2022年10月15日、15年ぶりに阪神の監督に復帰した、岡田彰布(おかだ あきのぶ)さんは、2023年シーズンは、「守り勝つ野球」をモットーに、開幕から好調なスタートを切ると、6月だけは8勝14敗1分と負け越すも、3月・4月は13勝10敗1分、5月は19勝5敗、7月は11勝8敗2分、8月は18勝7敗、9月は11勝負けなしと圧倒的な強さで、9月14日、見事18年ぶりのリーグ優勝を果たします。
「岡田彰布は2023年阪神監督ではDeNAと広島に猛追を受けていた!」からの続き
8月には球団16年ぶりとなる10連勝、9月は負けなしの11連勝で優勝を決めていた
交流戦では負け越し、交流戦明けのDeNA3連戦には3連敗するほか、オールスター前後には広島東洋カープの猛追を受けた岡田阪神ですが、
それでも、7月28日~30日、夏のロード前の甲子園での広島3連戦では2勝1分とし、7月30日に首位を奪還すると、
その勢いのまま、8月は、1~3日の中日3連戦(バンテリンドーム)を2勝1敗、4~6日のDeNA3連戦(横浜スタジアム)を全勝、8~10日の巨人3連戦(東京ドーム)も全勝、11~13日のヤクルト3連戦(京セラドーム)も全勝し、5月の9連勝を上回る球団16年ぶりとなる10連勝を記録。
さらに、9月は、1~3日のヤクルト3連戦(神宮)を全勝、5~6日の中日2連戦(バンテリンドーム)も全勝、8~10日の広島3連戦(甲子園)も全勝、12~14日の巨人3連戦(甲子園)も全勝と、怒涛の11連勝(負けなし)で、2023年9月14日、巨人3連戦の3戦目で優勝を決めています。
佐藤輝明がバックスクリーンへ20号2ランホームラン
ちなみに、優勝を決めた、2023年9月14日、巨人3連戦の3戦目ですが、0対0で迎えた6回裏、阪神は、一死1・3塁のチャンスで、4番・大山悠輔選手がカウント2-0からセンターへの犠牲フライを放ち1対0と先制すると、
二死一塁となった場面で、続く5番・佐藤輝明選手が3年連続20号となるバックスクリーンへの2ランホームランを放ち、一気に3対0とリードを広げます。
20号ホームランを打つ佐藤輝明選手。
7回には巨人・岡本和真のソロホームランで1点を失うも近本光司の出塁で1点を追加して4対1
ただ、7回表には、先発の才木浩人投手が、巨人の4番・岡本和真選手のレフトスタンドへのソロホームランで1点を失うと(3対1)、
その裏にはすかさず、阪神の1番・近本光司選手が二死2塁からセカンド・中山選手の後逸により出塁し、1点を追加するのですが(4対1と)・・・
8回には4対2と追い上げられ、9回には巨人・坂本勇人のソロホームランで4対3に追い上げられていた
8回表には、この回からリリーフに上がった岩貞祐太投手が、代打の北村拓己選手にレフト前ヒット、9番・大城卓三選手にレフトへタイムリーツーベースを打たれ、4対2と追い上げられると、
9回表には、今シーズン途中からストッパーを務めていた岩崎優投手が、先頭の4番・岡本和真選手をセカンドフライに打ち取るも、5番・坂本勇人選手にレフトスタンドにソロホームランを打たれ、4対3と1点差にまで迫られてしまいます。
岩崎優投手がヒヤヒヤながらリードを守りきり18年ぶりのリーグ優勝
さらに、岩崎投手は、6番・秋広優人選手にフェンス直撃のツーベースを打たれ(代走に重信慎之介選手)、一打同点のピンチとなるのですが、
代打の梶谷隆幸選手をセカンドゴロに討ち取ると(その間にランナーは3塁に)、8番・北村拓己選手をセカンドフライに打ち取り、ゲームセット。
最後はヒヤヒヤながら、4対3で逃げ切り、岡田阪神は見事18年ぶりのリーグ優勝を果たしたのでした。
ちなみに、岡田さんは、この時のことを、インタビューで、
甲子園で、ましてや巨人戦で目標を達成できてうれしい。(胴上げは?の質問に)いやいや、久しぶりだったんで。前回(2005年)の優勝は5回だったんで、今回は6回にしてくれと選手たちに言っていた
何かを変えれば勝てるようになると思っていた。キャンプから構想を練っていたが、ある程度ベストな形で今日を迎えられた。間違っていなかった
今年は自分のやりたい野球、守り重視の野球をするために選手たちと話す機会も増えた
と、語っています。
2023年9月14日に優勝を決め胴上げされる岡田監督。
監督時代の成績(阪神タイガース⇒オリックスバファローズ⇒阪神タイガース)
それでは、ここで、岡田さんの監督時代の成績をご紹介しましょう。
と、岡田さんは、2004~2008年には阪神タイガースの監督、2010~2012年にはオリックスバファローズの監督、2023には阪神タイガースの監督と、通算9年間の監督生活で、666勝し、リーグ優勝2回(日本一1回)を含むAクラス5回、Bクラス4回という成績を残しています。
ちなみに、阪神時代は、就任2年目の2005年に優勝すると、以降は毎年優勝争いに加わっており、オリックスでは振るわなかったものの、2023年、15年ぶりに阪神の監督に復帰すると、1年目にリーグ優勝(18年ぶり)&日本一(38年ぶり)を果たしています。
「岡田彰布の「アレ」は選手がその気になって浮つくのを防ぐ為だった!」に続く