3歳の時、お父さんにおもちゃのバットとグローブを買い与えられて以来、野球一筋の少年だったイチローさんですが、高校1年生(愛工大名電高校)の時、たった一度だけ、父・宣之さんに、「野球をやめたい」と言ったことがあったといいます。

今回は、野球が大好きだったイチローさんが、なぜ「野球をやめたい」と言ったのか、考えられる4つの理由をご紹介します。

高校時代のイチロー

「イチローは高校時代(愛工大名電)甲子園(2回)では活躍出来なかった!」からの続き

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イチローが高1の時「野球をやめたい」と言ったのは、松商学園との練習試合で活躍できなかったから?

まず、1つ目の理由は、5月に開催された松商学園(長野)との練習試合で、投手として先発したものの、散々打たれたうえ、バッターとしても活躍できなかったからだと言われています。

(愛工大名電高校野球部の中村豪監督は、投手としてもイチローさんに期待をかけていたため、松商学園との練習試合で登板させたのだそうです)

イチローが高1の時「野球をやめたい」と言ったのは、上級生やコーチから暴力を受けていたから?

また、2つ目の理由は、イチローさんは、上級生やコーチから暴力を受けており、それに嫌気を差したからという話。

愛工大名電高校時代の同級生で、甲子園にも出場した高田広秀さんによると、1年生が体力作りのトレーニングをする中、イチローさんだけは1年生にもかかわらず、上級生に混じって練習試合に出場していたそうですが、先輩やコーチに手を上げられていたことがあったそうで、

(その場に居合わせたという)高田さんは、

先輩やコーチにやられてもやり返すわけにはいかないから、ひたすら我慢するしかない。その間、一朗はものすごく怖い目をして相手を睨(にら)んでるんです。そりゃもう、ちょっとヤバイくらいの目つきでした

と、語っています。

イチローが高1の時「野球をやめたい」と言ったのは、中村豪監督に自主練習をやるように命じられたから?

そして、3つ目の理由は、愛工大名電高校野球部の中村豪監督に自主練習をやるよう命じられたからという話。

全寮制の愛工大名電高校時代の同級生だった高田広秀さんによると、イチローさんは、上級生がいた1、2年生までは、全体練習には参加していたそうですが、夕食後の自主練習は一度もしたことがなく、上級生がいなくなった3年生の時には、全体練習すらまともにしていなかったそうで、

一朗が陰で練習していたところなんて、僕は一度も見たことがありません

と、語っているのですが、

そんな中、キャプテンの深谷篤さんが夜中まで自主練習をしていたことから、ある時、中村豪監督が怒り出し、イチローさんにも自主練習をするよう命じたことがあったそうですが、

高田広秀さんは、その時のイチローさんの様子を、

そうしたら一朗は、スリッパ履いて室内練習場に現れたんですよ。『ちょっと打たせてくれるか』って言って打撃マシンの前に立つと、左じゃなく右で、すごい打球をガーン!ガーン!ガーン!滅茶苦茶打って、さっさと帰っちゃいました

と、明かしています。

ちなみに、高田さんは、イチローさんに、高校時代、練習しなかったことについて、プロ入りした後、

高校のレベルで必死にやった、一所懸命頑張ったって言うような選手はプロに入っても活躍できないんだよ。高校野球は余裕でやれるぐらいでなきゃダメなんだ。

だって、高校、大学、社会人で、一番楽なのが高校野球だろう。金属バットなんだから

と、言われたことがあったそうで、

そんな自分なりの考えをしっかりと持っているにもかかわらず、監督に自主練習まで強制されるのは、我慢ならなかったのかもしれません。

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イチローが高1の時「野球をやめたい」と言ったのは、寮生活が嫌だったから?

そして、4つ目の理由は、全寮制だった愛工大名電高校での寮生活が嫌だったからという話。

イチローさん、高校時代については多くを語っていないのですが、寮生活については、

理不尽なことばかり

二度とごめん

ずぬけて(飛び抜けて)過酷な経験

あれ以上苦しいことは、今までのところないですね

と、ネガティブなことばかり語っています。

イチローさんは、それが、”野球をやめたくなった理由”とは明言していませんが、イチローさんにとって寮生活は、イヤな思い出ばかりだったようで、これが理由で野球をやめたくなったとしても不自然ではありません。

「イチローは高校時代は練習しなかった?陰練(かげれん)していた?」に続く

お読みいただきありがとうございました

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