1975年、幼児向け教育番組「ひらけ!ポンキッキ」内で流れた「およげ!たいやきくん」が500万枚以上を売上げる大ヒットとなるほか、「ガッチャマン」「キカイダー」などの主題歌も歌い、「アニメソングの帝王」として高く評価された、子門真人(しもん まさと)さんですが、
1993年に芸能界を引退すると、その後は、一度も表舞台に登場しておらず、消息不明となっているといいます。
今回は、なぜ、子門真人さんが消息不明になったのか、考えられている2つの理由をご紹介します。
「【画像】子門真人の若い頃は?生い立ちから現在までの経歴を時系列でまとめ!」からの続き
子門真人は消息不明で「歌のゴールデンヒット」では司会の堺正章が呼びかけていた
2019年10月7日に放送された「歌のゴールデンヒット」では、男性歌手のシングル総売上枚数ベスト100(オリコン調べ)が発表され、100位から順に、その歌手の代表曲、過去映像が紹介されるとともに、時折、現在の本人へのインタビューも放送されたのですが、
74位の時には、子門真人さんが紹介されるも、子門真人さんの居場所が分からず、
司会の堺正章さんが、
もしも子門さんがこの番組をご覧になっていたら、是非スタッフのほうにご連絡を頂ければ
と、呼びかけています。
子門真人は芸能界から完全にフェードアウトしていた
実は、子門真人さんは、1999年~2000年頃、20世紀の大ヒット曲として「およげ!たいやきくん」がメディアで頻繁(ひんぱん)に取り上げられた際にも、マスコミの取材を一切断っていたほか、
2008年に、「およげ!たいやきくん」が日本の最も売れたシングル・レコードとして「ギネス世界記録2009」に載ることが決まった時や、2010年に「およげ!たいやきくん」のモデルとされる東京・麻布十番のたい焼き店「浪花家総本店」の3代目・神戸守一さんが亡くなった時も、コメントを出しておらず、
子門真人さんは、芸能界から完全にフェードアウトしているのです。
「およげ!たいやきくん」より。
子門真人が消息不明になった2つの理由
ちなみに、子門真人さんが芸能界を去った後、消息不明になった理由は、以下の2つではないかと言われています。
- 「およげ!たいやきくん」がメガヒットしたにもかかわらず、受け取ったギャラは買い取り契約の5万円だけだった
- 人間嫌いになった
子門真人が消息不明になった理由①「およげ!たいやきくん」がメガヒットしたにもかかわらず、受け取ったギャラは5万円だけだった
まず、一つ目は、「およげ!たいやきくん」がメガヒットしたにもかかわらず、子門真人さんのギャラはたった5万円だったことから、それで芸能界が嫌になったという話。
というのも、この「およげ!たいやきくん」は、幼児向け教育番組である「ひらけ!ポンキッキ」で発表されたのですが、当初はこれほどヒットするとは思われておらず、出荷予定は1万5000枚だったことから、子門真人さんは、”印税契約”ではなく、5万円の“買い取り契約”を選んでいたのだそうです。
しかし、予約段階で25万枚を超え、あっという間に、100万枚、200万枚と売れていったことから、もし、子門真人さんが印税契約していたら、億万長者になっていたと考えられているのです。
(楽曲の場合、通常は「印税制」か「買い取り」の2種類に大きく分かれるそうで、「印税制」はその作品の売り上げから、何%かを収入として受ける形となり、作品が売れ続ける限り 永続的に収入として入り続けるそうですが、一方、「買い取り」はというと、一定のお金をもらっておしまいだそうです)
とはいえ、もし、このことが原因だとすると、もっと早く引退していてもおかしくありませんが、子門真人さんは、「およげ!たいやきくん」のヒットの後も、音楽活動を続けています。
また、”買い取り契約”を選んだのは、子門真人さん自身であるほか、子門真人さんは、ずば抜けた音楽の才能がありながら、もともと、サラリーマン志望で、音楽はあくまでアルバイト(副業)として位置づけており、それほど野心家ではなく、お金(印税)に対する執着もそれほどなかったのでは、と言われています。
テレビ番組で「およげ!たいやきくん」を歌唱する子門真人さん。
子門真人が消息不明になった理由② 人間嫌いになった
もう一つの考えられる理由は、人間嫌いになったという話。
というのも、子門真人さん本人が、
人間嫌いになった
と、発言していた、との話があるようで、
詳細は不明ですが、「およげ!たいやきくん」が大ヒットしたことで、いろいろな人がお金目当てに寄ってきて、うんざりするような出来事が重なり、徐々にやる気を失い、そのまま、フェードアウトしていったのかもしれません。
(子門真人さんは、特に引退宣言などはしていません)
ちなみに、子門真人さんは、2024年現在も、消息不明のまま。
お元気にされているといいのですが・・・
1966年、「故郷の悲しき星/涙のギター」でデビューすると、その後、数多くのアニメソングや特撮テレビドラマの主題歌を歌唱し、水木一郎さん、ささきいさおさんとともにアニメソング御三家と称された子門正人(しもん まさと)さん …