“子役は大成しない”というジンクスを見事打ち破り、昭和の大女優としてその名を日本映画史に刻んだ、高峰秀子(たかみね ひでこ)さん。

そんな高峰秀子さんのプライベートはどのようなものだったのでしょうか。

今回は、高峰秀子さんの、夫・松山善三さんとの馴れ初め、結婚後の夫婦仲についてご紹介します。

高峰秀子と松山善三

「【画像】高峰秀子の若い頃から引退までの出演ドラマ映画は?死因は?」からの続き

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高峰秀子の夫・松山善三との馴れ初めは?

高峰秀子さんは、1955年、30歳の時、映画監督の松山善三さんと結婚しています。

高峰秀子さんが木下恵介監督作品「二十四の瞳」に出演した際、松山善三さんが助監督を務めていたことで二人は知り合ったそうで、松山善三さんが高峰秀子さんに交際を申し込み、交際がスタートすると、

やがて、高峰秀子さんは、

こんな人とは二度と逢えない

と思い、結婚を決意したといいます。

そして、高峰秀子さんが、

女優なんて所詮浮草稼業。やがて私が単なるお婆さんになった時は、あなたが働いて私を養ってください

と、言うと、

松山善三さんも、

はい、わかりました。一つだけお願いがあります。一生、たくわんだけは食べないでください

と言って、結婚したそうで、

二人は、この約束事を、高峰秀子さんが他界されるまで、56年に渡って守り続けたのだそうです。

高峰秀子と夫・松山善三は格差婚だった

ちなみに、高峰秀子さんは、17歳の時、黒澤明監督との交際を養母に猛反対され、泣く泣くあきらめるという経験をしていたのですが、

まだ助監督だった松山善三さんとの結婚も、養母に猛反対されていたといいます。

ただ、この時は、その反対を押し切って結婚したのだそうです。

(結婚当時、高峰秀子さんは、すでに大スターで、月に三桁万円稼ぐのに対し、松山善三さんは、映画会社のサラリーマンだったことから、月給2万円弱だったそうで、今で言う格差婚だったそうです)

高峰秀子と松山善三の夫婦仲は?

高峰秀子さんは、結婚後も、女優業を続けているのですが、木下恵介監督と成瀬巳喜男監督の作品を中心に出演作を絞り、

食事は毎食しっかり手作りするなど、脚本家、監督業に進出した松山善三さんを公私ともにサポートしつつ、妻として、女優として、充実した幸せな日々を送っていたといいます。

そんな高峰秀子さんと松山善三さんは、結婚後は、夫婦仲が良く、おしどり夫婦として有名で、

高峰秀子さんは、松山善三さんについて、

仏様のような人

と、口癖のように言っていたそうですが、

高峰秀子さんと松山善三さんの養女・斎藤明美さんも、松山善三さんについて、

松山は決して人を傷つけるようなことを言わず、いやみや皮肉などとは無縁の、もちろん声を荒げるなど一度もなく、本当に気持ちが清潔で温かい人でした。

通ってくれるヘルパーさんや、ときどき短期入院した際に看護婦さんがなにかしてくれると、必ず「ありがとう」と言って、ヘルパーさんや看護婦さんは驚いていました。

と、語っており、

松山善三さんさんは、本当に仏様のような人だったようです。

高峰秀子は夫・松山善三との結婚をきっかけに子役時代から搾取されていた養母から解放されていた

また、高峰秀子さんは、子役から映画界で働いていたのですが、収入をすべて養母に搾取され、学校にも行かせてもらえないなど、ずっと養母に苦しめられ続けていたそうですが、

松山善三さんとの結婚をきっかけに、ようやく自分の人生を歩き始めることができたそうで、親族とも縁を切り、友達もいなかった高峰秀子さんにとって、松山善三さんが唯一の人間関係だったそうです。

(養母は函館の親族10数人を東京に呼び寄せ、まだ13歳だった高峰秀子さんに、生活費のすべてを背負わせていたそうで、高峰秀子さんは大変なプレッシャーの中、働いても働いても収入の全てを養母と親戚に吸い取られていたのだそうです)

高峰秀子と松山善三は親族から捨てられた養母を引き取り最後まで面倒をみていた

ただ、そんな養母がボケると、今度は、養母を通して高峰秀子さんから金を吸い取っていた親類たちは、(養母に利用価値がなくなったため)なんと、養母を着の身着のまま高峰秀子さんの家の前に捨てていったそうで、

高峰秀子さんと松山善三さんは、そんな養母を引き取り、最後まで面倒をみたそうで、高峰秀子さんも松山善三さんも仏様のような人だったことが分かります。

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高峰秀子の死に松山善三は大きなショックを受けていた

そして、高峰秀子さんが、2010年12月、86歳で他界されると、

松山善三さんは、マスコミに対し、

現在、私自身、心身ともに皆さまに直接お目にかかることのできる状況ではございません。お察しのうえ、失礼の段、どうぞ寛恕(かんじょ)くださいますよう

と、コメントしており、

松山善三さんのショックの大きさは想像に難くありません。

「高峰秀子の子供は?養女は斎藤明美(週刊文春の記者)!遺産は?」に続く

高峰秀子と松山善三

お読みいただきありがとうございました

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