1968年に「劇団四季」に入団されると、1971年「信長記」の森蘭丸役で舞台デビューされた、荻島眞一(おぎしま しんいち)さん。「夏の嵐」でテレビデビューも果たされると、以降、クールな二枚目として人気を博し、2時間ドラマのサスペンスに数多く出演されています。

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年齢は?出身は?身長は?本名は?

荻島さんは、1946年10月7日生まれ、
東京都西多摩郡五日市町(現・あきる野市)のご出身、

身長170センチ、

血液型はB型、

学歴は、
多摩芸術学園演劇科卒業、

ちなみに、本名は荻嶋眞一(読み方同じ)で、
従兄弟にはフリーアナウンサーの荻島正己さんがおられます。

若い頃は?

荻島さんは、1968年に「劇団四季」に入団すると、1971年には「信長記」の森蘭丸役で舞台デビューされているのですが、


「劇団四季」時代の荻島さん(左)。右は桑原悦子さん。

同年、花王愛の劇場「夏の嵐」でテレビドラマデビューも果たすと、

その後は、

1971~1972年「女人平家」
          「あした天気になあれ」

1973年「赤ひげ」第14話
     「隠密剣士」
     「隠密剣士 突っ走れ!」

1974年「放浪記」
     「伝七捕物帳」
     「ありがとう」
     「夜明けの刑事」
第6話


「隠密剣士」より。牧冬吉さん(左)と荻島さん。

と、立て続けにテレビドラマに出演され、二枚目俳優として人気者に。

こうして、荻島さんは、1975年に「劇団四季」を退団されると、その後は、数多くのテレビドラマに出演され、憂いを秘めたクールな二枚目として活躍されています。

ちなみに、荻島さんは、「劇団四季」から独立してテレビの仕事を始める際、まだ駆け出しのライターだった友人の松井久子さんを自身のマネージャーに誘われ、松井さんはライターからマネジャー業に転身されています。(現在は、映画監督・プロデューサー)

出演作品(テレビドラマ、映画)

それでは、ここで、荻島さんのそのほかの出演作品もご紹介しましょう。

テレビドラマでは、

1975年「明日がござる」
1976年「女の旅」
1977年「横溝正史シリーズ『本陣殺人事件』」
1978年 NHK連続テレビ小説「おていちゃん」
1979年「手錠をかけろ!」


「明日がござる」より。(左から)荻島さん、井上順さん、
山岡久乃さん、葦原邦子さん。

1980年「鬼平犯科帳’80」
1981年「氷点」
1982年 火曜サスペンス劇場「名無しの探偵 愛の失踪」
1983年 土曜ワイド劇場「松本清張の殺人行おくのほそ道」
1984年「昨日、悲別で」
1985年「間違いだらけの夫選び」


「鬼平犯科帳’80」より。

1986年 木曜ゴールデンドラマ「悪霊の証明」
1987年「妻よ妻よ」
1988年「はぐれ刑事純情派」
1989年「砂の家」
1990年「必殺スペシャル・春 勢ぞろい仕事人! 春雨じゃ、悪人退治」

1991年「密愛-2・26に散った恋-」
1992年「銭形平次」第2シリーズ 第6話
1994年「ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦」
1995年「水戸黄門」第23部 第36話
1996年 火曜サスペンス劇場「弁護士・朝日岳之助7」

1997年「水戸黄門」第25話
1998年「鬼平犯科帳」第8シリーズ
2000年「水戸黄門」第28部 第8話
2001年「山村美紗サスペンス 殺意の果てに~飛騨高山夫人絞殺事件~」
2002年「夏樹静子ミステリー アリバイの彼方に2」
2003年「美女か野獣」第10・11話ゲスト


「鬼平犯科帳」より。山口果林さんと荻島さん。

映画では、

1974年「宵待草」
1976年「妻と女の間」
1982年「TATTOO<刺青>あり」
1997年「だんじり囃子」
1998年「新生 トイレの花子さん」
2001年「釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇」
2002年「難波金融伝 ミナミの帝王/絆 -KIZUNA」


「新生 トイレの花子さん」より。荻島さんと高島礼子さん。

ほか、数多くの作品に出演されており、特に、2時間ドラマのサスペンスに数多く出演されています。

また、テレビドラマ「隠密剣士」のプロデューサーだった橋本洋二さんによると、荻島さんは、当初、殺陣ができなかったそうですが、運動神経が良いことから、無難にこなされており、東映京都撮影所での荻島さんの評判は良かったとのことでした。

范文雀と?

ところで、荻島さんを、「范文雀」で多くの人が検索されているようです。

調べてみると、荻島さんは、1977年に、テレビドラマ「愛の嵐」で共演した女優の范文雀さんと同棲されており、

交際&同棲をオープンにされていたそうですが、結婚には至らず、破局したとのことでした。

妻は?娘は?

その後、いつ頃か定かではありませんが、荻島さんは、一般女性の裕子さんと結婚され、女の子が二人誕生しているようです。

ただ、その娘さんが、現在どうされているのかは分かりませんでした。

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死因は?

そんな荻島さんは、俳優業のかたわら、「スター千一夜」「クイズおもしろ料理館」の司会、情報バラエティ「午後は○○おもいッきりテレビ」のレギュラーコメンテイターほか、


「スター千一夜」より。手前が荻島さん(29)。
奥は、関口宏さん(33)と檀ふみさん(21)。

アメリカのテレビドラマ「こちらブルームーン探偵社」では、ブルース・ウィリスの吹き替えを担当されるなど、幅広い分野で活躍。

2003年には、ミュージカル「草原の人」(松浦亜弥さん主演)で、客演も務められるなど精力的に活動されていたのですが・・・

2003年9月に「胆管がん」が発覚し、手術を受けられると、その後は、闘病しつつ「午後は○○おもいッきりテレビ」に出演されるも、

2004年11月11日、58歳という若さで、奥さんと二人の娘さんに見守られながら息を引き取られたのでした。

さて、いかがでしたでしょうか。

2時間ドラマのサスペンスといえば、荻島さんを思い浮かべる人が多いほど、サスペンスものの顔として活躍された荻島さん。

あまりにも早すぎる死が残念で仕方ありませんが、是非この機会に、荻島さんの出演作品をご覧になってはいかがでしょう。

荻島さんのご冥福をお祈り致します。

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