注目されるようにもなっていたそうです)

特に、近年は、「そんな些細(ささい)なことで」と周囲が思うようなことでも、出演者やスタッフを怒鳴り散らす光景がよく見られたといいます。

高圧的な物言いは長男・尾上丑之助を立派な歌舞伎役者に育てなければならないというプレッシャーから?

また、もともと温厚だった菊之助さんが高圧的になったのは、「音羽屋」一門の采配を振るうようになったというだけでなく、「音羽屋」の看板を守っていかなければならないことと、(既定路線となっている)自身の”菊五郎”襲名に重圧を感じているほか、

「音羽屋」と「播磨屋」を背負うことになる、長男の丑之助くんを立派な役者に育てなくてはならないという責任を背負い、丑之助くんのことになるとナーバスになっていたといいます。

(丑之助くんの両祖父である「音羽屋」の七代目尾上菊五郎さんと「播磨屋」の二代目中村吉右衛門さん(2013年に他界)は、共に、重要無形文化財保持者で人間国宝に認定される優れた歌舞伎役者のため、丑之助くんは、尾上家の「音羽屋」だけでなく、吉右衛門さんの「播磨屋」両方を背負って立つ歌舞伎役者としても期待がかかっています)

甥(姉・寺島しのぶの長男)眞秀への注目度の高さに焦りを感じていた

さらには、そんな中、姉・寺島しのぶさんの長男・眞秀くんの注目度の高さに、(一門の繁栄のためには喜ばしい反面)焦りを感じているともいわれています。

というのも、眞秀くんは、2023年5月、歌舞伎座「歌舞伎座新開場十周年 團菊祭五月大歌舞伎」の昼の部「音菊眞秀若武者(おとにきく まことのわかむしゃ)岩見重太郎狒々退治」で「初代・尾上眞秀」を名乗って初舞台を踏み、歌舞伎役者としてのキャリアをスタートさせているのですが、

しのぶさんの知名度と、梨園には珍しいフランス人の父を持つことにより、宣伝効果は抜群で、この年の2月に行われた眞秀くんの襲名記者会見は、在日フランス大使公邸で行われるなど異例ずくしだったのだそうです。

(眞秀くんの初舞台にあたっては、立役の指導は七代目尾上菊五郎さん、女形の指導は坂東玉三郎さんと、2人の人間国宝が直々に英才教育を施したそうです)

また、その記者会見には、多くの記者が駆けつけているのですが、眞秀くんは、「全然緊張していない」とコメントしており、その堂々とした大物ぶりが大きく注目されているほか、

眞秀くんの初舞台には、多くの外国人客も詰めかけ、その初舞台を彩る特別な引幕「祝幕」は「シャネル」のサポートで作成されるなど、海外へのアピールにも眞秀くんが大きな役割を果たしているというのです。

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甥(姉・寺島しのぶの長男)眞秀の”尾上菊五郎”襲名の可能性に長男・丑之助の将来を取り巻く状況に焦りを感じていた

それでも、本来、眞秀くんは将来的には跡取りにはなれず、”尾上菊五郎”を襲名するのは、丑之助くんと決まっていたのですが・・・

なんと、(眞秀くんと丑之助くんの祖父である)七代目尾上菊五郎さんが、襲名については、「実力がある役者が菊五郎を襲名していってくれればいい」と公言したことから、

(この発言は、眞秀くんの”菊五郎”襲名の可能性に含みを持たせたと考えられているのですが、自身が歌舞伎役者になれず、本来なら”菊五郎”襲名など不可能だった息子の眞秀くんに可能性が出てきた寺島しのぶさんとしては、どうしても実現させたいのではといわれています)

菊之助さんは、丑之助くんの将来を取り巻く状況に焦りを感じ、丑之助くんを巡る周囲の人たちへの当たりが厳しくなったのではといわれています。

(ただ、菊之助さんが丑之助くんに厳しく注意した音三郎さんに激怒して土下座を強要したとする記事が、甥・眞秀くんの初舞台を報じる記事と同じタイミングで報じられており、菊之助さんと姉・しのぶさんの関係、丑之助くんと眞秀くんの関係を悪くしようと、何者かが仕組んだのではとも考えられています)

さて、いかがでしたでしょうか。

尾上菊之助さんの、

について、まとめてみました。

姉の寺島しのぶさんが、歌舞伎役者の家系に生まれながら、女性であるがために歌舞伎役者になることができずに、悔しい思いをしたことなど、様々なメディアで恨み節を展開する中、沈黙を貫き、芸を極めることに励んできた菊之助さん。

両親の七代目尾上菊五郎さんと富司純子さんには、しのぶさんに対し、子供の頃に寂しい思いをさせたという負い目はあるかもしれませんが、伝統芸能である歌舞伎において、実力がある者が襲名するのはともかく、少なくとも、ゴネた者勝ちという事態にはなってほしくないものです。

「尾上菊之助(5代目)の家系図は?本名は?屋号は?」

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