大日本肥満者連盟(大ピ連)初代会長を務められるなど、見た目のインパクトが大きい、小林亜星(こばやし あせい)さんですが、実は、「ワンサカ娘(レナウン)」「日立の樹(日立)」「チェルシーの唄(明治)」などのお馴染みのCMソングや、「科学忍者隊ガッチャマン」「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」などのアニメソングを数多く作曲された方なのです。

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年齢は?出身は?身長は?本名は?

小林さんは、1932年8月11日生まれ、
東京都杉並区のご出身、

身長168センチ、
体重90キロ(2017年現在)

血液型はO型、

学歴は、
慶應義塾大学医学部入学後、
経済学部に転部して卒業、

趣味は、
読書、SP盤収集、グラス収集、
俳句、散歩、世界旅行(奥さんと)、

ちなみに、小林亜星は本名で、
(別名義「小林亞星」としても活動)

築地小劇場の女優だったお母さんが、
劇作家の村山知義さんが息子さんに、亜土(現・児童劇作家)
という名前をつけたのを真似して名付けられたそうです。

また、お父さんは、
逓信省(現在の総務省)の官僚(もともとは劇作家志望)、
妹さんは、イラストレーターの川村みづえさん、
次男は、元俳優の小林朝夫さんです。

幼少期

小林さんは、5歳の時、新宿のカフェで、
蓄音機から流れる音楽を聴きながら、

大人になったら絶対こういう雰囲気のとこで暮らす人間になりたい。

と、音楽に魅了されたそうですが、
(お店の女性が皆きれいだったこともあり)

お母さんは、小林さんに、
科学者か医者になってほしかったそうで、

ある時、小林さんが、
童話「不思議の国のアリス」を読んでいると、

お前はこんな本を読んでるからバカなんだよ。
世の中に不思議なんてことはないんだよ。よく考えなさい。

と、その本で頭を叩かれ、叱られたそうで、

以来、小林さんは、科学や医学が大嫌いになり、
より、音楽への思いを強くされたのでした。

中学~大学時代

そんな小林さんは、中学時代には、
バンドを結成し、NHKに出演されるのですが、

学校にバレてしまい、1ヶ月の停学処分。

そして、ギターは、怒ったお父さんに壊され、
お風呂の薪にされてしまいます。


14歳当時の小林さん。

こうして、小林さんは、親の希望通り、
慶應義塾大学医学部に進学されるのですが、

それでも音楽への情熱は冷めておらず、
3年生の時には、音楽サークル活動に熱中するあまり、
落第しそうになり、親に断りなく勝手に医学部から経済学部に転部。

これが、大学卒業後、親にバレ、勘当されてしまうと、
製紙会社に務められるのですが、結局は2年で会社を辞め、
ついに、音楽で食べていこうと決心されたのでした。

服部正に師事

その後、小林さんは、本屋で「音楽年鑑」を立ち読みして、
一番売れている人に師事しようと思ったそうで、

作曲家の服部正さん(ラジオ体操第1などを作曲)の自宅に行き、
弟子入りを志願されます。

すると、その時は、

「音楽大学出身者しか弟子にしない」

と断られるのですが、

連絡先を書いたメモを、
郵便受けに置いて帰ったところ、

数日後に電話があったそうで、入門を認められただけではなく、
ほとんど月謝も受け取らずに弟子にしてもらったのでした。


壮年期の服部正さん。

ちなみに、服部さんの教えは、

・自分からアーティストと名乗らないこと。

・つまらない仕事はない。まず職人になれ。

・自分が音楽の神様だと思うこと。

だったそうで、小林さんは、
いまだにこの教えを守られているとのことでした。

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CMソングやアニメソングを作曲

こうして小林さんは、服部さんのもとで、
作曲家として修行を始められると、

1964年には、当時レナウンの宣伝部に在籍していた、
妹の川村みづえさんの紹介で、レナウンのコマーシャルソング、
「ワンサカ娘」を作曲し、大ヒットを記録。

そして、その後も、

「日立の樹」
「チェルシーの唄」
「酒は大関こころいき」
「あなたとコンビにファミリーマート」
「人間みな兄弟~夜がくる」
「積水ハウスの歌」
「さいでりあ」

など、誰でも一度は聴いたことのある、
数多くのコマーシャルソングほか、

「科学忍者隊ガッチャマン」
「魔法使いサリー」
「ひみつのアッコちゃん」
「花の子ルンルン」
「ドロロンえん魔くん」
「とんがり帽子のメモル」

など、アニメの曲も次々と手がけられると、

1971年に発売された童謡「ピンポンパン体操」は、
オリコンの童謡チャート1位を獲得し、
なんと、260万枚を売り上げる大ヒットを記録。

「ピンポンパン体操」とは、子ども向け番組、
 「ママとあそぼう!ピンポンパン」内で歌われた曲)

1972年には、「第14回日本レコード大賞」
「童謡賞」を受賞されたのでした。

ちなみに、小林さんは、CMソングを作る時には、

社長に会わないと作らない。
会社の方針、目的を把握しないで作れない。

と、心がけておられるそうで、

アニメソングについても、

その主人公になったつもりで作っていた。

と、明かされています。

そして、数々のヒットソングを、
連発されたことについては、

ヒットしなきゃ嫌なんです。
みんなに楽しんでもらいたいから。

今の歌は、おじいちゃんから子供まで、
みんなが口ずさめるような流行歌がない。

音楽は言葉から生まれた音楽と、
リズムから生まれた音楽の2種類ある。

今はダンスと一体となったリズムばかりで、
言葉の音楽がてんでだめだなあ。

と、語っておられました。

「小林亜星が長髪?寺内貫太郎一家では西城秀樹を!出演ドラマ映画は?」に続く

https://www.youtube.com/watch?v=ArqCBEFW800

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