1975年、「アパッチけん」名義でコメディグループ「ザ・ハンダース」として活動を開始されると、1978年には、コミックソング「ハンダースの想い出の渚」が大ヒットを記録し、一躍人気者になられた、中本賢(なかもと けん)さん。1980年に「ザ・ハンダース」が解散した後は俳優に転身されています。


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年齢は?出身は?身長は?本名は?

中本さんは、1956年6月5日生まれ、
東京都台東区浅草のご出身、

身長176センチ、
体重73キロ、

血液型はB型、

学歴は、
石川島工業高等学校卒業、

趣味は、
ガサガサ(魚取り用のタモ網で、川や水路などに棲む生き物を捕まえる遊び)
投網、俳画、

免許は、
モトクロス(MFJ国際B級ライセンス)、
小型船舶4級免許、大型自動車免許、

ちなみに、中本賢は本名で、
旧芸名は、アパッチけんです。

「アパッチけん」名義で「ザ・ハンダース」のメンバーに

中本さんは、高校卒業後の1974年、
素人参加型バラエティ番組「ぎんざNOW!」の、
「素人コメディアン道場」コーナーで優勝されると、

翌年の1975年には、そのコーナーの歴代チャンピオンである、
清水アキラさん、佐藤金造(現・桜金造)さん、アゴいさむ(現・あご勇)さん、
鈴木末吉(現・鈴木寿永吉)さん、小林まさひろさんと、

「アパッチけん」名義で、コメディグループ、
「ザ・ハンダース」のメンバーとして活動を開始。

(左から)アゴいさむさん、鈴木末吉さん、小林まさひろさん、
佐藤金造さん、清水アキラさん、中本さん。

その後、バラエティ番組「笑って!笑って!!60分」などにレギュラー出演し、
コントやモノマネを取り入れたコミックソングで人気を博すと、

1978年7月にリリースしたコミックソング、
「ハンダースの想い出の渚」は、
レコード売上30万枚を超す大ヒットを記録し、
「有線放送新人賞」を獲得されました。

解散後は俳優業へ

こうして、中本さんら「ザ・ハンダース」は、
連日、歌番組の出演やデパートの屋上でショーを開催するなど、
忙しい日々が続くのですが、

人気絶頂だった1980年には解散。

実は、「ザ・ハンダース」は、もともと、
渡辺プロの意向で組まれたグループで、

リーダーの清水アキラさんによると、
メンバーの仲もあまり良くなかったそうなので、
解散は時間の問題だったのかもしれません。

そして、この解散に伴い、
中本さんは俳優業に転身。

1981年には、「狂った果実」で映画デビュー、
「続・思えば遠くへ来たもんだ」でテレビドラマデビューされ、
以降、数多くの映画、テレビドラマに出演されています。

(1990年には、「アパッチけん」から、
 本名の「中本賢」に改名されています)

出演作品(テレビドラマ、映画)

それでは、ここで、
中本さんのそのほかの出演作品もご紹介しましょう。

テレビドラマでは、

1982年「幸福の黄色いハンカチ」
1983年「看護婦日記 パートI」
1984年「金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?」
1985年「少女に何が起ったか」
1986年「なんて素敵にジャパネスク」
1988年「空に星があるように」

1989年「東京ストーリーズ」
1990年「いけない女子高物語」
1991年「松本清張作家活動40年記念・黒い画集 坂道の家」
1992年「世にも奇妙な物語『穴』」
1993年 NHK大河ドラマ「炎立つ第二部」

1994年「適齢期」
1995年 NHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」
1996年 火曜サスペンス劇場「女弁護士 高林鮎子19 寝台特急 北斗星の女」
1997年 火曜サスペンス劇場「刑事」
1998年「熱血ド演歌分校先生の事件通信簿 熱血!イノシシ先生の事件通信簿」
2007年「マイフェアボーイ」

「適齢期」より。中本さん、三上博史さん、佐々木すみ江さん。

2008年「7人の女弁護士」
2009年「浅見光彦~最終章~」
2010年 NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」
2011年「湯けむりドクター華岡万里子の温泉事件簿5」
2012年「上条麗子の事件推理10」

「湯けむりドクター華岡万里子の温泉事件簿5」より。
(左から)渡辺哲さん、中本さん、三波豊和さん。

2013年「十津川警部シリーズ50 消えたタンカー」
2014年「福家警部補の挨拶」
2015年「下町ロケット」
2016年「伝七捕物帳 」
2017年「警視庁機動捜査隊216VII」
2018年「荒神」

映画では、

1981年「俺とあいつの物語」
1982年「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」
1983年「いとしのラハイナ」
1985年「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」
1986年「キネマの天地」

1987年「泣き虫チャチャ」
1988~2009年「釣りバカ日誌シリーズ」
1990年「丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!」
1991年「息子」
1998年「借王4」

「釣りバカ日誌7」より。
(左から)三國連太郎さん、中本さん、西田敏行さん。

1999年「鉄道員」
2001年「man-hole マンホール」
2010年「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
2016年「殿、利息でござる!」
2017年「追憶」

ほか、数多くの作品に出演されており、

特に、「釣りバカ日誌」シリーズでの、
ハマちゃんの隣人、太田八郎役が有名です。

ただ、俳優として食べていけるようになったのは、
40代になってからだったとのことで、
長く不遇な時代が続いたようです。

多摩川?

