気の弱い役や、くたびれたサラリーマンの役を演じさせたら、この人の右に出る人はいない、俳優の温水洋一(ぬくみず よういち)さん。独特な風貌と、主役を喰ってしまうほどの個性的な演技に定評があります。


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演劇にハマる

温水さんは、高校3年生の時、
当時好きだった女の子に勧められて、
演劇部に入部されたそうです。

そして、演技について、
後輩に教えてもらっているうちに、
お芝居の楽しさにハマっていかれたのだとか。

その当時は演劇ブームで、
温水さんも、そのブームに影響され、

「東京乾電池」「夢の遊眠社」などの、
人気の舞台に頻繁に通われていたそうです。

しかし、就職活動の時期になり、
進路を考えなければいけなくなります。

その時のことを、温水さんは、
インタビューで、

気がついたら就職について、
考えなければいけない時期になっていて、
リクルートスーツも買ったんです。

でもサークルを引退したら、
もうお芝居ができなくなると思ったら、
もう少しやっていたくて。

そんな頃に大人計画に出会ったんです。

でもプロの役者を目指すつもりはまったくなく、
ただお芝居が好きだから、
ずっと続けられればいいという気持ちだけでした。

と、語っておられました。

劇団「大人計画」に入団

そして、温水さんは、24歳の時、
卒業を待たずに、地元愛知から上京され、
劇団「大人計画」に入団されたのでした。

当時のメンバーは5人で、
公演は半年に1回。

それ以外は、アルバイトをされていて、
生活はとても苦しかったそうですが、
お芝居はとても面白かったそうです。

お客さんの数も徐々に増え、
公演回数も、最初は3日だったのが、
1週間、2週間と増えていき、

舞台を観に来た人が声をかけてくれて、
他の仕事につながったりと、
人間関係も広がっていったそうです。

しかし、声をかけてもらった仕事をして、
演技でお金をもらえるようになったものの、

職業としては、
まだまだ考えられなかったそうです。

退団

そして、温水さんは、30歳の時に、
「大人計画」を退団される決意をされたのでした。

温水さんは、その理由を、

大人計画に6年間いて、
阿部サダヲくんやクドカン(宮藤官九郎)など、
若い人もたくさん入ってきて、
初期の頃とは状況も変わりつつありました。

ずっといても居場所はあったのでしょうけど、
僕自身が舞台以外にも興味を持つようになったんです。

かと言って、次はこれをやるぞ!っていう、
意気込みがあるわけでもなく、
大決断という感じではなかったんですけど。

と、語っておられました。

ただ、劇団をやめても、
相変わらず生活は安定せず、
年収200万円ほどしかなかったのだとか。

それでも、温水さんは、
俳優を辞めようと思ったことはなかったそうで、

劇団の時のつながりで、仕事を紹介してもらい、
Vシネマでは、痴漢の役、
テレビドラマでも、端役や変質者の役などを、
細々とされていたのだそうです。

竹中直人との出会い

そんな折、
温水さんに転機が訪れます。

竹中直人さんに出会われ、
1994年、竹中さんの映画「119」に、
出演されることになったのです。

さらに、竹中さんのコント番組、
「竹中直人の恋のバカンス」
にレギュラー出演されたことで知名度がアップ。

これをきっかけに、
テレビ番組の出演が増え、

34歳の時には、
安斎肇さん、村松利史さんらと、
オフィス「ワン・ツゥ・スリー」を設立。

そして、36歳の頃には、
テレビドラマ、映画、CM、
バラエティ番組などに引っ張りだこになり、

個性派俳優としての、
地位を確立されることになったのでした。

そんな温水さんの、
気になる話題について調べてみました!

猫!

温水さんは、2009年、
オリジナルDVD「ぬくぬく」で、
山田さん役を演じられています。

愛する妻に先立たれた山田さんと、
猫の「しま」との、
ほのぼのした生活を描いた作品で、

とても癒やされる作品に、
なっているようです♪

温水さんは、プライベートでも、
上京後、当時住んでいた下北沢のアパートで、

知人に分けてもらった子猫を、
4年くらい飼っておられたのだとか。

しかし、いつの間にか、
隣のアパートの女性に飼われていたというのです!

というのも、温水さんは、
劇団の稽古やアルバイトで夜が遅くなることが多く、
窓を開けたままにして、
猫を自由に出入りさせていた為、

猫がしょっちゅう、隣のアパートに、
行くようになっていたとのこと。

とても悲しかったそうですが、
当時、温水さんは裕福ではなかったので、

その人に飼われた方が幸せかと思い、
引き取りには行かれなかったそうです。

なんとも切ない話ですね。

奥さんは?子どもは?

温水さんは、1997年、
同じ、劇団「大人計画」の団員だった、
4歳年下の女性と結婚されています。

現在は一般人ということもあり、
奥さんについては明かされておられず、
詳しいことは分かりませんでした。

1997年というと、
温水さんのブレイク前なので、
売れない時代を、支えてこられた方なのでしょう。

お子さんについても情報がなく、
いらっしゃるかどうかは、分かりませんでした。

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真田丸!

さて、2016年の大河ドラマ「真田丸」では、
味方を裏切る家臣役、
小山田信茂を演じられた温水さんですが、

ネット上では、温水さんのこの演技を、
絶賛する声が多く見られました。

ほんわかした印象のある温水さんですが、
このような胡椒臭い(うさんくさい)役も、
卒なく演じられるところは、
さすがといったところ。

シリアスからコメディまで幅の広い演技で、
これからも、ドラマにスパイスを与え続けてほしいですね。

応援しています!!

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