「NEWS」のメンバーで、俳優の、加藤シゲアキ(かとう しげあき)さん。ジャニーズ初の、小説を書くアイドルとしても話題となりましたが、その作品は高く評価されています。
小説家!
加藤さんは、子どもの頃から、
小説を書くことが好きだったそうです。
芸能界に入られてからも、
エッセーや、作詞などを手がけられ、
文章力や構成力には、
関係者の間でも定評があったことから、
25歳までに小説を書きたい。
という夢が芽生えられたそうです。
そんな中、「NEWS」の活動が不安定なものとなり、
時間だけが有り余り、不安で仕方なかった時に、
加藤さんは、自分にしかできないことを、
突き詰めて考えられ、その結果、
本を書ける人間がいるというのは、
グループのキャラクターになるし、自分の個性にもなる。
との思いから、小説を執筆するに至ったようです。
そんな加藤さんの作品を中心に、
調べてみました!
ピンクとグレー!
加藤さんは、2012年、
「ピンクとグレー」で、小説家デビューされています。
親友で、幼なじみだった二人の少年が、
それぞれ芸能界デビューを果たし、
成功と挫折という正反対の道を歩むこととなり、
そんな葛藤の中、それぞれの道を、
歩いていく姿を描いた物語ということで、
この小説は、処女作でいきなり、
12万部の売上を記録し、ベストセラーとなっています。
そして、2016年には、
映画も公開されることが決まっています。
角川書店の担当者の方は、
芸能界で活動する人々の、心情や情景描写がリアルに描かれ、
一気に読ませるだけの力がある。
と、高く評価されていました。
加藤さんは、この小説を書いた経緯を、
「NEWS」のリリースもグループ活動もままならない、
混沌(こんとん)とした時期でした。僕は役者の仕事もあるけど、何よりも書きたかった。
自分の個性になったらいいし、
メンバーのためになるかとも思いました。
と語っておられました。
山下智久と錦戸亮さんが脱退を発表するなど、
小説の登場人物のように、
別々の道を歩み始めることとなった「NEWS」。
フィクション。モデルはいない。
とおっしゃっている加藤さんですが、
自分が投影されている部分はあるとは思う。
書いていて救われました。
と、明かされていることから、
現実の登場人物に重なっている部分は、
やはりあるようですね。
渋谷サーガ
そして、2013年には、
第2作目の「閃光スクランブル」を発表されました。
こちらも芸能界を舞台に描いた作品ですが、
「ピンクとグレー」とは異なり、
お互い心に傷を抱えた写真家と、女性アイドル歌手が出会い、
本来の居場所を求めて、踏み出した二人の、
愛と再生を描いた物語ということです。
そして、2014年には、
第3作目「Burn. -バーン-」を発表。
人間らしい心を失ってしまった天才子役のレイジは、
魔法使いたちとの出会いによって、
徐々に人間らしい心を取り戻していきますが、
やがてやってくる彼らとの別れ、
という、家族や愛、
希望をテーマに描いた物語です。
これら3作は、
東京の渋谷と芸能界を舞台にした内容から、
「渋谷サーガ」3部作と呼ばれています。
加藤さんが学生時代を過ごされた渋谷と、
現在身を置かれている芸能界は、
共に、加藤さんの思いが込められた場所、
ということでしょう。
傘をもたない蟻たちは?
2015年6月には、加藤さん初の短編集、
「傘をもたない蟻たちは」を出版されています。
この作品は、2016年1月から、
連続ドラマ化することも決定し、
ご自身も村田啓介役で出演されています。
「生」と「性」をテーマに、
大胆な性描写や同性愛も表現されているということで、
話題を呼んでおり、
生々しい描写があって、
ジャニーズ事務所で大丈夫か? ってトコもある。
今後も「破天荒」で頑張りたい。
と、加藤さんは、
作家としての意欲を語りつつ、
極端にいうと(経験が)なくても書けます。
僕の場合は想像、いや妄想ですね。
と、ご自身の体験を元に書いたわけではないことを、
強調されていました(^^)
さて、「NEWS」や俳優活動の合間をぬいながら、
年1回のペースで作品を発表しておられる加藤さん。
ご自身と、そして「NEWS」のためにも、
作家活動に精を出し続けてほしいですね。
期待しています!!
https://www.youtube.com/watch?v=W-Ssp1Ipb68