ところで、中本さんを、
「多摩川」で多くの方が検索されているようです。

実は、中本さんは、俳優業に転身された当初はまだ仕事があったものの、
30代になると、ほとんど仕事がなく、

当時まだ小学生だった息子の隆太郎さんを連れて、
自宅近くの多摩川へよく遊びに行っていたそうで、

最初はすぐに飽きてしまうも、隆太郎さんが面白がることを一緒に楽しんだり、
隆太郎さんの川にまつわる素朴な疑問を調べて答えたりするうちに、
どんどん多摩川にのめり込んでいかれたのだとか。

そして、その一方で、中本さんの心をとらえたのは、
多摩川一面に浮かぶゴミの山と、洗剤の泡が浮かぶ水面、
奇形の魚だったそうで、

そこで出会った奇形の魚「モツゴ」(クチボソ)を持ち帰って、
飼育されると、水槽で産卵する姿を見て、

生きようっていうバイタリティに感動した

のでした。

(ちなみに、その日以来、魚捕りが日課になり、
 魚の生態に親子で夢中になったそうで、当時、自宅には、
 30近い水槽が並ぶようになったそうです。)

こうして、中本さんは、
多摩川の再生活動に取り組むようになると、

2008年には、川崎市教育委員に任命され、
小学校での環境保護の授業も受け持つようになったそうで、

絶滅危惧種の保護も大切ですが、
命は特別なものしか価値がないわけではない。

子どもたちには、どこにでもいると疎ましがられがちな、
コイやフナといった「普通」の魚が、体を進化させてでも、
懸命に多摩川で生きている姿を見て、

がんばれ、ありがとう、と思ってほしい。
それこそが、環境教育なのではないでしょうか。

と、熱く語り、

子どもたちに川遊びの楽しさを教えつつ、同時に、
川遊びを通して命の大切さを考えてほしいと願っているとのことでした。

右から2人目が中本さん。

妻は?息子は?

そんな中本さんの奥さんは、
大相撲・元関脇(現・NHK相撲解説者)出羽錦忠雄さんの娘さんで、

奥さんとの間には、
一人息子(隆太郎さん)がおられるのですが、

実は、隆太郎さんは高校を中退されており、
いろいろ悩む息子に、父親としてどうしてやることもできない、
と考えた中本さんは、長良川で川漁師を営む知人の兄弟に、
隆太郎さんを預けられています。

結果、隆太郎さんはその後、大学へ進学し、
アメフトに燃える日々を過ごすなど、キャンパスライフを謳歌。

ただ、単位が足りなくて留年されるのですが、
大学を卒業できたら世界放浪の旅に出ると、
前に向きに(?)夢を語っておられたそうで、

奥さんは、

いつか、息子が父親になった時に、彼はきっと、
自分がしてもらってきたように子供に接すると思います。

彼(中本さん)が一生懸命してきた父親としての子育ての成果としては、
それで充分なんじゃないでしょうか?

と、父親としての中本さんをたたえられていました。

言い換えると、中本さんが仕事がない時代、
息子さんと二人で多摩川に夢中になれたのも、
しっかり者の奥さんの内助の功があったからこそ、
のようですね。

(ちなみに息子の隆太郎さんは、2006年で大学4年生とのことですが、
 現在、何をされているのかは分かりませんでした)

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現在は?

さて、2016年には、川崎市教育委員会の会議を、
3割近く欠席していることが話題となった中本さんですが、
(25回の会議のうち11回を欠席)

もともと、中本さんは、俳優の仕事の都合で、
毎回は出席できないかもしれないとの条件で、
就任されており、

福田紀彦市長も、

学校現場から「ぜひ中本さんに教育委員をお願いしたい」
という声もあり、お願いしている。

と、明かされていました。

市から毎月27万9千円のお給料が出ていることから、
ネット上では批判の声も上がっているようですが、

有名人である中本さんが伝えるから、
耳を傾ける人が多いのは事実。

20年以上、ボランティアで、
多摩川の再生活動を行ってきた熱意で、

是非、中本さんでしか伝えられないことを
伝えていってほしいですね。

応援しています!!

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