クールな中にも温かさがにじみ出るような、独特な演技が絶賛されている、女優の小林聡美(こばやし さとみ)さん。17歳の時、映画「転校生」で高く評価されて以来、常にその演技が見るものの心に印象を残す、天性の女優です。
デビューは?
小林さんは、1971年、
中学1年生の時に、
自ら俳優養成所に入られたそうです。
そこで、天性の勘の良さを見抜かれ、
翌年の中学2年生の時、
テレビドラマ「3年B組金八先生」の生徒役に抜擢、
女優デビューを果たされました。
転校生!
そして、1982年には、
大林宣彦監督の映画「転校生」で、
主役に抜擢され、
この作品で小林さんは、なんと、
「日本アカデミー賞新人俳優賞」を受賞されます!
男子学生と女子学生の心と体が、
入れ替ってしまったことによって起こる、
二人の心の葛藤などを、
尾道の美しい風景を背景に、
コミカルに描いた作品ということで、
小林さんは、この女子学生であり、
転校生でもある、斉藤一美を演じられました。
相手役の男子学生、斉藤一夫役は、
尾美としのりさんが演じておられます。
当時高校2年生だった、
小林さんの体を張った演技も、
この映画の見所となっているようです。
男女の心と体が入れ替わるという設定は、
今では定番になっていますが、
この当時は、まだそれほど浸透していなかったのでしょう。
不謹慎だと考えた当時の出資者から、
資金が中止されるなど、
撮影は困難を極めたのだそうです。
そのうえ、当時、大林監督は、
まだそれほど認められておらず、
主演の小林さんと尾美さんも、
まだ、無名の俳優だったこともあり、
あまり期待された作品ではなかったのでしょうね。
しかし、新たな出資者が現れて、
映画は無事に制作でき、
公開直後はそれほど反響はなかったようですが、
次第に評価が高まり、
何度もテレビ放映されたこともあり、
有名な作品となりました。
現在では、小林さんはもちろん、
大林監督や尾美さんの代表作にもなっているほどです。
そして、2007年に、
大林監督自らリメイクされており、
女子学生、斉藤一美を蓮佛美沙子さんが、
男子学生、斉藤一夫を森田直幸さんが演じておられます。
17歳で、天性の女優として、
才能を開花させた小林さんは、
その後も、出演されたドラマや映画で、
次々と才能を発揮されていかれます。
やっぱり猫が好き!
小林さんは、1988年、23歳の時に、
深夜枠のコメディドラマ「やっぱり猫が好き」で、
三女のきみえ役を演じられ、
この役が大当たりとなりました。
これは、マンションの一室で繰り広げられる、
恩田家の三姉妹の騒動を一話完結型で描いた、
シチュエーション・コメディと言われる形式のドラマ。
台本はありつつも、アドリブの部分が多く、
センスが求められる、難しいドラマでしたが、
長女役のもたいまさこさん、
次女役の室井滋さんとの爆笑トークが、
視聴者に大いに受けて、
深夜枠のドラマに関わらず、
高視聴率を記録をしました。
大学は?
小林さんは、2011年、
学習院女子大学国際文化交流学部に、社会人入学され、
2015年の春、無事卒業されたそうです。
10代の頃から、女優として、
お仕事されている小林さんなので、
学生生活に、
憧れがあったのかもしれませんね。
女子大生として、
楽しいキャンパスライフを送っておられたようです♪
三谷幸喜と離婚!
小林さんは、テレビドラマ「やっぱり猫が好き」
の脚本を担当された、三谷幸喜さんと、
1995年に結婚されています。
家庭的で、聞き上手で、おとなしい小林さんに、
夢中になられた三谷さんが、電話番号を渡したものの、
小林さんは当初、
まったくその気はなかったようで、
三谷さんから電話番号をもらったことすら、
すっかり忘れておられ、
気がつくのに2年もかかったのだとか!
小林さんにとって、三谷さんのことは、
まるで眼中になかったようです(^^)
しかし、三谷さんの猛アプローチと、
お酒が飲めないこと、動物が好きという共通点から、
お二人は仲良くなられたようで、
結婚に至ったのだそうです。
お子さんはいらっしゃいませんが、
長年、おしどり夫婦として、
仲睦まじい姿が印象的なお二人でしたが、
2011年に、突然、離婚を発表され、
世間を驚かせました!
小林さんは離婚の理由を、
これといった、はっきりした理由があるわけではありません。
考え方や価値観の小さな違いが積み重なり、
それがだんだん大きくなってしまった。
と、明かされていました。
離婚後1年半ほど経った時に、
三谷さんは、
孤独死はちょっときついので、
いつかは再婚したいと思います。ただ慎重にはなりますね。彼女との復縁は・・・どうだろう。
たぶんないんじゃないでしょうか。
彼女のほうが嫌がると思う。僕もストーカーみたいになりたくないし、
こっちから復縁をお願いすることはないだろうし。
気にはなりますけど・・・
とその胸のうちを明かされていました。
このコメントを読む限りでは、
小林さんのほうが、
別れを切りだされたようですね。
小林さんと共通の友達である清水ミチコさんに、
「そろそろ集まらない?」
と声をかけられた三谷さんでしたが、
小林さんと会って、
別々の所に帰ることを思うと、胸が苦しいとも。
離婚してしばらくは、
小林さんに対してまだ想いがあったようです。
そんな三谷さんも、
離婚から2年後の2013年には、
19歳年下の元女優と再婚されています。
この方は小林さん似ということで、
やはり、三谷さんの好みのタイプなのでしょうね。
一方、それ以来、独身の小林さんですが、
映画「かもめ食堂」「めがね」「プール」「紙の月」など、
話題作に次々と出演され、ノリにノッておられます。
文才もお持ちのようで、これまで、
30冊近くもエッセイを出版されており、
売れ行きも上々のようです♪
さて、どことなくボーイッシュな雰囲気の、
不思議な魅力を放っておられる小林さんですが、
2015年5月に50歳になられました。
ますます演技に磨きがかかり、
これからのご活躍もとても楽しみです!!